ひとを<嫌う>ということ (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 1023
レビュー : 108
  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043496020

作品紹介・あらすじ

あなたはひとから嫌い!と言われたら動揺するでしょう?あなたは自分が嫌いなひとからもできれば嫌われたくないでしょう?日常的にふりかかる「嫌い」の現実とその対処法を、家族にとことん嫌われた哲学者が徹底的に考え抜いた。「嫌い」の要因8項を探りあて、自己嫌悪、嫉妬、軽蔑、復讐の本質をみきわめ、"サラッと嫌い合う"技術と効用を解き明かしていく-。豊かな人生を過ごすために、きちんとひとと嫌い合う、「嫌いのバイブル」誕生。

感想・レビュー・書評

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  • 嫌いになるということは好きになるのと同等に自然なことである,という立場自体は,自分がおぼろげながら抱いていた見方と共通していたが,嫌いという心の作用について本書にあるような水準で洞察をしたことはなかった.総じて,自分が何か精神的な苦労や手間を被ったと感じる場合に,それを相手へと転嫁するというのが,多くの「嫌い」に共通する特徴となっている.他人は自己を映す鏡とも言うが,「嫌い」に直面したときに,その中身をつぶさに分析できる冷静さを保てるようになりたい.

    • akikosagiさん
      嫌いな相手をただただ悪者にするのではなく、自分を映す鏡として、冷静に考えるというのは、無益な言い争いをするよりも発展性があって素晴らしいです...
      嫌いな相手をただただ悪者にするのではなく、自分を映す鏡として、冷静に考えるというのは、無益な言い争いをするよりも発展性があって素晴らしいですね。この本を読んでみたくなりました。
      2017/07/08
  • 自分でもそうだと思い込んでいたものを全て剥ぎ取って、綺麗事で守っていた嫌な感情を丸裸にしてくる。人生を豊かにする本というよりは「嫌い」という感情について考え抜かれた本。
    「嫌い」という感情が湧き上がる原因を様々上げて、容赦なく切り込んでいる。自分の本音に気がついて心が痛くなったが、読んでよかった。

  • ひとを嫌う理由は
    嫉妬、軽蔑、期待したことに応えてもらえなかったときなど

    ひとを好きになるのと同様に
    ひとを嫌うことも自然なことなのだから
    それを受け入れる方が、
    嫌いを排除しようとする人生より豊かになるということ。

  • 中島義道2冊目。一冊目挫折、この本も途中でやめてしまった。

    難しくもないのに挫折してしまうのには訳があるはず。本質を見抜かれてるのが怖いのかな。

  • 「ひとを好きになることについては、うんざりするほどたくさんの書物が刊行されて」いるなか、ひとを「嫌う」ことの自然さや、「正確に」嫌い、嫌われることが豊かな人生につながるとの考え方を語る本書。
    「嫌い」の諸段階から「嫌い」の原因、「嫌い」の一形態である自己嫌悪、そして「嫌い」とともに豊かな人生を送ることについて、深く掘り下げて論じられています。

    本書においてもしばしば指摘されているとおり、この世の中、人を嫌うことそのものが悪であり、嫌い・嫌われている状態や感情を抑圧すべきものとして捉えられがちな風潮にあると思います。

    私もその風潮を真に受けている張本人。

    「嫌い」という感情がふつふつと湧き上がってくるなか、「人を嫌い、人から嫌われてはいけない」「嫌いは悪である」とばかりに自らを欺いたり。どうしても嫌ってしまう、嫌われてしまう場合には、自らの意思に反して仕方がなく嫌い・嫌われてしまうと思い込むための「自己正当化」を行う。
    そんな心理的な苦労を重ねてきたように思います。

    本書は教えてくれます。
    「他人を正確に嫌い、自分が他人に嫌われることを正確に受け止め」ること。
    「嫌い」と真摯に向き合いつつも、日常的にさらっと「嫌い」と付き合うこと。
    嫌い、嫌われることを、なにか居心地の悪い、汚いものだと受け止めることなく、ごくごく日常的に存在しているものとしてカラッと扱い、付き合っていくこと。
    「嫌い」をしっかり受け止めることによって、自己反省ができるとともに、より深い、豊かな人生を過ごせること。

    これらを意識し、変化した心持ちによって、とても楽に過ごせている自分がいます。

    私の考え方・感じ方を大きく変えてくれた本書。
    また一冊。私にとって、貴重な書物と出逢えたように思います。

  • この本の主題は、理不尽な理由で嫌う、嫌われることは自然なことである、ということ。

    嫌う、嫌われることに対する恐怖心が薄れ、ぐっと心が軽くなった。

    「嫌い」という感情を少し客観的に見られるようになり、今後の人生は今までよりも器用に送れる気がする。

  • 人を嫌ってはいけないことは、学校や家庭で何となく教えられた気がします。しかし、嫌うことっていけないことでしょうか?
    僕個人の考えだと、嫌うことそのものは別に構わないと思っています。逆説的ですが、それは自分が嫌われてもいいと思っているからです。
    当たり障りのない、無難な人生を送ってもいいかもしれませんが、僕はそうじゃあない方が好きです。誰かに嫌われるようなことをしても、それが世のため人のためを思ってやったことであればいいじゃないかと。
    人を嫌うということは、人から嫌われることを考えるのと同じことで、共感できる部分が多々ありました。

  • メンヘラっぽい感想のため削除。

    • だいさん
      大丈夫!
      そんなあなたを、皆は好きです!!
      (と思います)。
      大丈夫!
      そんなあなたを、皆は好きです!!
      (と思います)。
      2012/12/24
  • イケハヤさん推薦

  • 人間は人から嫌われたくない生き物

    ‼️我々は誰でも人を嫌う、理不尽に嫌う、それが自然

    ‼️ほのかな愛があるなら、ほのかな憎しみがあっても良い

    「私何も気にしてないの」という言葉には注意、本当に気にしてない場合と、大変気にしてる場合、五分五分

    どんなに努力してもある人が嫌いであり、どんなに努力してもある人から嫌われる、どうしようも無い

    相手が自分の期待に応えてくれない、子供
    ‼️他人に夢をかける、は誤った態度

    自分に傲慢さがなければ、人の傲慢さは気にならないはず

    ‼️どうにか保持している自己幻想を容赦なく切り崩す相手を嫌う、自信のなさと恐れ

    ‼️あなたが嫌われるのは落ち度がない場合がほとんど。そういうものか、とでんと構えるしかない

    ‼️嫌いを認めたとしても、その渦中にいても自己自身を批判する目を濁らせないこと

    人を嫌ってはダメ、他人を傷つけてはダメ、と育てられると、世間はそんなに甘くないので、他人との対立自体が怖くなる。
    ‼️仕返しをする技術を学んでいない

    ‼️難攻不落の城よりも、適当に敵が雪崩れ込み戦闘状態を繰り返す安城の方が、張りのある豊かな人生

    嫌いに躓かない人はそれでいい、生きるのが困難な人へのメッセージ

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著者プロフィール

1946年生まれ。東京大学教養学部・法学部卒業。同大学院人文科学研究科哲学専攻修士課程修了。ウィーン大学基礎総合学部哲学科修了。哲学博士。専門は時間論、自我論。「哲学塾カント」を主宰。

「2019年 『ウソつきの構造 法と道徳のあいだ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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