水霊(みずち) ミズチ (角川ホラー文庫)

著者 :
  • 角川書店
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レビュー : 29
  • Amazon.co.jp ・本 (602ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043465019

作品紹介・あらすじ

『平成日本の百名水』神社の遺跡から湧き出た水を商品化する、過疎村の村興し事業の目玉企画だった。ところが、その計画に携わる者が、人間離れした食欲をしめした後、痩せ衰えて死亡する怪事件が発生する。湧き水と事件の関連性を指摘する民俗学者・杜川己一郎は、遺跡の学術調査を進めるに従い、疑念を確証へと近づけていくのだった。-現代文明の危機に警鐘を鳴らすフォークロア。その想像を絶する、真の意味を紐解く驚天動地のホラー大作。

感想・レビュー・書評

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  • 水を媒介とした、日本神話が下地の伝奇ホラー。オカルトとグロは半々。

  • 日本神話をベースにオカルトを混ぜ込んだ、飲むと死に至る水をめぐるホラー。
    時折、描写がギャグ調になって、冷めてしまったのが残念。

  • 宮崎県を舞台に伊邪那美が・・・

  • おもしれぇぇぇぇ!!!!
    すっっごい面白かった

    ホラーであり、ミステリーであり、SFであり、様々要素をこのボリュームでまとめ切ったのがすごい。オカルト的な要素を如何に現実的に作品に取り入れるかは難しいところだと思うけど、まさか胃に取って代わる虫とは……それどころかラストで語られる胃そのものが別の生物なのではないかという可能性まであってもうびっくり仰天

    伊邪那美と伊邪那岐、まゆみと己一郎、神と巫女(明美)、色んなところに男女の関係が暗示されていた。そしてそれこそがそれぞれの事件の発端になっていたような気もする。

    ホラー作品の常として結末としては後味の悪いものだったが非常に面白かった

  • 古事記、日本書紀をモチーフとした水に纏わるホラー。
    大変面白く読めました。

    普段身近にある水。
    飲むと謎の腹痛に襲われ人格も変わってしまい
    最終的には死んでしまいます。

    生活していく上で欠かせない水が汚染されている恐怖。
    読み終わった後はついつい水を飲むのが怖くなってしまいました。

  • 己一郎先生は誰がなんと言おうとロリコンだと思う。
    過去に事件起こしたからどうのじゃなくて・・・
    もう見方がすでに危ない

    どんなに否定してもロリコン

    己一郎の婚約者は性格破綻者だとおもった。
    婚約者はいるがなかなか結婚できない女性
    お局様で、見栄張りで・・・
    そんな婚約者に己一郎はうんざりしていただろうけどさ・。

    己一郎が過去に起こした事件を知らないと思うけれど
    一途に愛し続けていた。
    彼女が死んだとき、己一郎はどれだけ失った物が大きかったか
    気がついたはずなのに・・・・
    婚約者が死んだときよりも高校生のヒロインが
    死んだときの方がショックってなにさ

    しかも関わり合った人が励ますのにそれを無視して
    ずーっと引きずって憔悴して、浮浪者になって・・・
    この人何がしたいんだ!?
    とラストに思ってしまった。

    結局この人は純粋で清純な女の子に惹かれただけで
    過去に自分が惹かれた女の子達が大人になったら
    きっとすぐに他の女の子に手を出す人なんだと思う。

    と・・・憤慨してみる

    それと餓鬼の表現がすんごい気味悪い

  • 前半は古事記などをベースにした民俗学ネタが満載でマニアにとっては垂涎の内容。後半から終盤にかけて一気にテンポが速くなってもはやRPGかよwって思うような超展開に。ただ文章もストーリーの練り方も上手いのでスラスラ読める。久々に純粋に楽しめた一冊。

  • 神話ネタと蛇神信仰的なものと神話の里・宮崎という土地と
    ポルターガイスト的なオカルトと降霊術と
    観光策による自然・遺跡破壊と・・・
    その他よくわからないもの含めて色んな要素を鍋に放り込んで
    グツグツ掻き回してみたら、それぞれの原型は留めてないけど
    よくわからない強烈な味だけどものすごく面白い
    エンターテイメント小説が出来ていたという感じ。

    ヒロインが降霊してきた時の描写とかポルターガイスト現象とか
    ヒロインのお父さんがFAXで霊界からのメッセージを送ってきたりとか
    主人公杜川のロリコンっぷりとか、とある患者が病院で食べるところとか
    ところどころこれは本気なのかネタもしくはギャグなのかと戸惑いながら
    若干引き気味に苦笑するしかない場面もあったりするのですが
    ちょっとぶっとんでるというか過剰気味な描写が
    逆にエンターテイメントとして効果的に機能していたりするのが不思議です。
    作者の計算なのか結果としてそうなったのかは疑問なのですが。。

    不思議な熱量を持った作品であることは確かで
    結構分厚い本なのですが一気に読んでしまえる面白さはあります。

    ツッコミどころが多すぎて、
    真面目に読んだらダメですね。

    ネタを楽しむ気持ちで読むのが吉です。

  • この作者をよく知らずに読めば、
    駄作に感じるかも。他の作品を何冊か読んでからなら
    かなり面白いと思われる。

  • 大昔の伝説を取扱った物語が好きなので読んでみました。
    古事記や伊邪那岐命、伊邪那美命、黄泉比良坂など、ワクワクする様なキーワードが出てくるのですが、風呂敷の広げ方が中途半端な感じがしました。こういった小説では、伝説を現実社会と如何にマッチングさせるか、もっと言ってしまえば如何にこじつけるかが大事なのではないかと個人的に思っています。こじつけ方が説得力があればある程、のめりこめるのですが今回はそれがありませんでした。さらに文中には同じような説明が何度も出てきて食傷気味でした。。

    あと、主人公があまりに魅力が無さ過ぎて感情移入もできませんでした。(ロリ●ンの50台の冴えない感じのオッサンって。。)終わり方も含めて主人公に対する悪意すら感じますね、コレ。

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著者プロフィール

1962年大阪府生まれ。神戸大学卒業。93年「凶の剣士」で第2回ファンタジーロマン大賞佳作入選、ジャズミステリ短編「落下する緑」で「鮎川哲也の本格推理」に入選しデビュー。2002年『銀河帝国の弘法も筆の誤り』で第33回星雲賞日本短編部門、09年「渋い夢」で第62回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。近著に『臆病同心もののけ退治』『文豪宮本武蔵』「浮世奉行と三悪人』シリーズ、「警視庁陰陽寮オニマル」シリーズなど多数。

「2020年 『件 もの言う牛』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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