海の物語 (角川文庫)

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レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043520220

感想・レビュー・書評

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  • 音楽でいうと秦基博みたいな本(そして作者)
    心身に丁度良い温度で進んでいく物語それを紡ぐ文章はあまりにもの読みやすさに楽に進んでしまいそうだが(私自身もそうだった)、作者のテーゼや自然な描写に散りばめられた物語を淡く鋭く彩る描写、緊張感のある場面ではピリリとした空気間を出す文章。緩く読みやすそうでありながら示唆に富むところのある、そんな一冊だったと思う。
    終わりに関しては、最初は拍子抜けしたが改めて考えるととてもいい終わり方をしているなとも思う。日曜の夕方に読みたい一冊。

  • 漁港に住む漁師の息子健太を中心に、真っ直ぐで、時に不器用で、だけど、どこか人間としての温かみを感じさせる人間臭いやりとりに、ジワジワっとあったかい気持ちになれる一冊。子供達の「素直な目」で見た世界感と、そんな子供たちを1人1人の人間として対等に接する大人達の、バランスが良いんだろうなー。灰谷さん、やっぱり好きだなー。

  • 千葉の海を通ったのに、一瞥もしないで海の本を読んでいたようです。海の生活の問題は、他人事でないな。

    灰谷健次郎さんの本は、小さい頃怖い印象があって、なかなか読めなかったのだが、残念なことをしたなぁ。(「兎の眼」の挿絵と灰色っぽい装丁、見たこともない「兎」の漢字が、何か恐ろしかった覚えがある)。登場人物への人見知りをすぐに解消してくれる、丁寧な人間描写に引き込まれて、あっという間に読んでしまった。

    子どもも大人も、いざというときは素直な心で。何がほんとの気持ちなのか、自分でもわからなくなってしまう時もあるんだけど…この本に出てくる人たちは、それぞれの正義がどれも間違いでなくて、だからこそぶつかるんだけど、納得しながら一歩ずつ進んでいた。だんだん心がほどけて温かくなっていく様にじーんときた。

    子どもに対する文章表現が秀逸!女の子のゴムまりの弾んだような声ってね。想像できちゃうね。

  • 現代の漁師の子供たちが自分たちのもっとも身近であった海、魚、そして漁師というものについて正面から向き合おうとする話。

    読み終えて気持ち良かった。
    都会で海に捨てられたゴミや廃棄物が結果として海や魚を死に追い込んでいる。という締めだったのですが、人間がやったことなんだから人間で蹴りが付けられるはずだ。なんてかっこいいこと言える小学生。きっと実行にうつしてくれると思わされてしまいました。

  • 海の近くで暮らす人たちの生活を描いた作品。
    主人公は小学5年生の漁師の子健太。
    健太が魚をさばいたり、大きな船を操縦したり、海のことを研究したり、父親とじゃれあったり。
    健太だけじゃなくて、この小説に出てくる子どもは、もう小さな大人だった。大人もそれを受け入れて対等に接してる。
    だから、読んでて気持ちいい、のかも。

  • 小学生の子どもたちが主人公
    かつて読んだ、「天の瞳」につながっていくもの。

  • 素朴で心温まる。
    世界平和なんておっきなこといわなくたって
    小さな幸せでじゅーーぶん!って心いっぱい

  • 心落ち着く物語。
    漁師の子供に生まれた子の、繊細な心が描かれている。

    クラスを上手くまとめる先生の姿もよい。

    なんていうんだろうな。こういうの。 田舎のよさか。

  • よい◎

  • 生活環境による違いで生じる問題と、対照的に、まっすぐな子供の話。

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著者プロフィール

灰谷 健次郎(はいたに けんじろう)
1934年10月31日 - 2006年11月23日
兵庫県神戸市生まれの児童文学作家。定時制高校商業科を卒業。大阪学芸大学(現・大阪教育大学)学芸学部卒業後、小学校教師に。そのかたわら、児童詩誌『きりん』の編集に関わる。
短編小説「笑いの影」が問題となり、事件身内の不幸が重なったことを契機に1971年小学校教師を退職、沖縄・アジア各地を放浪。1974年『兎の眼』で児童小説デビュー。その他代表作に『太陽の子』『ろくべえまってろよ』、テレビドラマ化された『天の瞳』などがある。

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