臓物大展覧会 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 54
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043470105

感想・レビュー・書評

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  • タイトルも、内容もオドロオドロしい。
    飯食っているときは、読まない方がいいですね。

    普通のホラーと言うより、SFホラー。
    怖いと言うより、グロい。

  • おどろおどろしいタイトルのわりには読後感は爽やか。コメディやハッピーエンドもあり、明るい気持ちになれました。ハズレなしの良作短編集。
    最初の「透明女」だけは安定のグロですが、他はだいたい健全。星新一オマージュの「釣り人」、アイザック・アシモフ的な世界観の「造られしもの」なんて特に上品で、おいおいグロが足りないよどうなってんのというレベル。人に薦めてもドン引きされないバリアフリーな内容だと思います。

  • プロローグ / 書き下ろし
    透明女 / 書き下ろし
    ホロ / 初出 『異形コレクションⅩⅩⅩⅧ 心霊理論』 光文社文庫 (2007.8)
    少女、あるいは自動人形 / 初出 『クリスピー物語』 ネスレ文庫プロジェクト (2006.4)
    攫われて / 初出 『ミステリ・アンソロジーⅡ 殺人鬼の放課後』 角川スニーカー文庫 (2002.2)
    釣り人 / 初出 YOU&I SANYO 1999年9~11月号
    SRP / 初出 『稲生モノノケ大全 陽之巻』 毎日新聞社 (2005.5)
    十番星 / 初出 Newtype 1995年11月号
    造られしもの / 初出 小説すばる 2003年3月号
    悪魔の不在証明 / 書き下ろし
    エピローグ / 書き下ろし

    カバーイラスト 森山由海
    カバーデザイン 森川結紀乃
    装幀 田島照久
    印刷 旭印刷
    製本 BBC

  • 短編集で9編が収録されています。
    そのうち2編は書き下ろしです。
    読む前はプロローグと各短編には何らかの繋がりがあるんじゃないかと思っていたのですが、最後まで読んでも各話に繋がりや統一性はありませんでした。
    書き下ろしの「透明女」のグロ描写は強烈でした。
    もう1つの描き下ろし「悪魔の不在証明」は1番気に入りました。
    アシモフのSFっぽい「造られしもの」はグロとかそういった事はなく、普通に話が気に入りました。

  • ホラー短編集。『ホロ』、『造られしもの』などのSFテイストな作品が好み。臓物関係の直接的なグロ表現が、読んでてダメージきますなぁ…。(←褒めてる)
    あ、『悪魔の不在証明』が論理の激突で非常に面白かった。

    書き下ろしもいくつかあるものの、基本的にあちこちの雑誌に書いた作品を集めたモノのせいか、タイトルにあるような『臓物博覧会』的な一貫したテーマではないので、タイトル負け(プロローグとかエピローグとかつけてても、全体的な印象が「?」ってなる)しちゃうのは残念w

  • おもしろかった、やはりホラーの中では、この人が一番好きかも。
    単純に怖い感じの作品だけでなく、αΩの時みたいなSFヒーローもの
    っぽい作品も好きです。
    ★4でも良かったのですが、いまいちピンとこないものも少し入っていたので、厳しめに三つにしておきます。

  • 読んでるだけで臓物の臭いがしてくる短編集。
    グロを比喩じゃなくて直球で表現してくるから痛い臭い気持ち悪いことこの上ない。
    この人のSFとホラー混じった感じが最高に好き。
    『透明女』が突き抜けてるから他が物足りないかもしれない。

  •  グロ描写は単純にぼかすのではなく比喩表現を駆使する方が好みなのですが、直接的な描写が延々続くと攻撃力高いんだなとよくわかりました。「透明女」エグイ……
    「悪魔の不在証明」を真相を踏まえて人物や動機を置き換えてみると楽しかったり。どちらが真相かはわからないけど、こっちの方がシンプルだよなあ。
     短編集「海を見る人」が大好きなものの、後味が悪い作風と聞いていたので他の作品は敬遠してたのですが、思ったよりスラスラ読めました。ただ人物描写が端的で特徴をよく捉えていたものの、「海を見る人」より浅い気がしたのが気になります。まあこれで人物描写まで深かったらグロ描写が痛々しくなりすぎるのでわざとかなあとも思いますが。

  • 狂気に足を突っ込んでいるが、整合性はとれているので指摘しづらい。煙に巻くような論理で日常と非日常を接続する感じは相変わらず。

  • この人は本当に気持ち悪いものを気持ち悪く書くなぁ・・・。
    でもなんだか読みたくなる不思議。
    人目のあるところではブックカバー推奨。

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著者プロフィール

1962年京都府生まれ。大阪大学大学院修了。95年「玩具修理者」で第2回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞し、デビュー。98年「海を見る人」で第10回SFマガジン読者賞国内部門、2014年『アリス殺し』で啓文堂文芸書大賞受賞。その他、『大きな森の小さな密室』『密室・殺人』『肉食屋敷』『ウルトラマンF』『失われた過去と未来の犯罪』『人外サーカス』など著書多数。

「2023年 『人獣細工』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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