蠅の王 (角川ホラー文庫)

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  • 角川書店 (2008年1月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (656ページ) / ISBN・EAN: 9784043465026

作品紹介・あらすじ

ある遺跡で悪魔の封印は解かれた。世界中で発生する異常現象の中、少女が身に覚えのない妊娠をし、子供を産んでベルゼブブからこの世を救えという声を聞く。ベルゼブブとは? 禁断のカルト・ホラーの幕が開く!

みんなの感想まとめ

禁断のカルトホラーが描く、悪魔と神の壮絶な闘いが繰り広げられる物語。遺跡で解き放たれた邪悪が日本を襲い、虫の大群や凄惨な事件が巻き起こる中、主人公の少女は身に覚えのない妊娠に苦しむ。作品はエロ、グロ、...

感想・レビュー・書評

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  • なんともまあ本編641ページ
    地獄のエログロ東宝特撮破壊妊娠神様伝奇小説
    面白いとか面白くないとか置いといて、読むのすんごく疲れた……………
    まま、いつもの田中啓文であるので題材に興味ある人はどうぞって感じ
    ボウリングで究極のガターを投げてボールが建物の外まで転がって投げた本人「あれっ、どこいった」結末に笑える人と怒って次のボール持ってくる人と友人に「俺のボールは?」って聞く人はいるでしょう。そういう話なんだと思います(迫真)

  • 【2026年68冊目】
    昆虫学者の両親を亡くした瀬美は、叔母と共に暮らしている。亡き両親の異常なまでの虫への愛情に反比例して、瀬美は大の虫嫌いであり、目にしただけで蕁麻疹が出るほどだ。彼女には売れっ子アイドルの彼氏であるショウがいるのだが、近頃は宙馬と名乗る男との淫夢を頻繁に見ており、罪悪感と共にますますショウへの思いを募らせている。ある日体調不良を感じた瀬美が病院に行くと、妊娠が発覚。それは地球を舞台にした争いの幕開けに過ぎなくて――。

    一言で言うと、ものすごく下品で、やりたい放題な小説です笑 虫が嫌いな人には拷問にも思える内容ですが、そもそも虫が嫌いだったら「蠅の王」というタイトルの時点で手に取ることはないと思いますが。

    架空の昆虫もたくさん出てくるので、「よくこんな名前思いつくな」と思いながら読んでいました。また描写が詳細なので、想像力をあまり働かさずに読んでました。とにかく、酷いやつらが集結したぜって感じでしたね。

    子どもが犠牲になるのは可哀想だったのと、叔母さんはどうなったの?というのが気になりました。終わり方どうするんだろうと思いましたが、なるほど〜!という感じでもありました。でも、虫と天使を同等に扱うなんて、キリスト教徒の人に怒られそうですね…。

  • ムシの描写が気持ち悪い。
    子供が殺害されるシーンが多い。
    怖くはない。
    ハルマゲドンやカルト宗教は世紀末感がある。

    終盤の出産あたりまではかなり面白かったが、最後の方は息切れした。イエスに対してノーってしょうもない駄洒落。
    イエスの誕生に際してヘロデに殺された子供たちが悪魔になった設定は斬新でよかった。

  • 完全に身構えてしまった。600数十ページにも及ぶ厚さとキリストもの伝記ホラーという事で、眉間にシワを寄せ序盤から1ページ1ページを大事に噛み締めながら読む。面白い。歪んだ世界観の描写は素晴らしく、お得意のグロ描写も斬れ味抜群だ。しかし田中啓文はこれで終わらないのだ!終盤は今迄のは何だったんだ!?とハチャメチャにブチ壊した展開になるのだ。もう東宝特撮シリーズなのだ。虫や臓物のグロさ、性的描写のキツいエロさ、架空の表現や駄洒落のくだらなさ。田中ワールド全開の超スペクタルキリスト伝記お下劣脱糞クソ虫ホラーはいい意味で裏切られた。

  • 田中 啓文 『蠅の王』
    (原題『ベルゼブブ』・徳間書店・2001年11月/角川ホラー文庫・2008年1月)

    ある遺跡で、無数の赤子の骨と一つの壷が発掘された。
    その封印が解かれた時、この世は底知れぬ“悪意”で満たされた。
    突如、東京で頻発しだした奇怪な児童殺人。
    地底から幼児の呪歌が湧き上がる異常の街に、悪魔教団が姿を現す。
    その頃、一人の少女が身に覚えのない妊娠をした。
    生まれ出ようとしているのは何者なのか?そして、巨大な呪いは誰のものか?
    想像もつかぬ真実がついに解き明かされたとき、“蠅の王”が出現した。(セブンアンドワイHPより)

    この伝奇ホラー、というジャンル、当たりが少ない籤をひくようなものだと認識しているので敬遠気味であったのだが、あの田中啓文が・・・、と思わず手にとってしまった。
    「あの」田中啓文と言っても、最近は落語やジャズを題材にしたミステリの方で注目されてたのでそのイメージしかなかったのだが、そういえば『ミズチ』も角川ホラー文庫だし、SFもいろいろ書く人だったはず。『馬子』や『蹴りたい田中』もたしかこの人だったなぁ。

    で、肝心の内容はと言うと、可もなく不可もなく、であった。
    蠅や蜂、蛾、蟻に蓑虫と、これでもかと虫が出てきて、これでもかと人が死ぬ話。
    生来の虫嫌いの私には刺激が強すぎると思っていたが、「怖いモノ見たさ」で結構楽しめた。
    無論、これが映像化などされようものなら、それこそ失神もしくは瀕死状態は不可避だったろう。
    しかし深層意識の虫バリアーが脳内での映像化を固く拒否してくれたので、無駄なエネルギーを使うことなくスラスラ読めた。
    田中啓文はもともとエログロダジャレの人なんだから、こんな省エネな読み方は邪道なわけで、本来味わうべきカタルシスの何分の一しか味わえていないだろうが、もう満腹、ごちそうさま、である。

    キリスト教信仰と悪魔信仰、カルト教団と言った具材に、SF的要素を味付け程度に加え、うまく料理している気もするが、そこの掘り下げというか、ビックリ感が希薄であったのが惜しい。
    これだけの筆力があるのなら、もっと荒唐無稽な展開、驚天動地の真相を、と期待してしまう。
    と言っても、あとがきを読むと、これからもこのタイプのやばい伝奇ホラーをばんばん書く、と宣言してらっしゃるので、このまま期待外れに終わることはまずないだろう。
    次は何とぞ虫以外でお願いいたします。

    ところで、こんなダークな話なのに割と核心に近いところにダジャレを入れてくるその勇気は買い、だ。
    あと、神様の造形も出色!最後のほうのセリフなんて、ただのおっさんになってて爆笑モノであった。

    70点(100点満点)。

  • 虫とはなにか?
    宇宙の外からやってきた
    異星人なのか?

    少女は妊娠したが、
    その子は神で、
    「世界を救え」という。

    人類は、虫の脅威に曝される。
    少女は、世界をすくえるのか?

    ベルゼブブはいったい何者なのか?

  • ぐろかったです…

  • くだらない内容だった。怖いと感じる要素は乏しく、趣味の悪い表現を連ねているだけだった。ま読みやすかったけど

  • 『水霊』の田中さん、久々のホラー文庫です。
    帯に「超B級ホラー」と書かれていて何だそれは~と思っていたのですが。
    ……本当に最高級のB級ホラーでした。笑


    簡単な粗筋。
    ある遺跡で無数の赤子の骨とひとつの壺が発見され、悪魔の封印が解かれた。
    異常な事件が立て続けに起こる異常な事件には、必ず虫が大量発生する。
    そんな時に、ひとりの少女が身に覚えのない妊娠をし――


    分類するならカルトホラー。
    旧約聖書、悪魔信仰、隠れキリシタンなどなど、宗教的なもの満載です。
    けれども何が重要かというと、タイトル通り「虫」なんです。
    うじゃうじゃ虫だらけのストーリーです。

    が。

    もう何がアレってとにかくグロイ。
    しかし血みどろのグロテスクじゃなく(や、それもあるが)、一番目に付くのは「汚物」のグロさ。
    嫌悪感溢れる表現ばかりで、苦手な人にはとことん駄目なんじゃないかと思うほど。
    殺人シーンだけでなく性的描写もえげつない書き方をしてますし。
    私自身も「ここまで書くか」と思ってしまったくらいです。

    おかげで「虫が怖い」とか思うよりも、感想は「グロイ」だけになりました。
    虫が大量発生するシーンなども、その殺され方の方が印象的ですしね。


    まぁそんな話だからこそ、人に薦めるには人間性を疑われそうですが、
    さすがは田中さん。とにかく知識がすごい。
    長さもありますが、悪魔信仰の話などはかなり読み応えのあるモノです。
    話自体も面白いんですよ(ラストは少しぐだぐだでしたが)。
    軽々しく「読んでみてー」とは言えないけれど、興味があるなら是非。



    それにしても想像すれば綾辻さんの『殺人鬼』など目じゃないほどグロイのに、
    眉をしかめるほどではなかったのは、あっさりした書き方だったのかオイラがおかしいのか。
    慣れって怖いですね。

  • 目的がないようなグロさの描写で正直気が滅入った。

  • 表現がかなりグロい
    読んでいると気持ち悪りましたが、なんとか読みきろうと努力して
    読破しました。
    リアル世界とは隔絶された世界の話なので、感情移入することなく
    読んでしまった感じです。

  • 水霊よりは面白いとは思わなかった。虫系、スプラッタ系の気持ち悪く不快感を煽られたい方ぜひ。ちなみに私はそういう分野は嫌いではありません。

  • ぐろすぎて汚くてえげつなくて、最終の行き着きたい先がわからず。


    理由のある残虐シーンやえげつないシーンはある程度は許容する気はあるけれど、
    ただ書き連ねられ、ひたすら残酷を追求しただけのような理由に乏しい殺戮シーンがあまりに目立つ。
    とにかく不快だった。

    特に、猫が好きな人には絶対に勧めません。

  • 2001年に徳間書店から刊行された『ベルゼブブ』を加筆修正した文庫版。
    どちらかといえばグロ系ホラーで怖いというより気持ち悪い感じ。
    特に虫に関する描写が多いので嫌いな人にもお勧めできません。

  • 水霊の方が好みだ

    だが最後のクライマックスは少し盛り上がった

  • 「蠅の王」と言っても William Golding ではなく、田中啓文。田中啓文の本は、日本SF界きっての奇書「銀河帝国の弘法も筆の誤り」を読んだことがあるだけなので、本書も 600ページを越える壮大なナンシー・サイ・ゴードンがオチなのかと思って読み進めていたが、一応(外見は)普通の伝奇ホラーだった。随所にくすぐりと言うか何というか、本領を発揮したおバカなギャグが挟んであるものの、その構想力と描写力は、田中啓文も一応作家であったことを思い出させてくれる。

  • ホラー

  •  田中啓文作のSFホラー。
     ていうか虫グロホラー。
     大抵のグロホラーなら飯を食べながらで見る&読むことはできるけれども、虫グロだけが勘弁かなあという思いから、なかなか読み進まなかった本です。
     分厚い本だけあって、なかなか壮大な作品に仕上がっているのではないかと思います。

  • 現在積ん読中ー

  • 世の中の終わりが来るとしたら、ここまで陰惨で悪意に満ちているであろうか?と考えさせられるほどに超ド級のエグい表現力。神と悪魔は紙一重という意味合いにおいては共感するところはアリ。敬虔なキリスト教信者にとっては、神に逆らうものは全てが悪魔であるであろう。だがしかし神の名の下におびただしい犠牲を払わせた歴史からして、何を以って神で何を以って悪魔かと問われれば閉口してしまう。恐ろしく攻撃的で悪意に満ちた恐怖を堪能できる。ただし不適切な表現により、あまりお子様にはおすすめできない一冊w

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著者プロフィール

1962年大阪府生まれ。神戸大学卒業。93年「凶の剣士」で第2回ファンタジーロマン大賞佳作入選、短篇「落花する緑」で「鮎川哲也の本格推理」に入選しデビュー。2002年「銀河帝国の弘法も筆の誤り」で第62回日本推理作家協会賞短篇部門を受賞。ミステリー、ホラー、伝奇と様々なジャンルで活躍し、時代小説では「鍋奉行犯科帳」「浮世奉行と三悪人」などのシリーズなどがある。

「2023年 『貧乏神あんど福の神 秀吉が来た!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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