D-ブリッジ・テープ (角川ホラー文庫 56-1)

著者 :
  • KADOKAWA
3.21
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本棚登録 : 301
感想 : 52
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  • Amazon.co.jp ・本 (167ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043463015

感想・レビュー・書評

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  • みなさんこの小説をご存知ですか?
    ブクログでのみなさんの評価はあまり高くないですが、わたしにとっては思い入れのある一冊です。

    昔、全く読書に興味が無かったわたしに友人が試しに読んでみたらと貸してくれたのがこの小説でした。
    ものは試しにと読んでみたらおもしろいじゃん!
    ここからわたしの"第一次読書ブーム♪"がスタート。
    みなさんの読書のきっかけになった一冊はありますか?


    って、全然作品のレビューを書いてませんが一時間もかからないぐらいであっという間に読めるので、興味があれば読んでみて下さい。

    • 土瓶さん
      1Q8401さん、こんばんは~^^
      読書のきっかけ、というか、一時的に読書から離れていた私を力強く戻してくれたのは

      夢枕獏さん。
       「魔獣...
      1Q8401さん、こんばんは~^^
      読書のきっかけ、というか、一時的に読書から離れていた私を力強く戻してくれたのは

      夢枕獏さん。
       「魔獣狩り」シリーズ
       「闇狩り師」
       「幻獣変化」
      栗本薫さん。
       「グイン・サーガ」シリーズ

      でした。
      世の中にこんなおもしろい本があるのかと、昔のミステリーばかり読んでいた私の目を開いてくれました。

      「きっかけになった一冊」とのことでしたが、たくさん書いてしまいましたね。
      失礼m(_ _)m
       
      2022/11/08
    • 1Q84O1さん
      あゆみりんさん、こんばんは。

      コメントありがとうございます。スティーブン・キングはグリーン・マイルは読んだ記憶があるんですが他の作品は……...
      あゆみりんさん、こんばんは。

      コメントありがとうございます。スティーブン・キングはグリーン・マイルは読んだ記憶があるんですが他の作品は……です(-_-;)
      最近、海外小説も読むようになってきたのでスティーブン・キング、シドニィ・シェルダンも読んでみたいと思います(^^)
      2022/11/10
    • 1Q84O1さん
      土瓶さん、こんばんは。

      コメントありがとうございます。夢枕獏さん、「グイン・サーガ」シリーズとも読んだことはないですが、土瓶さんを力強く読...
      土瓶さん、こんばんは。

      コメントありがとうございます。夢枕獏さん、「グイン・サーガ」シリーズとも読んだことはないですが、土瓶さんを力強く読書に戻してくれるだけの作品なのできっと凄い作品なんでしょうね。
      土瓶さんの本棚を覗かしてもらってもたくさんあったので興味が湧きますね♪
      2022/11/10
  • クリスマスに一体何を読んでいるんだ...
    蛾が死ぬ程嫌いな私にはあの描写は卒倒しそうになった。
    棄てられた少年のその後は、ただ悲惨なものだが、テープを聴いていた大人達と、どこかで関係があるのかと期待してしまい、最後はモヤモヤ。
    初作家さんなので、他の作品も読んでみたい。

  • ゴミと共に捨てられた少年の独白。
    ほとんどが会話文なのですぐに読み終わる。
    救いもなく尚且つかなりグロテスク。
    オチもあるような無いような内容なんだけれど
    何だか惹き付けられてしまった。

  • 23歳の若さで角川ホラー短編大賞受賞、とか、新黙示録とか、
    さらには解説の高橋克彦氏の「読んで涙があふれた」という煽りに、
    期待値が高すぎ、自分のキモチが追いつけなかったというよくある話。

    ごみの島のような場所に打ち捨てられていたテープ、
    そこにこめられていた少年の独白、
    聞かされている大人たちのやる気のない態度。

    描かれている内容はどうにも想定の範囲内で、
    しかも文章は山田悠介チック。

    で?いつ衝撃が???

    って思っているうちに終わりました。
    あたしにとってはこの作品、ケータイ小説以上のものではなかったけど。
    なにか、見落としたのかな?

  • 文章はつたなく、リアリティに欠け、句点で改行される文体は読みにくく、どうしてこれが賞を争うような作品に選ばれたのか不思議でならない。
    幼少期にゴミ捨て場に捨てられ教育を受けていない子供なのに、語彙力がしっかりあり、社会を皮肉るような感情や思考力を持っているのが、ストーリーに入り込めなかった一因だ。
    1時間もかからず読み終わった。

  • 評価は分かれるかな‥この本の内容は、ありきたりのサスペンスや恋愛ものから一線を画した内容。読んでみる価値はあると思う。

  • 少年の独白によって物語が進むため、読み手の想像力が必要になってくる。
    5歳や6歳で死ぬほどの激痛、それも大量出血して死んでもおかしくないように思うが、それを免れていて現実味に欠ける点が気になる。
    そのほか、その歳で一人ぼっちになった割には言葉や話し方にも違和感があるし、ああいう生き物の食べ方をして生きているのが不思議になってくる。そういった気になる点がいくつもあり、なかなか入り込めなかった。
    ただ、最後まで少年の言葉になんの感情も持たなかった大人たちの態度はある意味でホラーだった。

  • 衝撃。それだけ

  • 160ページの会話劇。
    1日もかからず読めるほどの文量
    キャラクターが魅力的でないのでちょいグロ表現が目立つだけで面白くはなかった。
    立場が違えば分かり合えない。平等なんてないよなぁ

  • どうでもいいわ

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    近未来、ゴミに溢れた横浜ベイブリッジで少年の死体と一本のカセットテープが発見された。いま、再開発計画に予算を落とそうと、会議室に集まる人々の前でそのテープが再生されようとしていた。耳障りな雑音に続いて、犬に似た息遣いと少年の声。会議室で大人たちの空虚な会話が続くなか、テープには彼の凄絶な告白が…。弱冠23歳の著者が巨大な嘘を告発する新黙示録。第4回日本ホラー小説大賞短編賞受賞作。

    日野日出志かジョージ秋山の絵で見たいような、陰惨で且つとっても美しい悲話です。捨てられた少年が、捨てられた少女を守る為にあらゆることを犠牲にしていく姿が胸を打ちます。グロテスクな描写の連発でドン引きする人もいるかと思いますが、それを凌駕する悲しさです。

  • 貴志祐介のクリムゾンの迷宮に似てる。
    表現はしんどい。
    ストーリー自体は割と好き。
    キャラクターには好感が持てない。
    30分くらいで読める。

  • ホラーよりグロイより、後味が非常に悪い・・・強烈。
    何か知らんが私が責められてる気がする。

    けど、私もただ聞く(聞かされる)立場だったら、他の大人たちと同じなんだろうなぁ。

  • 合間にかるかる〜く読みたい時にうってつけ。

  • 2015年19冊目。完全初読みの作家、沙藤一樹。

    1997年日本ホラー小説大賞短編賞受賞作品。ちなみにこの年の大賞は貴志祐介の名作(といわれる)『黒い家』。

    あらすじ:近未来の横浜。ゴーストタウン化したベイエリア。不法投棄によるゴミで溢れる横浜ベイブリッジ。ソコで発見された一本のカセットテープ。それにはソコで育った少年の独白が録音されていた。

    んーっ……。何もかもが物足りない。散文的書き方と、短い独白を重ねた作りなので、かなりアッサリと読めてしまうのは仕方なし。しかし、5、6才の子供が一人でサバイバルするってだけでたいへんだろうに、いきなりハンディキャップ負っちゃう。一方、会議室の面々のキャラもイマイチ掴みきれずだし……。スプラッター場面も多少あるが、ホラー感はほとんど感じず。印象に残ったのはエリハとの束の間の日々の場面位。オーラスも個人的にはそれほど好きになれない。

    20年弱以前の作品。カセットテープはおろか、MDでさえデッド・ソフトとなってしまうとは、思いもしなかっただろう。

    評価は甘めの★★★☆☆です。

  • なんとも哀しい捨てられた少年のラブストーリーの記録でした。素晴らしかったです。

  • 少女エリハとの関係や死に対しての膨らみがもっと読みたかった。あと、このテープを披露している場面の関係者それぞれの陰謀や関係性も詳しい描写は物語の拡大が欲しかった。少年少女の生活のホラー度に対して、このテープが公開されるに至った仕組まれたようなホラー話がもっとあると思っていたから。

  • 懐かしの。小学生以来に読んだ

  • 嫌いな人にはただグロイだけだろうし、映像化したらただの13日の金曜日になってしまいそうだけど、この強烈な描写には圧倒される。いろいろと分からない事が一杯なんだけど、そこを想像してみるのも、野暮と言うものか。

  • 散文調の短い独白文でページが埋まって…?いる
    ちょっと読みにくい。
    ホラーではないと思う。
    グロテスクさや残酷な部分があるのみ。

  • Kindleで読みました

    ゴミために捨てられた少年の、生きたいと言う思いと、ここにいたという叫び。
    必死に生きていく姿や、盲目の少女を守る姿は痛々しい。

    しかし、BBAのわたしがわるいのか、イマイチ、う〜〜んな感じ

    もう少し掘り下げてほしかったな

  • 薄い。

  • 沙藤一樹先生が4月の文学フリマで
    久々に新刊を出されると聞いて、テンションが上がった状態で再読。


    軽く読めるのに何度読んでも読み終わった後に
    この世界から抜けにくい。
    グロ耐性があるのと、それに到るのに理由(もしくは必要性)があるので
    描写から受ける嫌悪感ない。
    ただただ、精神的にキツイ。

  • 深く想った。幼い日、センシティブで心の中ではすさまじい風が吹き荒れているのに、それを、その感情を言葉にできない。どうやって、どういった風に、感情や辛すぎる想いを言語化すれば良いのか知らないのだ。少なくとも、大人よりは。大人になれば心は鈍くなる(高橋克彦さんのあとがきの通り)。なにかに感じても、自分の殻の中に閉じこもるような傷つき方をする。子どもは真っ向から向かって行ってマトモに、盛大に傷つく。全身で。そうなると、大人はどこかで自分を守るような傷つき方をするのだ。自分の、人間の心を感情を、冷静に他に語ることが出来るのなんて年をくったものだけだ。大人は、言葉を操ることができて当たり前、という風に思っているのだ。感情を伝えられるのが普通だ、と。それを深く想った。

  • 痛々しさと残酷さと純粋さと怖さが突き放した感じで書かれていて一度しか読めない作品。

  • ここで、確かに生きていた少年の魂の叫びを聞いて欲しい!という意図なのだろうが、その内容はありきたりでしかない。
    グロ描写もたいしたことはない。ちょっと向こう脛がうずくかな、程度。

    響く人には響くんだろうな。
    私には何も聞こえなかった。

    作中のテープの再生時間同様に一時間足らずで読める作品。
    それをねらっているなら、なかなかだと思うが。

  •  図書館から借りました


     ホラー。現代。スプラッタ、ぐろい系。
     舞台は現代日本。(または近未来)

     ゴミに溢れた、横浜ベイブリッジ。そこで死んだ少年のもっていた一本のテープに吹き込まれた、告白。

     ゴミのように捨てられた少年。足を怪我し、腐りだし、それを自力で切断する話。
     虫団子。飢えから、寄ってきた猫を殺して食う凄惨な描写。
     エリハという、同じく捨てられた盲目の優しい少女との生活。

     陰惨な生活が淡々と告白されていく。


     気持ち悪い。ざらざらとした物語。
     ホラー小説大賞受賞作だという。
     その陰惨さよりも、そのテープを聴きながら居眠りする偉い人、エリハを捨てたらしい男の嘲り、等々が「醜いのは実は非現実なゴミの山にではなく、ビルの一室のここにこそあるのだ」ということが誇張されている。
     なんとも。
     一度読めばもうおなかいっぱいです。。

  • 読むのがきつかった。アマゾンで高評価だったがなんだったんだ。二度と著者の本は読まん。

  • 何も響かなかった。
    もしかしたら自分は何かが足りないのか、と不安だが、深くて良い話、とか文学史に残るであろう名作(笑)とかだとは思えなかった。
    作者が本気でこれを書いたとしたら、失礼に当たるので申し訳ないが、なんというか、軽さのようなものを感じてしまった。
    文章とか主人公のしゃべり方は嫌いではない。読みやすくはあった。

  • 「ホラーなのか人間嫌悪話なのか」
    お金持ちは貧乏人の境遇なんて一生わからん。

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