密室・殺人 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 280
レビュー : 27
  • Amazon.co.jp ・本 (401ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043470044

感想・レビュー・書評

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  • ただの推理小説だと思って読むのが吉だと思います。
    その方が、最後の最後に、まったく想定外の方向からやってくる作者からの隕石の衝撃をもろに受けられるので。
    もしかして、今までの数百ページは、この隕石を落とすためだけに書かれていたんじゃと思うくらいの破壊力でした。でも、そんなショックも癖になる感じ。
    ちらりとでもエンディングに触れるとネタバレになってしまうので、これ以上は書けませんが、でも、あのエンディングだけでもこの小説には価値があるんじゃないかと思います。

  • 2015年、33冊目は小林泰三の長編ミステリー。現在は創元推理文庫から復刊されているが、自分は、BOOK・OFFで、旧版、角川ホラー文庫のモノを入手。別に出版社へのこだわりではありません。

    あらすじ:四里川探偵事務所に「息子の殺人容疑を晴らして欲しい」との依頼が持ち込まれる。早速、現場に向かったのは四里川の助手、四ッ谷礼子。
    事件は自殺、他殺、事故のどれとも判断しかねる不可解なモノであった。

    小林泰三、初の長編密室ミステリー。様々な要素が積み上げられた正統派である。一方で、ホラー感覚やスプラッター描写、名作へのオマージュ、独特のユーモア感まで満載。そして、どんでん返し。いやいや、ソレでも終わらない。イイ意味のモヤモヤ感。

    ミステリーの小林泰三好きは四里川&四ッ谷コンビの次作を期待しているだろうが、たぶん、小林泰三自身はこのコンビはこのままにしておきたいんじゃないかな。

    丁寧さの裏返しで、中盤少し間延びしてる印象。2、3日間の話にしてはの詰め込み過ぎ感。そのあたりが★★★☆☆評価(実質3、5)のマイナス要因。

  • ミステリとして読むと、人が死ぬ部分のトリックには特に驚きも感動もありません。ふーん。で終わると思います。しかしながらこの作品の要は全く別のところにあります。全編に満ち満ちる小林節とクトゥルフテイストが、その筋の人にはたまらない筈。年に一度くらい読み返してます。

    ただクトゥルフ要素が特に物語や真相と絡まず、ちょっと垂らしてみただけのソースで終わってしまっているのだけ残念。

  • 大きな森の小さな密室よりも先に読むこと。

  • 久しぶりに解決編の前にトリックがわかった気がする。
    一見複雑に見えても、それは複雑に見えるような条件が多いということで、条件が多い謎というのは謎のままに見せるのは難しいんだなと思った。
    クトゥルフぽい雰囲気だったバラバラ殺人の方が中途半端だったのが残念。

  • 雪、ICカードという密室条件を無理矢理作って、その外での殺人という欲張りな作品だが、全体の、雰囲気は、スラップスティック。

     こんな作品も書けるんだという、キオスク新書の類いと見た。安売りしなくても、作者さんの才能は光ってると思うけれど、いろいろ事情があるんだろうな。

  • 密室・殺人 / 書き下ろし
    解説 (香山二三郎)

    『密室・殺人』 1998.7 角川書店刊 文庫化

    カバー 田島照久 (thesedays)
    口絵 田島照久
    装幀 田島照久
    印刷 暁印刷
    製本 コオトブックライン

  • ぶぶみつさんより。

    小林泰三「密室・殺人」読了!:冠の飾りイチゴを載せられそこなったショートケーキのような一作。構造・内容ともにぶっ飛びすぎてもいないし、トリックもフェア、見た感じ伏線の回収もそこそこしているのだが最後に欲をかいて作品の枠を広げようとして、着地に失敗しちゃってるかも。締まりが今一つ。
    特にオチはわたしのだいすきな某作を彷彿とする。時期的にはかぶってるので、誰でもいつかは考えそうなネタではあったのだろうが、まとめ方の巧みさで少々力不足だったように思う。しかし探偵と助手のコンビは非常に魅力的だった!描いてみたいと思わせてくれたので(///v///)

    あ、、「冠のイチゴを載せられそこなった」っていうのは、その下の台座と飾りクリームはよくできてるのに、いざイチゴを載せようとしたら(=幕引きと回収)ぐちゃっと落っこちてきちゃって、すべてがぐだぐだに…あららら…。 という感じを表したかったのです。読了メモに入りきらなかったね。

  • 探偵の秘密は前半で気がついてしまったので、純粋に密室・殺人のトリックを楽しもうと思ってのだけど、なぜか「このあとどうなるんだろう?」というワクワク&ドキドキ感が出てこなかった。
    ドロドロした村の伝説があるらしかったので期待したけど、あまり関係なかったみたいだし残念。
    解決はするけどスッキリしない感じだし、全体的に半端な印象が残りました。

  • 3

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著者プロフィール

1962年京都府生まれ。95年「玩具修理者」で第2回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞。98年「海を見る人」で第10回SFマガジン読者賞国内部門を受賞。『アリス殺し』で啓文堂文芸書大賞受賞。その他の著書に『人獣細工』『肉食屋敷』『家に棲むもの』『脳髄工場』『忌憶』『臓物大博覧会』『人造救世主』など多数。

「2016年 『失われた過去と未来の犯罪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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