異常快楽殺人 (角川ホラー文庫)

著者 : 平山夢明
  • KADOKAWA (1999年8月10日発売)
3.73
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  • レビュー :89
  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043486014

作品紹介

昼はピエロに扮装して子供たちを喜ばせながら、夜は少年を次々に襲う青年実業家。殺した中年女性の人体を弄び、厳しかった母への愛憎を募らせる男。抑えがたい欲望のままに360人を殺し、現在厳戒棟の中で神に祈り続ける死刑囚…。無意識の深淵を覗き込み、果てることない欲望を膨らませ、永遠に満たされぬままその闇に飲み込まれてしまった男たち。実在の大量殺人者七人の究極の欲望を暴き、その姿を通して人間の精神に刻み込まれた禁断の領域を探った、衝撃のノンフィクション。

異常快楽殺人 (角川ホラー文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 文体のせいかサクッと読める。
    シリアルキラーの人たちは言うことが違います。

  • まず、必ず知っておいてほしいことは、「これはノンフィクションである」というコト。
    これを知っているのと知らないのとでは、大違いです。

    内容は、かの有名なエド・ゲインやジェフリー・ダーマー、ヘンリー・ルーカスなど、実在した殺人鬼の実録です。

    なんといっても、気持ち悪い。
    気持ち悪さは、実際にあった事実だから、ということにかなり裏付けられていると思う。
    実際、書いた筆者も、これを書き上げている間の自分は周りにもおかしいといわれた、とあとがきに書いてますが、そうもなると思う。

    アナタの隣に座っている同僚が、明日人を殺すかもしれない、と言われても何の不思議も無いんだろうなぁ。

    ものすごい歴史的殺人鬼の家庭や嗜好背景などが細かに書かれていて、これがなければこうならなかったんじゃ?とか思ったりもするし、
    でもやっぱり、これは作られたものじゃなく、現実にあったコトなんだって思うと信じられないコトがいっぱいかかれていて。

    色々と考えた本ではあるわけですが、やはりノンフィクションなのでキッツイです。
    まじでキッツイ。
    ので、かなりキッツイのお好きという方にしかオススメはしません。

  • いかに異常に思える犯罪者にも、そうなっていった経緯があるわけで。生々しく殺人の様を描写した後に生い立ちを語ることで、ある種の問題提議をしている本なのではと思いました。ぐろいこわいと凶悪犯罪から目をそらしたり、あいつらは頭がおかしいんだと全否定したりするのじゃなく、モンスターが誕生したのは何故なのかきちんと見つめたい。ヘンリー・リー・ルーカスの母親が特にひどい。
    2011.05.04

  • 『連続殺人鬼六人の人生を取り上げ、人間だからこそ抱く心の深い闇を検証する、傑作ノンフィクション』殺人鬼の事を知らなかった私には大変!衝撃のある1冊でした。事件の詳細が詳しく書かれており気持ち悪い、おぞましいを通り越して言葉を失います。どの異常者の話も目を覆いたくなる。こういった人間は生い立ちや環境が作り上げた云々より、我々と魂の構造が違うのだと割り切るしかない(~ω~;)))

  • 殺人と死体の盗掘を繰り返し、被害者の肉体を加工してドレスや食器を作る死体愛好者のエドワード・ゲイン。

    ハンニバル・レクターのモデルになったと言われるヘンリー・リー・ルーカスはアメリカ犯罪史上最多の360人を殺した。

    映画「IT」の殺人ピエロのモデルになったジョン・ウェイン・ゲージーは道化師ポゴとして慈善活動を行うかたわら、33人の少年を殺害していた。

    実在する大量殺人鬼の心の闇に迫るノンフィクション。

    現代社会のタブーである殺人に魅入られた男たちはなぜ人を殺さずにはいられないのか。

    紹介された殺人鬼たちはもれなく幼少期に暴力や性的虐待の被害者だった。

    消えないトラウマが人を狂気へと駆り立てるのか…

    大戦後の暗い時代だったとは言え、親や周りの人たちも異常な人が多すぎる。

    過去から学び、紳士的であらねば。

  • 面白かった!余計な犯人への感想とか邪魔な文章がなく、ホントに読みたいものが読めた。ここまで詳しく書かれた著者を尊敬します。ここまで詳細に書くには、読者の何倍もシンドかったろうなと思います。
    取り敢えず、こんな感じのに免疫無い人は、間違いなく食欲なくなる。海外ドラマのB⚫NEZとか、ク⚫ミナルマインドとかその辺のを見慣れてると、リアリティ妄想が爆発しますw

  • 今ほどサイコパスやシリアルキラーといった言葉が浸透していなかった時代、僕はこの作品を読んで度肝を抜かれた感覚を今でも覚えております。
    過去にこれほどもまで異常な人物がいたということの衝撃、そしてその異常人物がどういう経緯で生まれてしまったのかという知的好奇心、この一冊の本から沢山の感情の揺さぶりを得ることが出来ました。
    平山夢明氏ならではの過激かつ精緻な描写がこの本の魅力を一層高めており、僕もこの本をきっかけに平山夢明氏の著書を読むようになりました。
    非常に残酷な描写が多く、嫌悪感を受ける方も多いかと思われますが、個人的には最高の一冊でした。

  • ノンフィクションだけれど内容は小説的。殺害シーンや殺人鬼達の感情等まるで見てきたかのように書かれているのでどこまで正確か(そもそも殺人鬼達が犯行や自身の生い立ちについて正直に語っているのかという疑問もある)はわからないけれど、とてもドラマチック。特に殺害シーンは具体的に書かれていてヘタなスプラッター映画を観るより怖く痛々しい表現。そういうのに耐性がある人にはお勧めです。

  • いやー、面白かった!ここまで一人一人の有名殺人鬼の生い立ちから殺人まで、詳しく書いてある本を初めて読んだ。全員小さい頃に心理的肉体的性的虐待受けすぎ。

  • 頁数 【名前】二つ名
      ・誕生 誕生日-死亡日 出生国
      ・犯行 主な犯行場所 犯罪
      ・期間 主な犯行期間 逮捕日
      ・判決 
      ・嗜好 性的嗜好 特徴
      ・備考 エピソード

    p9 【エドワード・ゲイン】「人体標本を作る男」 
      ・誕生 1906年8月27日 - 1984年7月26日 アメリカ合衆国 ウィスコンシン州
      ・犯行 ウィスコンシン州プレインフィールド  殺人(確定2) 死体盗掘
      ・期間 1954年と1957年 1957年11月16日逮捕
      ・判決 無罪、精神異常で入院
      ・嗜好 女性への変身願望 ネクロフィリア カニバリズム(?)
      ・備考 ●子供時代 厳格な母オーガスタ・ゲインの影響 母への崇拝 
          ●死体を使って工作

    p41 【アルバート・ハミルトン・フィッシュ】「殺人狂のサンタクロース」ブルックリンの吸血鬼 満月の狂人
      ・誕生 1870年5月19日 - 1936年1月16日 アメリカ合衆国 ワシントンD.C.
      ・犯行 ニューヨーク州 殺人(正確な人数は不明)
      ・期間 1910年-1934年   1934年12月13日逮捕
      ・判決 死刑(ニューヨーク州シンシン刑務所にて電気椅子)
      ・嗜好 カニバリズム ●マゾヒズム サディズム 同性愛 スカトロ 
      ・備考 ●子供時代 孤児院育ち 教鞭による体罰をうける
          ●被害者の家族宛てに少女の味の感想の手紙を送る 
          好みは子供のおしりの肉
          フリッツ・ハールマンに興味
          自身の息子に自分の尻を叩かせる

    p60 【ペーター・キュルテン】デュッセルドルフの吸血鬼
      ・誕生 1883年5月26日-1932年7月2日 ドイツ
      ・犯行 殺人(確定9) 殺人未遂
      ・期間 1892年-1930年 1930年5月24日逮捕
      ・判決 死刑(ケルンにてギロチン)
      ・嗜好 
      ・備考 子供時代 極貧 父から虐待
          近代シリアルキラーの原点の一つとして語られる

    p60 【フリッツ・ハールマン】ハノーファーの吸血鬼 地獄の肉屋
      ・誕生 1879年10月25日 - 1925年4月15日 ドイツ ハノーファー
      ・犯行 ●ドイツハノーファー 殺人(確定24)
      ・期間 1919年-1924年6月  1924年6月22日逮捕
      ・判決 死刑(ハノーファーにてギロチン)
      ・嗜好 カニバリズム 同性愛
      ・備考 ●犠牲者の肉を闇市場で缶詰の豚肉として売り歩いたとされている
          共犯者ハンス・グランス
          同時期の他の食人鬼ゲオルグ・グロスマン カール・デンケ

    p79 【ヘンリー・リー・ルーカス】「厳戒棟の特別捜査官」The Confession(自白) Killer
      ・誕生 1936年8月23日 - 2001年3月13日 アメリカ バージニア州ブラックスバーグ
      ・犯行 殺人(確定11、自供3000、実際には360程度との考察)
      ・期間 1960年1月11日-1983年 1983年6月11日逮捕
      ・判決 死刑(延期され執行前に心臓発作で死亡)
      ・嗜好 サディズム ●女性蔑視(ミソジニー)
      ・備考 ●子供時代 サドマゾ専門の売春婦である母ヴィオラから虐待をうける ヘンリエッタと名付けられ女装させられる
          小学校教師ローリー・グローバーによる事故でヘンリーは左目を失い、義眼になる
          母ヴィオラを殺害(1960年?)し、逮捕され懲役40年で収監されるがベトナム戦争や国家財政の問題から10年で仮釈放
          1979年オーティス・ツールという青年と組んで州をまたいで殺人を繰り返す
          ●殺人組織「死の腕」の一員として殺人を繰り返す(作り話?ヘンリーには虚言癖があったとされる)
          オーティスのいとこのベッキーと恋人になる。後にキリスト教に目覚めたベッキーとの間に溝が生まれ殺害する
          刑務所内でキリスト教に目覚め、それまでの罪を進んで自白するようになった。シスター・クレイミーの存在
          ●ヘンリー・ルーカス連続殺人事件特別捜査班」の正式メンバーとして、鉄格子の中から助言を行っていた

    p123【アーサー・シャウクロス】「ベトナム戦は終わらない」ロチェスターの殺人鬼
      ・誕生 1946年 -
      ・犯行 殺人 強姦 放火
      ・期間 1972年(2件) 1987年12月-1989年末(11件)
      ・判決 強姦、死体損壊で25年(15年で仮釈放)  殺人で懲役250年
      ・嗜好 カニバリズム 死体損壊
      ・備考 子供時代 愛情のない家庭 近所の27才のウェイトレスから性的虐待 トラックの男にレイプされる
          ●1968年入隊しベトナム戦争へ 1969年帰国
          窃盗で収監されている時にアッティカ刑務所暴動が起き、偶然にも看守を助け刑期短縮で2年で仮釈放
          1984年仮釈放後、ロチェスター群に移る 1987年売春婦狩りへ 後に自首

    p171【アンドレイ・チカチーロ】「赤い切り裂き魔」ロストフの殺し屋
      ・誕生 1936年10月16日 - 1994年2月14日 ウクライナ
      ・犯行 ●ソ連 殺人(52人)
      ・期間 1978年12月22日 1982年-1990年11月20日
      ・判決 死刑(銃殺)
      ・嗜好 ●小児性愛 ロリコン ショタコン 拷問
      ・備考 子供時代 父はナチ収容所の生き残り、裏切り者の烙印
          ●極度の近視、生まれながらのインポテンツ、乳首が異常に大きく長い等のコンプレックス
          大学受験失敗、2年間の兵役を経て、電話工、結婚、通信教育、そして教師に、最初の殺人1978年
          1981年(1982年?)に国営工場の中級幹部職員に転職し、長期出張を利用し殺人を始める
          ●グラスノスチ前のソ連の体制、マスコミが一連の事件を報道できなかったこと、
           民警による数々の誤認逮捕、血液鑑定のミス等で捜査の手から逃げ延びる
          ●法廷ではモスクワ五輪のシャツ、鉄の檻、公判の最中に性器の露出や自慰などなど
          死後脳は日本人に買い取られたという(噂)
          「バキ」のスペックのモデル

    p225【ジョン・ウェイン・ゲーシー】「少年を愛した殺人ピエロ」●道化師ポゴ 殺人ピエロ(Killer clown)
      ・誕生 1942年3月17日 - 1994年5月10日 アメリカ合衆国イリノイ州シカゴ
      ・犯行 イリノイ州 殺人(33人)
      ・期間 1972年1月-1978年12月
      ・判決 死刑(薬物注射)
      ・嗜好 同性愛 ●ショタコン
      ・備考 子供時代 厳しく癇癪持ちの父親スタンリー
          少年の死体愛好者という話もあるが、本人に言わせるとマスコミのでっち上げであり馬鹿馬鹿しいとのこと
          資産家の名士でチャリティー活動にも熱心な模範的市民だと思われていた
          ●子供たちを楽しませるため、パーティなどでピエロに扮する(道化師ポゴ)
          ●多重人格を主張し犯行は4人めのジャックが行ったと証言
          ●ジェイソン・モスという青年(当時18才)を文通で誘い出し面会中に殺そうとする
          スティーヴン・キングの「IT」に登場した怪物のモデル

    p250【ウィリアム・ハイレンズ】リップスティック・キラー
      ・誕生 1929年 - 2012年3月5日
      ・犯行 殺人(3件)
      ・期間 1946年6月26日逮捕
      ・判決 終身刑(病院送り)
      ・嗜好 
      ・備考 二番目の殺害時、壁に「畜生!次の殺しをやる前に俺を捕まえてくれ、
           俺はもう自分では止めることができないんだ」と口紅で書き残す
          もう一人の人格「ジョージ」

    p261【ジェフリー・ダーマー】「人肉を主食とした美青年」 ミルウォーキーの殺人鬼
      ・誕生 1960年5月21日-1994年11月28日 アメリカ合衆国 ウィスコンシン州ミルウォーキー
      ・犯行 オハイオ州 ウィスコンシン州 殺人(17件)
      ・期間 1978年(1件) 1987-1991年7月22日
      ・判決 終身刑
      ・嗜好 ●カニバリズム 同性愛 拷問
      ・備考 子供時代 小動物や昆虫への執拗な虐待行為
          両親の不仲 ダーマーが18歳のとき両親が離婚し、ダーマーはどちらにも捨てられる
          被害者は男性ばかりで、薬で意識を失わせた後で拷問しながら殺した
          ●食事を人肉食に頼っていた
          1991年5月 ラオス人の少年(14)の事件で警察の失態
          好みは上腕二頭筋

    p293【デニス・ニルセン】「ロンドンの狂人」
      ・誕生 1945年11月23日 - ?
      ・犯行 殺人(15件)
      ・期間 1978年-1983年2月9日逮捕
      ・判決 終身刑
      ・嗜好 同性愛 死体愛好
      ・備考 アパートの下水口に死体を詰まらせたことから逮捕に

    p308【切り裂きジャック】       
      ・誕生 
      ・犯行 イギリス
      ・期間 1888年
      ・判決 
      ・嗜好 
      ・備考 

    p308【ピーター・サトクリフ】ヨークシャー・リッパー(ヨークシャーの切り裂き魔)
      ・誕生 1946年6月2日 - ? イギリス
      ・犯行 イギリス 殺人(13人)
      ・期間 1975年7月-1980年
      ・判決 終身刑
      ・嗜好 
      ・備考 

    p308【テッド・バンデイ】
      ・誕生 1946年11月24日 - 1989年1月24日
      ・犯行 アメリカ合衆国 殺人(30人以上)
      ・期間 1974年-1978年
      ・判決 
      ・嗜好 
      ・備考 ●法廷で弁護士に依頼せず、自ら弁論や弁護に立った

    p308【チャールズ・マンソン】
      ・誕生 
      ・犯行 
      ・期間 
      ・判決 
      ・嗜好 
      ・備考 

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