異常快楽殺人 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.72
  • (79)
  • (97)
  • (128)
  • (6)
  • (9)
本棚登録 : 740
レビュー : 91
  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043486014

作品紹介・あらすじ

昼はピエロに扮装して子供たちを喜ばせながら、夜は少年を次々に襲う青年実業家。殺した中年女性の人体を弄び、厳しかった母への愛憎を募らせる男。抑えがたい欲望のままに360人を殺し、現在厳戒棟の中で神に祈り続ける死刑囚…。無意識の深淵を覗き込み、果てることない欲望を膨らませ、永遠に満たされぬままその闇に飲み込まれてしまった男たち。実在の大量殺人者七人の究極の欲望を暴き、その姿を通して人間の精神に刻み込まれた禁断の領域を探った、衝撃のノンフィクション。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 『連続殺人鬼六人の人生を取り上げ、人間だからこそ抱く心の深い闇を検証する、傑作ノンフィクション』殺人鬼の事を知らなかった私には大変!衝撃のある1冊でした。事件の詳細が詳しく書かれており気持ち悪い、おぞましいを通り越して言葉を失います。どの異常者の話も目を覆いたくなる。こういった人間は生い立ちや環境が作り上げた云々より、我々と魂の構造が違うのだと割り切るしかない(~ω~;)))

  • 文体のせいかサクッと読める。
    シリアルキラーの人たちは言うことが違います。

  • まず、必ず知っておいてほしいことは、「これはノンフィクションである」というコト。
    これを知っているのと知らないのとでは、大違いです。

    内容は、かの有名なエド・ゲインやジェフリー・ダーマー、ヘンリー・ルーカスなど、実在した殺人鬼の実録です。

    なんといっても、気持ち悪い。
    気持ち悪さは、実際にあった事実だから、ということにかなり裏付けられていると思う。
    実際、書いた筆者も、これを書き上げている間の自分は周りにもおかしいといわれた、とあとがきに書いてますが、そうもなると思う。

    アナタの隣に座っている同僚が、明日人を殺すかもしれない、と言われても何の不思議も無いんだろうなぁ。

    ものすごい歴史的殺人鬼の家庭や嗜好背景などが細かに書かれていて、これがなければこうならなかったんじゃ?とか思ったりもするし、
    でもやっぱり、これは作られたものじゃなく、現実にあったコトなんだって思うと信じられないコトがいっぱいかかれていて。

    色々と考えた本ではあるわけですが、やはりノンフィクションなのでキッツイです。
    まじでキッツイ。
    ので、かなりキッツイのお好きという方にしかオススメはしません。

  • いかに異常に思える犯罪者にも、そうなっていった経緯があるわけで。生々しく殺人の様を描写した後に生い立ちを語ることで、ある種の問題提議をしている本なのではと思いました。ぐろいこわいと凶悪犯罪から目をそらしたり、あいつらは頭がおかしいんだと全否定したりするのじゃなく、モンスターが誕生したのは何故なのかきちんと見つめたい。ヘンリー・リー・ルーカスの母親が特にひどい。
    2011.05.04

  • 昼はピエロに扮装して子供たちを喜ばせながら、夜は少年を次々に襲う青年実業家。殺した中年女性の人体を弄び、厳しかった母への愛憎を募らせる男。抑えがたい欲望のままに360人を殺し、現在厳戒棟の中で神に祈り続ける死刑囚…。無意識の深淵を覗き込み、果てることない欲望を膨らませ、永遠に満たされぬままその闇に飲み込まれてしまった男たち。実在の大量殺人者七人の究極の欲望を暴き、その姿を通して人間の精神に刻み込まれた禁断の領域を探った、衝撃のノンフィクション。(裏表紙)

    ノンフィクションというよりは、テレビ企画の再現ドラマのような感じでした。
    ただし、過剰にショッキングな。
    久しぶりに、好奇心で手を出すもんじゃないなぁと思えた一冊です。

  • 実在したシリアルキラーの生い立ちとか犯行の詳細とか。
    とても興味深くて面白い。やっぱり平山夢明は痛いグロいが上手い!!ただ7人分は多いかな、内容が濃いのですぐお腹いっぱいになる笑。読み終わるのに時間がかかった。

  • 殺人と死体の盗掘を繰り返し、被害者の肉体を加工してドレスや食器を作る死体愛好者のエドワード・ゲイン。

    ハンニバル・レクターのモデルになったと言われるヘンリー・リー・ルーカスはアメリカ犯罪史上最多の360人を殺した。

    映画「IT」の殺人ピエロのモデルになったジョン・ウェイン・ゲージーは道化師ポゴとして慈善活動を行うかたわら、33人の少年を殺害していた。

    実在する大量殺人鬼の心の闇に迫るノンフィクション。

    現代社会のタブーである殺人に魅入られた男たちはなぜ人を殺さずにはいられないのか。

    紹介された殺人鬼たちはもれなく幼少期に暴力や性的虐待の被害者だった。

    消えないトラウマが人を狂気へと駆り立てるのか…

    大戦後の暗い時代だったとは言え、親や周りの人たちも異常な人が多すぎる。

    過去から学び、紳士的であらねば。

  • 面白かった!余計な犯人への感想とか邪魔な文章がなく、ホントに読みたいものが読めた。ここまで詳しく書かれた著者を尊敬します。ここまで詳細に書くには、読者の何倍もシンドかったろうなと思います。
    取り敢えず、こんな感じのに免疫無い人は、間違いなく食欲なくなる。海外ドラマのB⚫NEZとか、ク⚫ミナルマインドとかその辺のを見慣れてると、リアリティ妄想が爆発しますw

  • 今ほどサイコパスやシリアルキラーといった言葉が浸透していなかった時代、僕はこの作品を読んで度肝を抜かれた感覚を今でも覚えております。
    過去にこれほどもまで異常な人物がいたということの衝撃、そしてその異常人物がどういう経緯で生まれてしまったのかという知的好奇心、この一冊の本から沢山の感情の揺さぶりを得ることが出来ました。
    平山夢明氏ならではの過激かつ精緻な描写がこの本の魅力を一層高めており、僕もこの本をきっかけに平山夢明氏の著書を読むようになりました。
    非常に残酷な描写が多く、嫌悪感を受ける方も多いかと思われますが、個人的には最高の一冊でした。

  • ノンフィクションだけれど内容は小説的。殺害シーンや殺人鬼達の感情等まるで見てきたかのように書かれているのでどこまで正確か(そもそも殺人鬼達が犯行や自身の生い立ちについて正直に語っているのかという疑問もある)はわからないけれど、とてもドラマチック。特に殺害シーンは具体的に書かれていてヘタなスプラッター映画を観るより怖く痛々しい表現。そういうのに耐性がある人にはお勧めです。

全91件中 1 - 10件を表示

プロフィール

ひらやま・ゆめあき
1961年、神奈川県生まれ。デルモンテ平山名義で、映画・ビデオ批評から執筆活動をスタートし、1996年、『SINKER―沈むもの』で小説家としてデビュー。2006年、短編「独白するユニバーサル横メルカトル」で、第59回日本推理作家協会賞を受賞。また、同作を表題作とした短編集は、2007年版「このミステリーがすごい!」で1位を獲得。2010年、『ダイナー』で第31回吉川英治文学新人賞候補、第28回日本冒険小説協会大賞、翌2011年に第13回大藪春彦賞を受賞。近著に『或るろくでなしの死』『暗くて静かでロックな娘(チャンネー)』『こめかみ草紙 歪み』『デブを捨てに』『ヤギより上、猿より下』などがある。

「2017年 『大江戸怪談どたんばたん(土壇場譚) 魂豆腐』 で使われていた紹介文から引用しています。」

異常快楽殺人 (角川ホラー文庫)のその他の作品

異常快楽殺人 単行本 異常快楽殺人 平山夢明

平山夢明の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
金原 ひとみ
ZOO
乙一
有効な右矢印 無効な右矢印

異常快楽殺人 (角川ホラー文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする