- 角川書店 (2008年9月25日発売)
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感想 : 11件
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784043465033
作品紹介・あらすじ
オカルト雑誌の新米編集者・恭子は、伝奇ホラーの大家・待田から「禍記」という古代最古の書物の存在を聞かされる。恭子はその書物にひかれてゆき・・・。民間伝承を題材に歴史の闇に葬られた恐怖を紡いだ連作短編。
感想・レビュー・書評
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田中啓文が描く伝記ホラーだから一筋縄ではないと勘繰る。タブーとされている『禍記』という謎の古書の存在を暴こうとするストーリーを軸に摩訶不思議な話の短編集で構成されている。神話や民間伝承を基に作られ、予想外にエログロ駄洒落が抑えられていたので身構えて読むが、よくよく考えればバカバカしい設定にやっぱり田中啓文だとほくそ笑む。読み易く、それなりに質の高いホラーで非常に楽しめた。あとがきの著者による伝記モノについての解説は田中色満載。ラスト1行で伝家の宝刀炸裂(笑)
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何と言うか、こう、生理的な気持ち悪さがある。
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久しぶりにこの作家のグロ系ホラー。文庫化されたのを待って即購入。
「水霊-ミズチ」から続く?古史古伝モチーフの連作ホラー仕立てだけれど、あくまでそれは枠組として各短編は独立した話となっている。まぁ、もう少し枠組の話を各話につなげられたんじゃないかなぁとも思うけれど、最近はすっかり影を潜めてしまっている、この作家お得意の不快極まりない粘着系グロ描写が健在なのは(以前より控え目ではあれ)昔ファンだった人間には嬉しいところw -
伝記ホラー短編集。
グロは控えめでホラー多め。
なので田中啓文として読むと、若干小粒に感じる話が多いかも。
けど「百目」は結構グロかったです。
「天使蝶」は、私に赤ん坊嫌いのトラウマを植え付けた作品。絵面だけ想像するとファンタジックではあるんですけどね…。
駄洒落オチが隠されてるらしいけど、私にはわかりませんでした。 -
とある古史古伝禍記。その記述がそれぞれ各話の始まりにあり
その言い伝え(記述)が現代でもどこかで誰かが体験してる恐怖を描く本書。
伝奇小説云々の話。
一番怖いのは人間であると思える。
伝承に登場する怪物は超自然の存在や人間の心を表現してんだろうな…
ま。禍記は架空ですけどwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
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伝奇ホラーの連続短編集。
最後の一編がなければ結構良かったな〜、惜しい!!
設定は新鮮で良かったんだけどなぁ -
人間のエゴが一番怖い
著者プロフィール
田中啓文の作品
