子どもに教わったこと (角川文庫)

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本棚登録 : 117
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (169ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043520268

感想・レビュー・書評

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  • すごく励まされる、と言うより温かくなりまた、時に言葉は残酷で明確だな、と思う。
    著者が子どもを通して、またその詩を通して見て感じたことはとてもリアルで痛い。
    刺すような素直さがある。
    子どもなら見えること、って言うのは少なからずあると思うしその子どもだからこその葛藤と言うのも存在すると思う。
    子どもの可能性、著者の感受性の高さを実感する、あたたかいけどどこかシュールな、そんな伝記のようなエッセイ。

  • 教育者として、自分の心が揺らいだ時に読むことにしている。

  • カフェでぱらぱらと読んでいて、何度も涙がこみ上げてきた。

    児童文学批評家の清水真砂子は灰谷文学を「良心のいきつくところ」と題して、その意義と限界を論じた(『子どもの本の現在』)。灰谷文学の是非はともあれ、彼がそこから学ぼうとした、社会的弱者(人間的弱者ではない)への眼差しは、今の日本で皆無に等しい。

    時に鼻につく部分や、あまりに素朴すぎる部分があるのは事実だが、この本のエッセイには、読者にその良心を喚起するだけの力がある。

    灰谷が子どもと縁した時代からさらに社会と子どもは変わってきている。それでも、大人が子どもに対するとき見失ってはいけない良心の力を彼の文章は持っていると思う。

  • 『わたしも、やがてこの世を去るときがくるのですが、そのときも、教師だったときのこと、子どもらと日々をすごした、そんな夢を見るのでしょうか。』と残した灰谷さん。今頃、子どもたちとの夢を見ているのでしょうか。そう思いを馳せたくなりました。

  • 『わたしも、やがてこの世を去るときがくるのですが、そのときも、教師だったときのこと、子どもらと日々をすごした、そんな夢を見るのでしょうか。』と残した灰谷さん。今頃、子どもたちとの夢を見ているのでしょうか。そう思いを馳せたくなりました。

  • はじめに。でさっそく心を奪われる。
    私は子供のために、子供のころを考えたり、書いているわけではありません。
    誰のために、物を書くのかと問われれば、自分のためです、というしかありません。
    人間を考えるのが、物書きの仕事です。
    その人間の中でも、一番面白いのが子供(若者)です。
    子どもが一番神秘的で、奥深いと思います。

    最近は、面白い著者とよく出会う。

  •  教育者として、子どもたちに携わってきた自分をふり返ってみた一冊。
     灰谷健次郎自身が経験してきた、教育世界と自分の理想をかけ合わせながら、語っている。
     教育に係わる方々にぜひ読んでいただきたい。

  • 実家にあった「子供を育てる魔法の言葉」とかいう本もすばらしいことを書いてるんだけど、聖書を読んでるような感じ。それに比べて灰谷さんのエッセーには実践から生み出されて、灰谷さんが失敗を重ねた上で生み出された優しさがある。子供たちは、ふうちゃんを始め、あのキャベツと鰹節焼き飯の子も、一生懸命生きていて。家に帰ったら、お母さんと義父とその赤ちゃんが自分だけを置いて引越ししていたという詩の男の子がいて。万引きしちゃった子がいて。全身で受け止めてくれる大人がいてくれたから、この子たちはきっと大丈夫だっただろうなと思える、そんな話。

  • 学校の課題で、読んだ本。著者の生徒にかける想いの熱さが伝わってくる本でした。

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著者プロフィール

灰谷 健次郎(はいたに けんじろう)
1934年10月31日 - 2006年11月23日
兵庫県神戸市生まれの児童文学作家。定時制高校商業科を卒業。大阪学芸大学(現・大阪教育大学)学芸学部卒業後、小学校教師に。そのかたわら、児童詩誌『きりん』の編集に関わる。
短編小説「笑いの影」が問題となり、事件身内の不幸が重なったことを契機に1971年小学校教師を退職、沖縄・アジア各地を放浪。1974年『兎の眼』で児童小説デビュー。その他代表作に『太陽の子』『ろくべえまってろよ』、テレビドラマ化された『天の瞳』などがある。

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