天の瞳 あすなろ編(1) (角川文庫)

著者 :
制作 : 坪谷 令子 
  • 角川書店
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レビュー : 14
  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043520343

感想・レビュー・書評

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  • 主人公の倫太郎が幼少期から成長する姿を色々な人との関わりを通して描かれている。人との関わりの中で成長すること、人との繋がりの大切さを実感する。連作ものだが、是非読んで欲しい。

  • やんちゃな主人公倫太郎やその友だち、彼らを取り巻く大人たちを通して、大人は子どもにどう向き合ったらよいのかを教えてくれます。人間としての必読書!といっても過言ではありません。

  • 大切な人の死。それは残った人にとって何を意味するのか。
    いつだって分かんない。けど、それをきっかけにきして、意味をつけないと辛いんだよ。

  • 管理的な中学校を変えていく子どもたたの話。倫太郎、かっこいい。「非行」グループともつながりを模索し、親や教師集団の一部ともつながり、生徒会も巻き込みはじめ、、、。

  • 積読
    ぜひみんなに読んでもらいたいシリーズ。

    あの悪ガキどもだった倫太郎たちが、中学校で奮闘。学校を変えようと教師や親を巻き込んでいく。
    学校とか教育のありかたを問うている。
    自分自身もいっぱい考えさせられる。
    最後のシーンは泣ける。

  • 倫太郎達のまわりには、本当に素敵な大人もいっぱいいます。こども達にとって、私もそんなふうになりたいです。

  • もう自分の子どもと同じくらいのつきあいで、その成長を見守っている倫太郎たち。
    中学校に入っていろいろあったことが全て彼らの血や肉となって、成長している。
    ここからは、子どもとしてというよりも一人の人間として倫太郎たちのことを見なければならないと感じるくらい素晴らしい成長を遂げている。
    倫太郎たちは、中学校の現状、体質をなんとか変えたいと仲間を募る。
    1年生に素晴らしい団結力が生まれ、2年生のフィリピンの女の子でPTA会長の養女になっているルイも仲間として努力する。
    それぞれが素晴らしい個性を発揮し、認め合い、倫太郎の周りは真剣に物事に取り組む子どもたちが増える。
    そして、駄菓子やのばあちゃん。
    ばあちゃんの体調が悪くなる。死というものを目の当たりにした子ども達。

    倫太郎とミツルが大人びていたのだけれど、青ポンも成長し、みんなが素晴らしい子どもたちになっている。
    その根底にあるのは、倫太郎たちの保育園にあることは間違いない。
    小さい頃からの子どもの成長をこうしてじっくりと読んでいくと、育児というのは子どもに寄り添い、子どもと一緒に成長していくことだとよくわかるけれど、
    それだけではいけない。大人という存在は、子どもと一緒に同じだけ真剣に考えるけれど、もっともっと真剣に考えて、かつ客観的な目を持ち、ひとつ前を見なければならないと思う。もちろん、最初からなんでもお見通しな人は大人であってもいるはずがないから、子どもと一緒に成長するけれど、スタート地点の異なる成長でなければならない。
    子どもたちがこれだけ必死に大きくなろうとする姿は、心を打つと同時に自分も成長することを怠けていてはいけないとしみじみと思う。
    そうして、青ポンのじいさんや駄菓子やのばあちゃんみたいな年寄りになれればいいなあと思う。
    実は、私は灰谷健次郎氏がどこまで作品を書いて亡くなったのか知らない。
    だから、どこまで読むことが出来るのか、せつない思いで次の本を探さなければならない。

  • 幼年編1 参照のこと

  • 自分の枠にはまらないものは受け入れない・・・耳が痛い話だった。もっとその枠を失くしていきたいもの。年をとって病気になったり、体が不自由になったりして老人は孤独になりがち。皆孤独で暴走していくのかもしれない。自分を大切にしてくれた人の死を受け止めるのは大人になっても難しい・・。

  • P141?―心に残っているものだけが大事。これを忘れたらあかんとメモしたり、コンピューターに記憶さえたから安心や、なんて考えるのは大間違い。そんなことばっかりしとったら、しまいには心が鈍くなるだけやなしに、心そのものが死んでしまいますやろ。―なかなかものを覚えられへん、すぐ忘れるからオレはダメやなんて思う必要はないよ。もの忘れが良いから助かっていると思うこと。世の中、あかんねん、あかんねんが多過ぎる。あかんねんは、すべてエエねんに置きかえるとよろし。けんか早いから、それだけ発散できてエエねん、とか、ものごとにだらしがないから、まわりの者はぴりぴりせんでエエねんとか。そしたら人はみな、値打のあることがよくわかるやないか。そやろ。ボクは、そういうふうに、人間は風通しをよくせなあかんと思ってる?
    P170?ケンさんのかえし:酒1、みりん5、濃口しょうゆ3、薄口しょうゆ1.これを交ぜて、しばらく、ねかせる。?
    P283?「―仕事をしない人間は我欲ばかりがつよくなる。こせこせと小さなことばかりに目がいって小理屈が多くなる。他人のことを、あれこれいう。ほんとうに大事なものが見えていないから、流行を追っかける。自分を見失うので執着がふくらみ、未練ばかりが残る。」「―心には目がある。目をあけていて、目の前に人がいるとわかるのは普通。目を閉じていて、人のいるのも、車が通るのもわかる人は勘のいい人で、その人はいつも心の目をあけている、心の目をひらいていない人は、人の心が読めないから、人から相手にされないし友だちも出来ない。人と接するときは、少しのやりとりでも、心を全部、心の目をみんなその人に向けるように。少しのことなら、少しの心を向けるとよいなどと考えてはいけない。」?

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著者プロフィール

灰谷 健次郎(はいたに けんじろう)
1934年10月31日 - 2006年11月23日
兵庫県神戸市生まれの児童文学作家。定時制高校商業科を卒業。大阪学芸大学(現・大阪教育大学)学芸学部卒業後、小学校教師に。そのかたわら、児童詩誌『きりん』の編集に関わる。
短編小説「笑いの影」が問題となり、事件身内の不幸が重なったことを契機に1971年小学校教師を退職、沖縄・アジア各地を放浪。1974年『兎の眼』で児童小説デビュー。その他代表作に『太陽の子』『ろくべえまってろよ』、テレビドラマ化された『天の瞳』などがある。

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