人獣細工 (角川ホラー文庫)

著者 : 小林泰三
  • 角川書店 (1999年12月発売)
3.58
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043470020

作品紹介

パッチワーク・ガール。そう。わたしは継ぎはぎ娘。その傷痕の下には私のものではない臓器が埋められている。傷痕を見ていると皮膚が透けて、臓器がゆっくりと蠢動し、じゅくじゅくと液体が染み出してくるのが見えてくる。わたしのものではない臓器。人間のものですらない臓器。…第2回日本ホラー小説大賞短編賞をあの名作「玩具修理者」で受賞した著者が、内臓の匂い漂う絶望と恐怖の世界を構築した表題作に、二編を加えた待望の第二作品集。

人獣細工 (角川ホラー文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 個人的だが、ミステリーの小林泰三より、ホラーの小林泰三が好き。 そぅ、思わされた一冊。
    前に読んだ『アリス殺し』より、コッチの世界観が合ってるんだろな……。
    収録順に簡単な感想。
    人獣細工:「人間とは?」的テーマの裏で、家庭環境、発表されない研究、その辺でオチは予想出来ました。表現や世界観は大好物。
    吸血狩り:インパクトのある冒頭と、ソレに呼応したラスト。少年の語り(作文)のような文体でサラっと読めてしまい、解説を読んで、そぅいう読み方もあるな、と全く気付かなかった。そして、八才の少年はどうやって十字架を作ったのだろう?
    本:「夢オチ」が21世紀になり、「上位概念オチ」「ヴァーチャル世界オチ」と進化をして、ソレらにも少々、辟易してたが、コレは納得。そして、麗美子、美香のその後は……。含みのある二重のエンディング。

  • 強烈だった。全体的にグロテスクだった。
    タイトルにもある「人獣細工」はグロテスクでかつ、ラストが…つまりそういうことですよね。。
    2つ目の「吸血狩り」はなんとなく、読めそうに見せかけてどちらとも描かれていないので、謎のまま。
    3つ目の「本」は人が狂う過程みたいのを読めて伏線もあって楽しめた。
    昔読んだ絶望の世界っていうネット小説の狂気を思い出した。
    何を持って正気というのか、狂気というのか。。

  • 小林泰三氏作品の2冊目読了しました。個人的には綾辻氏の裏作品も大好きなので、ついつい比べてしまいます。 「人獣細工」なのですが綾辻さんの作品と比べるとまた違った意味のグロさで、ぶっ飛んでいる発想が面白いですね。 「吸血狩り」は、雰囲気がたまらなく好きです。しかし吸血鬼と間違われた殺されるとは、、、、 「本」は、「本」の内容と現実の世界が交互に進んでいくストーリー。正直何となく面白いとは思うが、正直難しい(^_^;) 恐るべし小林ワールド。 これを機会にもう少し小林ワールドに嵌ってみたいと思う。 

  • どの作品もクセがあり楽しめました。

    「人獣細工」は切なく物悲しい。
    「吸血狩り」は解説にもあったが、本編を読んだ後はそっちの方で解釈していた。映像にしたならオチの舞台をどこに持っていくかでどっちの解釈になるか決まるとこ。
    「本」は一番の好み。あの虚構と現実がぐんにゃり混ざり合うところがたまらない。

  • 「吸血狩り」がよかった。子どもをからかっちゃいけない。

  • 絶望感漂う心削るホラー短編集です。ぞわぞわします。
    「人獣細工」
    バイオSF的なホラーですね。病気のため身体のパーツをある動物から次々と移植していかねばならなかった少女が、自分とは何かを問うていくうちにある秘密に近づいてしまう。どこまでが人、どこからが人と言えるのか。
    「吸血狩り」
    少年が従姉妹を守るため吸血鬼を退治しようとするが……。物語自体はたいして盛り上がらないんですが、深読みできる構造は面白い。邪悪。
    「本」
    これもSF色の強いホラー。同級生たちに贈られた本により狂気に誘われる者たち。狂気の正体とは。

  • 読んでてすごいわくわくして引き込まれるけど、ラストしりすぼみしちゃう印象。小林泰三さん独特の発想は相変わらずすごいけど。笑

  • 「人獣細工」「吸血狩り」「本」の三作品が入った一冊。

    「人獣細工」
    一人の体の弱い少女が「移植」したその部位は、何と人間からではなく…
    自分とは何によって形成されるのか、何を以て自分と成すのか。相変わらずの泰三節が唸る作品。

    「吸血狩り」
    親戚のお姉ちゃんに気がある少年の淡くも狂気な心情と行動を描いた作品。「すり込み」のある恋とは何と狂美なことか。心を惑わすその揺らぎは美しくとも人を狂わせる。

    「本」
    昔の同級生から届いた一冊の本。但し書きのもたらす結果とは。真意とは。
    脳に「インストール」されたまま最後を飛ばさぬようご注意。

  • さすが小林泰三ワールド!
    どの話も面白かった。
    小林泰三さんの作品は3冊目ですが、他のものまだまだ読みたい。

  • 小林泰三さんのニ作目

    中でも「本」は傑作だと思う。

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