- Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043525034
作品紹介・あらすじ
中学二年生の俊輔は、たったひとりで剣道部の合宿へむかうところだった。夏期講習に参加したため、みんなと一緒に出発できなかったのである。合宿先は毎年恒例の、貸し別荘が点在する避暑地だったが、剣道部が借りたのは恐ろしく古く薄汚れた施設だった。終点のバス停まで迎えに来てくれた先輩と暗い山道を歩くうち、俊輔は林のなかに青白く光る不思議な火の玉を目撃してしまう…。ホラー大賞長編賞作家の、傑作短編集。
感想・レビュー・書評
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怖いというよりなにかほっこりしましたよー
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じわじわとくる恐怖…
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ホラー短編集ですが、どの話も意外な落とし方が面白くて非常に読後感がよい。怖い話からの意外な展開が白けることなく上手くはまっていて、不思議と懐かしいほっこりした気分にさせてくれる。「夏合宿」「本と旅する彼女」「たまみ」が好き。
「夏合宿」夏合宿先の田舎で不思議な体験をする少年。最高の一夏の思い出。
「本と旅する彼女」予定調和的で破滅的。なんてはた迷惑な。
「たまみ」怖すぎるよたまみ。
ホラーと笑いは紙一重なんだなあ。 -
ユーモアホラー?独特の作風。
「本と旅する彼女」がベスト。
以前読んだ『お葬式』のほうが好きだが、この作品も十分に楽しめた。 -
2015年8月27日
<NATSUGASSHUKU>
口絵・カバー/田島照久(thesedays) -
お気に入りの角川ホラー文庫の短編集。着眼点がすごく変わってて思いのほか気に入った。遠藤 徹をもうちょっとマイルドにした感じ。不思議と記憶に残る話が多いね。『本と旅する彼女』の主人公はちょっと自分と似てる気がしたわ。
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「夏合宿」「本と旅する彼女」「廃屋」「たまみ」「ドライ・オア・フレッシュ」の5つの短編集。ホラーだけど、最後にくすっと笑える。
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Book Offで衝動買い。
この作者の作品は初めて読む。
読んでみて...一応「ホラー」にしましたが、
何というか...「オチ」があって笑えるという
珍しい芸風(^ ^;
短編集で、いろいろなシチュエーションで
いろいろなドキドキハラハラは感じられるのですが、
最後の最後に「そう来るか」的な展開があり(^ ^
「お笑いホラー」とでも言うのでしょうか(^ ^;
おそらくはサービス精神の現れなのでしょうが。
あと、作者はおそらくかなり若い人なのかと。
言葉遣いが「なうなやんぐ」な感じ。
「深み」「重厚さ」はないけど、読みやすくはある。
文体が「オチのある芸風」に合ってるかな。
長編はどんな感じになるか、ちょっと読んでみたい(^ ^ -
この人の作品はかなりお気に入り。これだけ「笑える」ホラーって今までなかったんじゃ? 単に馬鹿らしいだけのお話じゃあないしね。ちゃんと怖い、なのにすごく笑える。これってかなりすごいかも。この人が長編を書いたらどうなるんだろう?
この一冊の中でのお気に入りは、表題作「夏合宿」と「たまみ」。「夏合宿」の老婆はあまりに素敵すぎ。会いたいです(笑)。このオチはホントに笑えた。まさに「そりゃないよ」。
「たまみ」は言わずと知れた楳図さんの某作品のパロディ(?)だけど、本家本元よりこっちの「たまみちゃん」のほうがすごい。さすがに怖さは本家の方がぐぐっと上だけどね。あと、気になることとして、「三本角の恐竜」はステゴザウルスじゃなくて、トリケラトプスなんじゃないかなあ、とひとことツッコミを入れたい。 -
怖いはずなのに笑ってしまう。
不思議な話、それだけの話。
そんな短編集でした。