肉食屋敷 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 497
レビュー : 40
  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043470037

作品紹介・あらすじ

ジュラシック・パークに刺激された研究者が、6500万年前の地層の中にあるDNAから地球外生命体を復元してしまう「肉食屋敷」、西部劇をモチーフにゾンビの世界を描いた「ジャンク」、人間の一途な愛が恐怖を生み出す「妻への三通の告白」、自分の中にあるもう一つの人格が犯した殺人に怯える「獣の記憶」。現実のちょっと向こう側に渦巻く恐怖の世界を創り上げた傑作短篇集。

感想・レビュー・書評

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  • えー、実は今年最後の読了になったのはこちらでした。ちょっと古いけど、なんともホラーな装丁とタイトルで趣味嗜好が反映された様子。

    肉食の屋敷ですって。屋敷が肉を食べるとは?まぁ読めば分かるんだけど小林泰三さんらしいSFチックなお話。ジュラシックパークもびっくり。

    その他「ジャンク」と言う西部劇タッチのゾンビもの。人面瘡にびっくり。

    「妻への三通の告白」では一途に思い込んだ者勝ちの狂気。マネキンもびっくり。

    最後は「獣の記憶」。自分の中にあるもう一つの人格と闘う男の様が異様。敵対者もびっくり。

    小林泰三さん初期の恐怖短編集。捻じれた世界、歪んだ世界が面白い!

  • タイトルのインパクトで購入。
    肉食屋敷はほんのりクトゥルー物で嬉しい。
    ジャンクは異形コレクションで既読ながら何度読んでも世界観が好み。
    他2編はミステリー仕立てでこれまた楽しい。
    ホラー、アクション、ミステリー思う存分楽しめた1冊。

  • 小林泰三五冊目。
    コレは久々の大ヒット!
    短編、4編収録で、その4編ほぼ全てのオチが大好物という極々マレな一冊。
    収録順に感想を……。
    「肉食屋敷」SFホラーかつ、特撮怪獣モノ的な1編。コレ、ドコかで読んだ記憶があるんだけど、何で?何時?等々は一切覚えていない。オチまでは確信持てずにいたが、大好物のオチなので、思い出した感じ。ソレ位好きなラスト。
    「ジャンク」コレは北斗の拳とかマッドマックスⅡ、Ⅲ(実際はソレより進んだ)未来ウェスタン的世界観。短編の中に伏線が張り巡らしてあるので、クライマックス~ラストは爽快さすら感じる。
    「妻への三通の告白」速攻、二度読みしてしまった。死期をむかえた老人のモノから、時系列を遡るように並んだ三通(章)の書簡体。オチ自体はこの4編の中では、オーソドックスな部類だが、ラスト二段落はゾクりときた。
    「獣の記憶」コレはミステリーとして面白い。二重人格モノと思いきや、実は……、でも……(あまりネタバレ的にしたくないので伏せ字にしときます)。謎解きとしては、途中で匂わすトコは気付いてたので、やはりって感じ。それでも、伏線の張り方は絶妙。そしてラスト、ハッとさせられる。
    ホラーの括りではあるが、細かいジャンルも、設定も異なる短編集で、実に素晴らしい。なので、★は4.5って感じの★★★★☆。

  • 私好みの内容
    小林氏のオリジナルが輝本ですねぇ~

    特に「ジャック」がお気に入り
    自分を愛した女が殺されかけた挙句自分の体の一部へ移植
    移植したと思ったが実際には女が操釣り人形にされた男の姿だったとは・・・
    人を殺め町で売りさばく・・・リアル・・・。

    二番目は「妻への三通の告白」
    自分が愛した妻はマネキン?親友の妻は一体誰?

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  • タイトルからして、なかなかに強烈。
    錯乱した場面の文章を読んでいると、目で追っても頭には入らなくて…クラッとするような感覚に。

  • 気持ち悪いがイマイチ。

  • 久しぶりにホラー文庫の小説を読んでみた。

    表題作『肉食屋敷』。

    ジュラシック・パークに刺激されて、古代生物の復活を研究している研究者が、今までとは異なる方法でDNAの抽出に成功したのだ、と。
    しかし、その研究の結果、復活させることが出来たのは……

    最後の一文を読むと、あ、このオチか!って思うんだけど、最後までそれに気付かないかも。
    で、途中まで戻って読み返すと、あぁ、ここ!! ってなる伏線にぶち当たる。
    さすが。


    『ジャンク』
    おもしろい内容ではある。西部劇の世界を描いているのだけど、近未来的な部分もあり。
    で、やっぱり最後を見て、
    あ、こうくるか、って。


    『妻への三通の告白』
    これは、そうくるよね、っていうオチなんだけど
    読ませるよな。
    すごいわ。ずるずるずるってさいごまでいっちゃいました。


    『獣の記憶』
    多重人格と思わせておいて、実は。
    って言う話。
    そっちか! ってやつです。

  • 妻への3通の告白、獣の記憶がたのしめた。

  • 肉食屋敷は恐竜を復活させるつもりがクトゥルフっぽい宇宙人を復活させてしまった話。うわあ・・・と思ってしまうようなところで終わり。

    ジャンクは予感通りの展開。人間の脳をCPUやメモリ、人間の目をカメラと言った感じで改造するというのは気持ち悪い。人造馬には乗りたくないなw

    妻への三通の告白は2通目のマネキンでピンと来てしまったけど、一通り読んだ後に一通目から読み返して楽しめた。本人が幸せなら…まあいいのかな。
    野原と磯野って言うと2つの国民的アニメが頭をよぎるw

    獣の記憶は最後まで読めない展開で面白かった。
    そっちが多重人格者ですか…!

  • ムードは全部解説「小林泰三は、ぐふふふ……と笑う」 by田中啓文に”台無し”にしちゃった(誤…………

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著者プロフィール

小林泰三(こばやし・やすみ)
1962年、京都府生まれ。大阪大学大学院修了。95年「玩具修理者」で第二回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞しデビュー。
98年「海を見る人」で第10回SFマガジン読者賞国内部門、2014年に『アリス殺し』で啓文堂書店文芸書大賞、17年に『ウルトラマンF』で星雲賞(日本長編部門)を受賞。
『ドロシイ殺し』『因業探偵』『人外サーカス』『未来からの脱出』など、精力的に執筆していたが、20年に病没。

「2021年 『わざわざゾンビを殺す人間なんていない。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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