すべての怒りは水のごとくに (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043520237

作品紹介・あらすじ

わたしが受けた一つの衝撃から語りはじめたい。三年間中学校に行かなかった少女からの手紙がわたしに届いた。少女の文章には一個人の体験にとどまらず、「教育」というもの、さらには人類の行く末までに至る問題が含まれていたのだ。怒りを怒りとしてでなく、すべての怒りを海に注ぐ水のごとくに、未来を見据えて語ったその静けさが、私たちの胸を深く、そしてつよくたたく。表題作の他、子供の詩、島での暮らし、北朝鮮訪問、人生で巡り会った人たち、あれこれの本などを巡る灰谷健次郎の最新エッセイ集。子どもの心、いのちの行方を真摯に見つめ、深い示唆に満ちた一冊。

感想・レビュー・書評

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  • なんか斜め上な目線

  • ≪怒りを怒りとしてではなく、
     すべての怒りを海にそそぐ水のごとくに、
     未来を見すえて語ったその静けさが、
     わたしたちの胸を深く、そして強くたたく。(帯より)≫


    新聞・雑誌等に寄せたものをまとめた一冊である。
    著者が人間のほんとうのやさしさや、ありようについて、思うところ・影響を受けたことごとを書き綴っている。
    「すべてのものに神が宿る」という自然崇拝の心を万人が抱くことができたなら、この世にないがしろにされるべきものはなにもなくなり、差別とも諍いとも遠い世界も夢ではないかもしれない。命を粗末にしないことが身に染みるなら、家庭教育も 学校教育も自ずから変わってくることだろう。

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著者プロフィール

1974年に発表した『兎の眼』が大ベストセラーに。1979年、同作品で第一回路傍の石文学賞を受賞。生涯を通じて、子どもの可能性を信じた作品を生み出し続けた。代表作に『太陽の子』『天の瞳』シリーズなど。2006年没。

「2009年 『天の瞳 最終話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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