- Amazon.co.jp ・本 (486ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043464012
作品紹介・あらすじ
製薬会社テルンジャパンの埼玉県研究所・三号棟で、ウィルス漏洩事件が発生した。漏れだしたのは通称レフトハンド・ウィルス、LHVと呼ばれる全く未知のウィルスで致死率は100%。しかし、なぜ三号棟がこのウィルスを扱っていたのかなど、確かなことはなにひとつわからない。漏洩事故の直後、主任を務めていた研究者・影山智博が三号棟を乗っ取った。彼は研究活動の続行を要請、受け入れられなければウィルスを外へ垂れ流すと脅かす…。第4回日本ホラー小説大賞長編賞受賞作。
感想・レビュー・書評
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わたしの六月はゾンビ月間・・・で6月中に読み終えられなくてやっと読了。
感染すると左腕だけが抜け落ち活動する様になる奇病を扱ったSF。
設定がしっかりしており、舞台装置は面白いのだが、折角の魅力的な舞台が全然活かされていない展開な印象。
ちょっと厚めの本であるが、ページ数を思いっきり減らして、閉鎖された施設を舞台にレフトハンドの脅威を避け如何に生き延びるかというスタンダードな話の方が活きたと思った。
謎で引っ張る割に、ご都合的な真相も残念。
原作無視気味の実写映画化で面白くなるパターンかも…。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なんというジャンルなのだろう。ホラーコメディ?くだらない笑いもありつつ全体的にはホラーという、あまり読んだことのないお話でした。と言っても安っぽいわけでもないし、ちゃんと読めました。
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そういう終わり方。感染すると左腕が抜け落ち人を襲い徘徊をするウイルス、レフトハンドウイルスに魅入られていく津川さん。1人で大暴走してヒヤヒヤ。主人公はたしかに主人公していたけれど最後にまさかの人も主人公格に。キーマン。何度も何度も同じ単語が繰り返されるので思わず数えたくなった。微妙に違いはあるけど最初と最後が同じようなシーンでぞくっとした
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中井拓志
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まさか、と思ったが読んでる最中は夜の暗闇がちょっとだけ怖かった。始めに正体バレてるのに、どうやって最後までひっぱるんやろう?って思っていたが、意外と最後は良かった。
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研究所でバイオハザードが起きて、感染すると左手が脱皮するお話。
まさに左手だけバイオハザード。
メインの主人公と思ってた人が端役だったり、何か好転するわけでもないお話。
これを読んだ後は、カンブリア宮殿を見る度にこの作品を思い出すことうけあい