泣く大人 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 2806
感想 : 205
  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043480043

作品紹介・あらすじ

夫、愛犬、男友達、旅、本にまつわる思い……刻一刻と姿を変える、さざなみのような日々の生活の積み重ねを、簡潔な洗練を重ねた文章で綴る。大人がほっとできるような、上質のエッセイ集。

感想・レビュー・書評

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  • 鍵のかかった日記帳、もしくは秘密のノートを読んでいるみたいな感じのエッセイだった。

    自分のことを、「本質的な意味において私はずっと不良だったし、無論いまも不良だ。」といっているが、女性が憧れる女性はみんなそういう不良性を持っているのだと思う。
    まだまだ彼女の作品を読み続けたいと思った。

  • 読んだことあるっけ?と思ったらそれは「泣かない子供」でした。

    日々のこだわりや読書の記録などを綴ったエッセイ。

    「贅沢なかたまり」のレーズンバターがとてつもなくおいしそう…!
    「居場所がある、という気持ち」で書かれている闇と光、夜と不良に関するお話が一番心に残りました。
    「くつろぎの時間」の楽しく生きるための正しい欲望と、気分転換にする小さな労働のお話にとても共感した。
    男友達に関する考えが絶妙に言い得ていておもしろかったです。

    心地の良い文章を書かれる方だなぁと改めて思いました。

  • わたしは江國香織の文章を読むとなんだかイライラする。でも江國香織の本はほとんど買って集めている。この人ほど作家になるべくしてなった人も、珍しいように思う。 「悪意がないということは機微もないということ」というのが、すごく心に引っ掛かった。機微をころされるくらいなら、悪意をもたない人生は送りたくない。

  • 江國さんの文章が好き。飾らない等身大。それなのにちょっぴり贅沢だったり、非日常を感じたり、上質な気持ちになる。リフレッシュにとても良い。

  • 結構昔の(2001年刊行)Ⅳ章に区分されているエッセイ集。Ⅰ雨が世界を冷やす夜とか丸々好き。
    湿度とか温度とか匂いとかなぜにこんなに文章で表現できるんだろう。
    エッセイで扱うテーマ自体に共感、ではなくて選ぶ言葉によって湧き上がる空気を感じられた。
    でもⅡは私には男友達がいないのでふ~ん、そういうものかーと読み流し(笑)、Ⅲ、Ⅳ、とふたたび言葉に気持ち良く酔う。
    特にⅣは読書日記。
    章タイトルと同じ「日ざしの匂いの、仄暗い場所」は筒井ともみさん「舌の記憶」の書評で、これは傑作。大好き。もちろん「舌の記憶」も読みたくなったし、しょっぱな『食べ物は、人をつくる。物語は、仄暗い場所に生息する」だもん。
    そもそもタイトルからして、否、タイトルだけですでに作品だよね。。。

  • 2015.02.22読了。
    今年7冊目。

    好きだな、江國さん。
    レーズンバターに、豪快な淑女田中さん、男友達、井戸、朝食室。
    わかるわかると共感したり、私もこうありたいと思ったり。

    私にとって贅沢な一冊。

  • 再読。エッセイは進んで読みたいタイプじゃないんだけど、江國香織は別。<雨が世界を冷やす夜>と<ほしいもののこと>のところは特に好き。<男友達の部屋>は、気持ちも状況も自分と違いすぎて、経験的にはちっともわからないはずなのに楽しい。夜にやってる短いドラマみたい。

  • やんわりとたおやかであるようで、割と白黒はっきりしていて、
    シンプルであるようで、実は所どころこんがらがってる本質。
    自分の愛している世界はちょっとしたことで均衡を崩す。
    バランスをとることは本当に難しい。

    江國さんのエッセイは女性として生まれた贅沢でもあり、何とも言えぬ複雑怪奇な奇奇怪怪なしこりでもある。

  • 江國さんのエッセイは初めて読んだのだけれど、波長が合って、とても胸がきゅんきゅんした

    同じ女性であることが、とても嬉しく思える

  • 江國さんのエッセイを初めて読みました。というか、エッセイというものを初めて読んだかも。ところどころ、ああこういう感じ分かる、って思いながら読みました。…でもやっぱり、わたしエッセイって苦手だ。(笑)小説のがいいね。うん。

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著者プロフィール

江國香織/東京生まれ。『こうばしい日々』(あかね書房)で産経児童出版文化賞、坪田譲治文学賞、『ぼくの小鳥ちゃん』(あかね書房)で路傍の石文学賞、『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』(ホーム社/集英社)で山本周五郎賞、『号泣する準備はできていた』(新潮社)で直木賞など、受賞作多数。また『オズの魔法使い』や『ゴールデン・バスケットホテル』(ともにBL出版)などの翻訳も数多く手がけている。

「2021年 『ひとりぼっちのもみの木』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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