奇跡島の不思議 (角川文庫)

  • 角川書店 (2001年8月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (688ページ) / ISBN・EAN: 9784043495016

作品紹介・あらすじ

新本格ミステリーの気鋭がはじめて犯人当ての趣向を盛り込んだパズラータイプの推理小説に挑戦。孤島を舞台に、厳密な論理と巧妙な道具立てで惨劇の謎が説きあかされる。

感想・レビュー・書評

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  • 3

  • 茨城の旭村沖にある、島なのに、なぜ舟が北茨城からなの???
    作家さん、地図見てないよね…^^;
    水戸にそんなすごい財閥ってのも、笑えちゃうけど。
    島を所有ってだけで、すんごいお金持ちって思うけど、別荘やその内装,調度品が美術館並、いや、以上で、読み進めるうちにだんだん食傷気味になります。
    きわめつけは、淫乱なものすごい美女w
    動機とか、どうなんだろ?って思うけど、この美女の魔力にかかっちゃったと言われちゃうと、へーそうなんだと思うしかない。のか?

  • 『陸地から足を離すという行動は、考えようによっては非常に不安定な状況だ。船乗りならいざ知らず、普通の人間にとっては、両足の下に固い地面が存在することが、無意識における精神的保険になっている。

    人間は日頃、大地を意識していない。けれども、これは途轍もなく重要なことだ。何故なら、心的にも肉体的にも、自己の存在感の立脚に関する拠り所でもあるのだから。

    だから、それが急に失われたら。

    象徴だ。

    存在基盤の象徴。

    極端なことを言えば、自我の喪失との符合だ。陸地を離れること。それはあらゆる自信喪失に繫がり、果ては、人間としての魂の尊厳を失うことにもなりかねない。』

    孤島、館、見立て、人形、謎解き。理想的なクローズドサークル物。それだけで素晴らしい!
    (@ ̄ρ ̄@)

  • あれっ、もしかして期待値上げ過ぎたか?!(滝汗)
    人狼城を読んだ直後だからでしょうか。久しぶりに、良くも悪くもここまでテンプレな「本格」を読んだぞ〜とちょっぴり残念な気持ちになってしまったのでした(・ω・;)うーん…


    若者言葉の違和感、地の文での「?!」多用が終始気になってしまって、とうとう最後まで文体が馴染みませんでした。…時代なのかなあ。
    外界と断絶された孤島や、見立て・密室・死体装飾・曰く付きの館など、これぞ本格の様式美…といつもなら問答無用で酔い痴れるファクタてんこ盛りなのですが、上記を始め、色々なところに粗が目立ったような気がするのですよねえ(汗

    食事を食べる前に「たいしたことのない味だ」とか言っちゃうし、先ずは事故の可能性を判断できる状況なのに直ぐに殺人と断定しちゃうし、会話が何だかチグハグだったりするし…。
    一番「ええ〜(・・;)」ってなっちゃったのは、「俺は殺してない!証拠はあるのか!」って声高に主張した犯人が、次の瞬間、仲の良い人物に詰め寄られて簡単にゲロっちゃった点ですかねえ…うむ…。

    こんなに評価が辛口になっちゃうのは、人狼城を読み終わった満足感を味わった直後だからなあ。
    前に読んだ作品が面白かった!ってなると、必要以上にハードル上げる悪い癖あるからなあ、私( ; ; )自業自得やん( ; ; )およー


    膨大な美術品が眠る無人島、奇跡島。昭和初期に建てられ、令嬢の奇妙な死以来、無人となっていた白亜の館に、美術鑑定のため訪れた8人の美大生。ところが、鑑定中にメンバーの一人がシャンデリアに押し潰されて死亡する痛ましい事件が発生する。やがて、事態は凄惨な連続殺人へと発展し…。

  • この作品に限らず、ネタバレを会話に盛り込むのはやめてほしいです。
    キャラ立てがいちいち鼻について好きじゃありませんでした。
    それ以外はかなり楽しめました。二階堂 先生のほかの作品も読んでみたいです。
    ところで、謎解きの上で最初の見立てはかなり親切なヒントなのでしょうか?

  • 「孤島」「館」「見立て殺人」「密室」「過去の事件」などなど、とにかく本格モノの要素をこれでもかと詰め込んだ魅力的な作品です。
    真犯人に意外性がなかったものの、「見立て殺人」理由はオリジナリティーがあり好印象でした。
    ただ、事故死体の首を切断して皿に乗せた理由は最後まで明かされなかったので、やや消化不良でした。

  • 約一週間かけて読みました。
    読みごたえは抜群です( *´艸`)
    「孤島の連続殺人」
    犯人あてといかにもな本格派!

    島に閉じ込められ、追い詰められる様子。
    容疑者達の疑心暗鬼、心の奥底に隠していた本音。
    そんなスリルがひしひしと本文から伝わってきました。
    あと「芸術サークル」となっているだけに、二階堂先生らしく有名作家がゴロゴロ出てきます。

    今回へぇ~と、思ったのは「色盲」
    私も中学くらいまでこの検査をしていました。なんか3Dみたいで面白かったんですがこれが差別に繋がるなんて。
    しかもこの検査が始まったのが戦時中の徴兵検査だなんて思いもしなかった。
    検査が通っても、通らなくても地獄。
    そんな中、有香子姫に落ちた天罰は当然だったかもしれない。
    自分だけ「戦争」という地獄から逃れようとしていたのだから。

    誰に感情移入したかはシオン!
    可愛い子です。
    でも、彼もきっと今からが生き地獄となるだろう。
    じっくり読んでも色々考えた作品です。

  • 一応はシリーズもの。
    これぞ新本格という雰囲気ですが、今初めて読んでも目新しい感じはしないだろうな、というのが正直なところ。

  • キャラクターがかなりウザイけど、それなりに楽しめた。
    犯行の動機は全く分からなかったけど、犯人は分かっちゃった。

  • ラストが蛇足な気もしますがエンターテイメントとして面白かった!
    エピローグはじわじわきます。

  • 加々美の色覚特性(いわゆる色盲)、いろいろ解説をしている割に、実際に調べてみるというときの手段は、軽い特性の人なら、特性があるかどうかよくわからない調べ方だなあ。あやしさ全開。
    もうちょっと犯人の思考をトレースしてほしかったなあ。でも、この話はフーダニットに焦点を置いた話らしいので、犯人の思考トレースなんてのは蛇足なのだろうけど。
    探偵役は初めはわかっていなくって、誰もが犯人でありえて、かつ探偵でありえるということなんだけど、登場の仕方から言ってだれが探偵役かわかっちゃうよね(笑)それとも、ヤツが犯人であるということがいつかはありえるのだろうか?
    個人的には、真梨央にがんばってほしかったなァ。キャラ的に好きなのは榊原だが。近くにいてほしくないけど。榊原が好きなのは、彼が自分に素直だからだと思う。裏を返せばワガママなんだけどさ、こういうときには一番信用できるよね。

    風来坊と紫苑の(いちおうルミコも、なのか?)存在が、ともすれば重くなりがちな氏の作品に軽さを与えていると思います。つか、暗くしてるのはおまえだ加々美!(笑)
    ゴシックで重い感じの蘭子シリーズが苦手な人も、風来坊なら読めるんじゃないかなあ。彼の愉快さ加減についていければ、の話だけど。

  • 水乃サトル・シリーズ 大学生編

    奇跡島と呼ばれる島に美術品鑑定にやってきた大学生サークル「ミューズ」のメンバーたち。途中であった「風来坊」と名乗る青年。30年前に起きた奇跡島での足跡の無い首切り殺人。当時の島の所有者有香子姫の死。
    奇跡島に残された「ミューズ」の元メンバー八代百合夏の遺言。
    シャンデリアの落下による日野原の死。死体から切り取られた首。友美の死。留美子の死と続く殺人事件。管理人夫婦の殺害。疑心暗鬼のに囚われるメンバー。犯行を告白する遺書を残した権堂の死。

     2002年2月28日読了

  • ベタベタこてこての本格ミステリですな。絶海の孤島で起こる連続殺人事件、異様で因縁に溢れた館、猟奇的に彩られた死体などなどなど、これでもかと突きつけられます。それを真正面から真っ向勝負でドカンと描き切っているから、お腹イッパイ。でもこういうのもたまに無性に読みたくなるんですよね。解説にもあるようにパロディでもメタでもなく書かれていること自体が、この作品の魅力に繋がっているのでしょうね。

  • ちょこっと出てきた風来坊はきっと彼だと思ったらあたっていたようだ

  • 2006.08.05
    事件は解決したものの、どうも救われない結末な気がします。

  • 孤島を訪れた美大サークルの面々が密室、見立て殺人など次々に殺される。“著者渾身のフーダニット”という触れ込みだったけど、犯人が分かった時のカタルシスがなかった。驚いたけど、「そうなんだ!」というより「はぁ?そんなのあり?」という感じ。ホワイダニットの面でも納得できず。

  • 奇跡島にある『白亜の館』は昭和初期に不可解な殺人事件があり、それ以降封印された場所でもあった。その館の美術品鑑定をするために訪れた美術研究サークル<ミューズ>の面々。所蔵されている収集品の素晴しさに狂喜乱舞しつつ鑑定を開始した矢先、日野原剛が事故死する。それはこれから起こる連続殺人事件への幕開けでもあった。


    本格物は一番怪しく無い人が犯人というのがお約束でもあるわけで、そのお約束通りにきっちり納まってる辺りに座り心地のよさを感じた(笑)でもって、少し捻ってる分、楽しめたかな。あと、美術品が好きな人は楽しめますね。
    読みやすいのだが、もったいぶった感じで進んで行くので油断すると飽きます。事件の真相に対しては、とりあえず納得はするんだけど、それを解明した人物は布石を置いてたにしても唐突さを感じるなぁ。

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著者プロフィール

1959年7月19日、東京都生まれ。中央大学理工学部卒業。在学中は「手塚治虫ファンクラブ」会長を務める。1990年に第一回鮎川哲也賞で「吸血の家」が佳作入選。92年に書下ろし長編『地獄の奇術師』を講談社より上梓し、作家デビューを果たす。江戸川乱歩やJ・D・カー、横溝正史の作品を現代に再現したような作風は推理界の注目を大いに集め、全四部作の大長編『人狼城の恐怖』(1996〜99年。講談社ノベルス)では「1999年版本格ミステリ・ベスト10」第一位を獲得。アンソロジー編纂や新進作家の育成にも力を注ぎ、2000年代は合作ミステリの企画も多数行った。SFの分野にも精通し、『宇宙捜査艦《ギガンテス》』(2002年。徳間デュアル文庫)や『アイアン・レディ』(2015年。原書房)などの著書がある。近年は手塚治虫研究者として傑作選編纂や評伝「僕らが愛した手塚治虫」シリーズの刊行に力を入れている。

「2022年 『【完全版】悪霊の館』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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