聊斎志異の怪 (角川ソフィア文庫)

著者 : 蒲松齢
制作 : 志村 有弘 
  • 角川書店 (2004年8月発売)
3.08
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  • 本棚登録 :33
  • レビュー :4
  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043490042

聊斎志異の怪 (角川ソフィア文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 有名な中国の『聊斎志異』のエッセンスを集めた現代語訳。素っ気なくて文学制には乏しいが、この手の「おはなし」は好き。巻末に芥川と太宰の作品の元ネタがあるのもいい。トイレに置いとくといいかも。

  •  お昼の12時からBSで中国のドラマ「画皮(がひ)」を毎日放送しているが、このホラーの原作が「聊斎志異」である。
     ドラマはキツネが人間の美女に化け、自らの美しさを保つために次々と人間の心臓を食らう。それはかつて罠にかかって苦しんでいたキツネ(自分)を助けてくれた男に恋をしたためであった。

     「聊斎志異の怪」は原作「聊斎志異」からの抜粋であるためか、ドラマ「画皮」の原作は見当たらなかった。本書の原作本である「聊斎志異」には当然入っているのであろうが、ドラマにまでなるような作品を「聊斎志異の怪」では、訳者の志村氏はなぜ取り上げなかったのだろうか。原作は400編を超す世界最大の怪異譚アンソロジーといわれるそうだが、その中から約40編を抜粋した短編集が「聊斎志異の怪」である。読んで面白いものと、映像にしたときに楽しめるものとは異なるのかもしれない。

     その中で気付いたことは、中国の怪奇ものには「お色気もの」が多いということである。キツネの妖怪が人間の若者に恋をするとか、妻にした女が実は妖怪であったとか、夜中に布団の中に潜り込んできた美女は妖怪だったなどという展開が多い。

     巻末に附録として、芥川龍之介と太宰治が「聊斎志異」をベースに書いたという怪談を原作とともに掲載しているが、どれも原作より芥川・太宰のほうが面白いと思った。彼らも原作を凌ぐというつもりで書いたであろうし、支那の人たちにも読んでもらいたいと書いているほどだから、自信があったに相違ない。

     結局、私はこの3編が中で最も面白いと思えた。

  • (2012.05.31読了)( 2011.12.18購入)
    中国の有名な物語の古典として、「西遊記」「三国志」などがあります。「聊斎志異」という名前も聞いたことがあるのですが、手ごろなのが見つからなくて読めずにいたのですが、古書店でこの文庫を見つけたので購入しました。
    先日読んだ「本へのとびら」(宮崎駿著、岩波新書)、でも取り上げられていたので、この機会に読んでしまうことにしました。
    蒲松齢作の「聊斎志異」は、17世紀末に成立した、奇異な説話を集めた中国の古典である。
    「聊斎志異」の書名は、「聊」とは無駄話、「斎」は書斎のこと。すなわち、「無駄話をする書斎」で「異」な話を「志」すということであろう。(「はじめに」より)
    この本は、「聊斎志異」に収められたすべての話を訳出したわけではなく、特に怪奇的な話に着目し、幽霊・神・狐・龍・首等に関する話を日本語訳したものである。

    【目次】
    はじめに
    幽霊の怪
    妖怪の怪
    狐の怪
    女の怪
    龍の怪
    首の怪
    附 芥川龍之介と太宰治と『聊斎志異』
    「酒虫」
    「黄英」
    「竹青」
    酒虫  芥川龍之介
    清貧譚  太宰治
    竹青―新曲聊斎志異―  太宰治
    参考文献一覧並びに付記

    最後の付録として、芥川龍之介と太宰治が「聊斎志異」に題材をとって翻案した作品の原典と二人の作品が収録されています。
    本編の奇異な作品にも驚かされますが、付録の作品も興味深く読み比べることができました。
    (2012年5月31日・記)

  • 怪自体より人間が怖い
    人じゃないからか迷わず蛮行に及ぶ^q^

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