アロマパラノイド: 偏執の芳香 (角川ホラー文庫 66-2)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 125
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (396ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043522026

感想・レビュー・書評

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  • 牧野修氏の四作目の長編小説。1999年作品。

    シングルマザーのフリーライターが、宇宙人コンタクティーの取材を始めてから、何者かから集団的に嫌がらせを受ける恐怖を描いた長編小説。

    謎の集団が、天啓を受けて殺人犯になった男と、彼を信奉する人達なんですが、この殺人犯、モチーフは、あの人ですよね。殺人犯だけど、その後何冊も著書があって、トークイベントにも出演していたあの人。

    タイトルの、アロマ、芳香、は、その男の天啓に関わるもので、あまり恐怖の本筋ではないですかね。
    それよりも、殺人者を信奉する人達の怖さを描いたサイコ・スリラーですね。それに超常現象と、SFで香りを加えたという感じ。

    チャネラーを信奉するセミナーに通う人達、殺人者を持ち上げる人達を揶揄するような作品のスタンスが、読んでいて小気味良いと感じました。

  • 「知覚しながら認識できない世界は存在する」とは、あるのは分かるが見ることができないということだろうか・・・人類の進化の方向性を嗅覚から見出し、異空間を作り出すためには呪詛(のろい)的な言葉が必要である。その方法として、猟奇的な連続殺人者が書いた『レビアタンの顎』を使い、都市全体を呪詛空間に変じようと考えた。ネタバレ内容からも分かるようにSFホラーチックな小説である。

  • 言語が匂いの代わりとなったという設定は面白かった。

  • そういえば読み終えてたこちらの作品ですが、オチ・・・どうだったかな・・・
    印象に残ってない・・・

    牧野先生の小説って入りとか途中はすっごい面白いんだけど、オチが印象に残らないっていうか。
    強烈なインパクトのオチってあったかな~?(まあ私は『スイート・リトル・ベイビー』と『だからドロシー帰っておいで』くらいしかよんでないんですが。)

    それはそれとして、途中からSFだかなんだか分からん世界になって、「あ・・・あれ・・・いま・・・ ? ???」ってなったような気がします。
    いや、読後感は良かったんじゃないかな・・・?まじで印象が薄いので、また読んでみます。

    それにしても、牧野先生のwikiで

    ”科学サイドからオカルトを描く小林泰三に対し、牧野修はオカルトサイドから科学を描くといえる”

    って記述が妙に納得できて笑えましたw

    確かに香りの薀蓄は為になりました。もううすらぼんやりだけど
    あと、古武術の記述がかっこええと思いました!
    そのころ古武術が気になってたのでタイムリーでした。

    すごい小学生の感想文みたいになった・・・・;∀;

  • 前半のホラー部分が微妙だったけど後半SF展開になったあたりからちょっと面白くなったような。

  • かなり前に読んだ作品。なんで読んだのかさえわからない。非現実なSFチックな内容だったと思う。

  • ホラー

  • あとがきにあるように、まさに闇鍋のごった煮のよう。

  • 19年5月 社の本棚より
    香りの話。
    非現実的ホラー小説。

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著者プロフィール

'58年、大阪生まれ。高校時代に筒井康隆氏主宰の同人誌「ネオ・ヌル」で活躍後、'79年に「奇想天外新人賞」を別名義で受賞。'92年に『王の眠る丘』で「ハイ! ノヴェル大賞」を受賞。他に、『MOUSE』、『スイート・リトル・ベイビー』等々著作多数。また『バイオハザード』『貞子』ほかノベライズも多数手がける。

「2022年 『貞子DX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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