生きるのも死ぬのもイヤなきみへ (角川文庫)

  • 角川書店 (2009年3月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784043496075

作品紹介・あらすじ

「生きていたくもないが、死にたくもない」そう、あなたの心の嘆きは正しい。そのイヤな思いをごまかさず大切にして生きるほかはない。孤独と不安を生きる私たちに、一筋の勇気を与えてくれる哲学対話。

みんなの感想まとめ

「生きていたくもないが、死にたくもない」という心の叫びに寄り添い、哲学的な対話を通じて生と死の意味を深く掘り下げる作品です。若い世代の悩みや孤独感に共鳴しながら、具体的な事例を交えて生きることの苦しみ...

感想・レビュー・書評

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  • タイトルに惹かれて購入。生きるのも死ぬのもイヤだなんて、まさに私のことじゃないか!と。しかし当たり前に、死への恐怖を和らげる絶対的な方法が書かれているわけではなく。哲学対話、難し〜

  • 39897

  • タイトルで買ってしまった。なんて怠け者なんだと。
    内容は哲学的。なので、とても具体的に分析していく死や生。
    若い世代の対話として、そういう事に一緒に悩んだ体験などを語る。中島さん。
    たまに笑える合いの手を、中島さんや、対話する学生達が入れる。

  • p15この虚しさをずっと抱えて
    生きていくことがとてもつらい
    ハイデガー
    非本来的
     本来的

    p66 理性が納得できない

  • 林修さんのテレビで紹介されていたので読破。僕のような小物にはガツンと頭を殴られたような衝撃があり、とても勉強になった。

    ここまで常識のタブーをぶち壊してくれる考え方も素晴らしい

  • 正直、イライラする本なんだけど(笑)、読み終わったら死に対しての考えが変化した気がするから良しとします。これが行動に影響するかは分からないけど、得るものは確実にあって、読んで良かったという実感もあります。

    オススメです!とは言えないけど、筆者が正直な物言いをするからある意味爽快なんで、気になったら読んでみて下さい。

  • 「生きたくもないし、死にたくもない」がさいきんの口癖(私の)。このタイトルに魅かれないわけがない。『どうせ死んでしまうのに〜』ほどのショックはないが、中島氏の著作には「これは自分のことが書いてある」感を感じてしまう。登場人物A〜Dのうち、女性のBをのぞく全員が私だ。しかし、どうしても違う箇所もあったりして、救われたり救われなかったり。氏の本は私のバイブルとなるかもしれない。ただ、はなはだ危険な書物ではある。

  • いい意味で悪書。
    「どうせ死ぬのだから何をしても虚しい」と思わない人や「誰かを愛し結婚して子供が欲しい」という普通の幸せを求めている人は読まない方がいい。あと、自分で考えて咀嚼できない人も読まない方がいい。
    自己愛に溢れた結果、生きにくくて、ある程度自分の考えを持ってて、影響されにくい人は読んだ方がいい。

  • 必要なパンの量は人それぞれだろうが、パンで満たされない限りは自分を誤魔化し続けるんだろう。それが幸か不幸かわからんが。
    「欲望の正体」というのもパンの種類の問題なのか?パン以外なのか?というのもハッキリしない。軽蔑すべき世間・他者からの賞賛・承認というのはよくわからない。この矛盾を解決できない人は結構ツライのではないか?
    人間の魅力に関する自然的特性と社会的特性はわかりやすい。前者によって自己愛は満たされるハズだし、世間一般の後者への嫌悪はあるものの、一方で捨てきれない人も大勢いる。ここは結婚と離婚に大きく関係するところだろう。
    結局書名に対する答えの提示は無いような気がするが、多少の自己の正当化には役立つのかもしれない。それも良し悪しだが。

  • 死にたかないが生きるのも面倒。登山における中腹での心境に同じ。登るのも辛い。降りるのも辛い。

  • 何も心に残りませんでした。10点。

  • すごく良かった。
    が、悪書すぎる。読むのはオススメしない。

  • 人は必ず死ぬ。避けようがない事実。哲学者のハイデガーによると、人は、自らが「死への存在」、つまり人は必ず死に、その時は次の瞬間にでもやってくるかもしれない存在である。それはまるで、死刑が執行されるのをその直前まで知らされることがないが、つねに死を意識せざるをえない死刑囚のようである。しかし、ハイデガーは、自らが死すべき存在であることを忘れ、または見ないふりをして「気晴らし」に逃げたり、周囲の人の視線にびくびくおどおどする「配慮」に終始している人間を「ダス・マン=没人」と呼び、それは「非本来的な生き方」であると批判する。
    では「本来的な生き方」とは、何であろうか。「死への存在」をポジに反転させると、人間は有限な存在であり、だからこそ常に死を想い(メメント・モリ)、人生、突き詰めれば一瞬一瞬をもう二度とやってこない一回限りのものとして精一杯生きるべきだということになるかもしれない。
    しかし、中島義道には、そのような出口を許さないような徹底性がある。たとえ、一瞬一瞬を充実して生きたとしても、人は死ぬのなら、結局それも虚しい。彼にとって「死」とは、人が主観的にしか世界を認識できない以上、宇宙の消滅に等しいのである。まさにその容赦ない徹底性こそ、彼にとっての「哲学」なのである。
    ここまで、徹底されると、正直ついていけない。私も含めてそのような人は多数派だと思う。中島が述べるように「哲学者」になれるのは、ほんの一握りの人間だけなのだ。しかし、注意しなければならないのは、そうだからといって彼が「哲学者」を他の存在に対して優位に置いているわけではないということだ。哲学者が、政治学者や芸術家や職人よりも優るといいたいわけではないのだ。そのような分をわきまえた態度は清々しい。幸か不幸か「哲学者」になった人は、今日も悩み続ける。

    • kochidontoさん
      結局死んだら全て終わりだからね。世の中の多くの人には批判されるかもしれないけれど、私は中島さんの本にかなり救われました。
      その人の置かれてい...
      結局死んだら全て終わりだからね。世の中の多くの人には批判されるかもしれないけれど、私は中島さんの本にかなり救われました。
      その人の置かれているシチュエーションによって中島さんの多くの本の読み方は変わってくると思う!
      2011/11/17
  • エスパー中島の世界観にハマっていったきっかけ。あるある過ぎて、面白かった。

  • 観念的な志だけがそびえたち、いつまでも彼らはそれから引き離されている。 解決できないことを確認するために書いているようなものだ。 「二度と生き返らない」 サルトル しゃ‐し【斜視】1 眼筋の異常により、一方の目が物を直視しているとき、他方の目が別方向を向いている状態。斜眼。やぶにらみ。2 横目で見ること。流し目を使うこと。 私は美人に対して、ものすごい嫉妬と同時に、苦しいほどの憧れを感じています。 どうしても絶世の美人を私は許せない。 からだの底から理不尽を感じている人 それをごまかさずに、それを自覚して徹底的に苦しみ抜くほか、豊かに生きる道はない 偏った自己愛 三十歳を過ぎたらどんな人生でも絶望的に醜い 人生が虚しいことを真剣に探求すること以外はすべて虚しい モラトリアム【moratorium】1 支払猶予。法令により、金銭債務の支払いを一定期間猶予させること。戦争・天災・恐慌などの非常事態に際して信用制度の崩壊を防ぎ、経済的混乱を避ける目的で行われる。2 製造・使用・実施などの一時停止。核実験や原子力発電所設置などにいう。3 肉体的には成人しているが、社会的義務や責任を課せられない猶予の期間。また、そこにとどまっている心理状態。 イワン・カラマーゾフ 自由とパン 偶然にもてあそばれ続ける 不幸であるという感受性が鈍ることを恐れている カフカ日記 ファウスト メフィストフェレス 「なぜだ?」と問いつづけることができるかぎり、生きていける 絶望の最終段階=宗教に救いを求めない=悪魔的段階=哲学の道を進む 芥川龍之介「河童」き‐ひ【忌避】 ロスチャイルド(Rothschild) は、主にイギリスで金融業を中心に活動しているユダヤ系の財閥。ドイツ語読みでロートシルトと呼び習わすこともある(赤い盾の意味)。 知的優位あるいは芸樹的才能を証明 お墨付き 世間に従うのを全身で拒否しておきながら、世間的価値観にがんじがらめになっている。しかも、その価値はまずまずのものであってはならない。彼らは不可能性を可能性に変え、さらにそれを現実性に転換するという努力をしない。いわば、彼らは不可能性を生き抜こうとするのだ。ハードルを自分が努力すればどうにか飛び越えられる高さよりはるかに高いところに置いて、それをめざすふりをしながら、これなら到達できなくてもあきらめがつく、という言い訳をすでに自分に対して用意している。 自分の体内にしっかり根を下ろしたその欲望の正体をとことん追究してみればいい。 みんながほしがっている宝を捨てることは王者の行為。 じつのところ自分には捨てることのできるたからなんか何もない。
    ぼくが評価されるためには、大多数の人がぼくより劣っていることが必要なんです。ぼくが一番であるためには、二番以下の人々が必要だというわけです。つまり、はっきり言っちゃうと、ぼくはあるグループの中でぼくより劣っている人々を軽蔑する「資格」を、当の人々から承認されたいんだとおもいます。 ほうがん-びいき【判官贔屓】弱者や薄幸の者に同情し、味方したり応援したりすること。また、その気持ち。▽「判官」は官職の名で、ここでは検非違使けびいしの尉じょう(判官)の職にあった源義経みなもとのよしつねのこと。「贔屓」は目をかけること。源義経が兄の頼朝よりともにねたまれて滅んだことに、人々が同情を寄せたことからいう。「判」は「はん」とも読む。 ジット 自己愛が肥大 いつも自分を愛される可能性のある者てして鍛えあげながら、他人との現実的関係を希薄化しつづける。 アナロジー【analogy】1 類似。2 類推。類比。 エントロピー【entropy】《変化の意のギリシャ語tropから》1 熱力学において物質の状態を表す量の一。等温可逆的な変化で、ある物質系が熱量を吸収したとき、エントロピーの増加は吸収熱量を温度で割った値に等しい。熱的に外部から孤立した系では、内部変化はつねにエントロピーが増す方向に起こる。1865年クラウジウスが導入。系の秩序に関連する度合いで、エントロピーが高くなることは乱雑さが増すことを示す。
    2 情報理論で、ある情報が得られる確率をもとに、情報がどれだけ欠如しているかの状態を示す量。情報の不確定さの度合い。 イエスという大工の息子 条件反射のように「じゃ、死ねば?」と冷ややかに反応する。ウェルテル効果(英: Werther effect)とは、マスメディアの自殺報道に影響されて自殺が増える事を指し、この効果を実証した社会学者のPhilipsにより命名された[1]。とくに若年層が自殺報道の影響を受けやすい[1]。 なお、実在の人間の自殺のみならずテレビドラマなどのフィクションにおける自殺もウェルテル効果を呼び起こすかどうかについては研究によりまちまちである。「ウェルテル」効果という名は、若き頃のゲーテの名著『若きウェルテルの悩み』(1774年)に由来する。物語の中で主人公のウェルテルは最終的に自殺をするが、これに影響された若者達がウェルテルと同じ方法で自殺した事が、数多く報告されている[2]。なお、これが原因となり、いくつかの国でこの本は発禁処分となった[2]。
    対話が続く限り、他者との関係は続きます。孤独な自殺志願者も最後までネットとつながりを保ちます。

  • 助かりました

  • 「生きるのは嫌だけれど死ぬのも嫌」
    これは果たして相反する言葉なのだろうか。

    生きることを問う哲学書。
    とはいえ、作者も述べている通り
    疑問に思わない人は読まない方がいいと思う。

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著者プロフィール

1946年生まれ. 東京大学法学部卒. 同大学院人文科学研究科修士課程修了. ウィーン大学基礎総合学部修了(哲学博士). 電気通信大学教授を経て, 現在は哲学塾主宰.
著書に, 『カントの時間構成の理論』(理想社. のち改題『カントの時間論』講談社学術文庫),『モラリストとしてのカント1』(北樹出版. のち改題『カントの人間学』講談社現代新書),『カントの自我論』(日本評論社. のち岩波現代文庫), 『悪について』(岩波新書),『悪への自由──カント倫理学の深層文法』(勁草書房. のち改題『カントの「悪」論』講談社学術文庫),『生き生きした過去──大森荘蔵の時間論, その批判的解説』(河出書房新社), 『不在の哲学』(ちくま学芸文庫), 『時間と死──不在と無のあいだで』(ぷねうま舎)ほか.

「2024年 『その二 「純粋理性」の舞台裏』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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