X雨 (角川ホラー文庫)

  • 角川書店 (2000年12月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (338ページ) / ISBN・EAN: 9784043463039

みんなの感想まとめ

独特な設定とメタフィクションの要素が融合した作品は、ホラーの新しい地平を切り開いています。昔の角川ホラーを彷彿とさせるこの物語は、前半の読みづらさを経て、ラノベのような奇抜な展開が訪れます。印象に残る...

感想・レビュー・書評

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  • 他人には見えない、知覚できない雨とそれに付随する怪異、そして小学生ながらの複雑な人間関係。最後に作者自身の実体験だったのか?と思わせる展開。面白くなる要素はがふんだんに散りばめられている作品です。
    ただ途中から視点や文体が変わり、急に読みにくくなったり、設定がチープになったりと、残念な点が多く読むのに非常に時間がかかりました。どうしても読みにくい章は飛ばしてなんとか読了。
    全体的には低評価になってしまいますが、それでもメタフィクション?フィクション?どちらだろうと迷わせるラストの展開は、最高だと思います。

  • メタフィクション。ホラーじゃない気がする。

    子供の頃聞いた話、それに基づいた小説、それに対する注釈、ノンフィクション風なネタばらし等手の込んだ構成。編集者まで登場する。

    いかにも小説的な前半より、それを解体していく後半が面白い。登場人物が片目を潰すのが示唆的。真実は半分しか見えない。

    子供ならではの人間関係や暴力性や黒歴史や三角関係などの描写がうまくて読んでいて身悶えした。矢部嵩の『魔女の子供はやってこない』に通じるものがある。

    三角関係の描写がいい。好きな人を取られてしまうんじゃないかという不安と劣等感と焦り。直接的な描写はほぼないのに妙に性的なものを感じさせる関係だなと思って読んでいたら直接的なシーンが出てきて、やっぱりとなった。

    襖から覗き見た男女が誰だったのか、わからない。

  • 純粋な子供がつい作ってしまった自己保身の物語が分析された時、真実が現実に侵食する。
    文字が無理やり脳に作用する様な表現力で織りなすゴア表現は秀逸
    一連の出来事の虚構と現実、「事実の成り損ない」が絡みあい、読者の次元まで滲み出て来る不安がこれぞホラーって感じでいいね!

  • 読んだのはずいぶん昔だけど、かなり印象に残ってる作品。リングとか話題になった後、ホラーブームで沢山文庫が出ていたけど、この作品だけ毛色が違ったというか。人を選びそうだけど好きな人はすごく好きだと思う。不思議な感じの話。

  • 編集者も作者も出てくるメタ小説。新しいホラーの領域を切り開いた作品といっても過言ではない。フィクションかどうかわからない。

  • あとまだこんなに残ってるのか…と、珍しく半分くらいで読むのを断念…。

  • 一月のある快晴の朝、小学生の里緒の前に一人の少年が現れた。何故かレインコートを着ていた少年はフードをとり、潰れた右目をあらわらにすると、自分には見えるという、“X雨”のことを話しはじめた―。15年後、作家になった里緒は記憶に刻まれたこの話しを書き始めた。そして、物語の結末を完成させるため小学生時代を過ごしたあの街へ出発するのだが…。日本ホラー小説大賞短編賞受賞作家が緻密な構成と斬新な表現で切り拓いた新境地。過剰な衝動に恐怖と感動が交錯する傑作ホラー。
     .。☆。.。☆。.。☆。.。☆。.。☆。.。☆。.。☆。.
    きっと自分にX雨が見えたら、X雨を感じたら気が狂って死んじゃいます。。。

  • 窓の外を時々凝視してみる癖がついたのは、多分この本のせい。

  • ひじょーに特異な作品ですね。

  • 謎解きっぽい物もあってそこは面白い。でも終盤はどうなんだろう!?って思った作品。

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