世紀末の作法―終ワリナキ日常ヲ生キル知恵 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 97
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (411ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043530014

作品紹介・あらすじ

テレクラ・ブルセラ・プリクラ・ポケベル。90年代の日本に何があったのか。社会学者・宮台真司の行動の源泉を知る一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 人から薦められて社会学のなんたるかが何も分からないまま読みはじめましたが、社会の見かたが変わる良書だと思いました。

    ブルセラ、テレクラ、援助交際など女子高生にまつわる性の問題を社会学の視点、それもフィールドワークを基にした視点から見ると、他人事だった社会がリアルに感じられます。また、決して身近ではないはずの問題が、自分の問題になっていくのです。
    オヤジに厳しく女子高生に優しい著者の意見は、納得できるものであり、読んでいて気持ちがよかったです。

    本書の内容は90年代後半に書かれたということで、女子高生のあり方も社会のあり方も今はずいぶん違っていますが、ブルセラ社会学者だった著者は今どんな研究をしているのでしょうか。
    世紀末を越えた今の社会を生きる作法が気になります。

  • ブルセラとかテレクラとかデートクラブとか・・・当時の風俗全般を肯定的な目線で著者がかたる。公共の場で化粧する、飯を食う、地べたに座る子たちの理由として、周りを行きかう人たちが風景になっているという、風景ならば気にならないという理屈が成り立つ。この頃からすでに、日本の「世間」は消失してしまった様子がわかる。

  • 90年代に書かれた著者の時評やエッセイを収録している本。

    テレクラやブルセラといった女子高生たちの振舞いに対して、倫理的な言説を説くことを、著者は拒否します。現代の女子校生は、もはや親や学校の説教を受け入れて振舞いを改めることもなければ、反発して振舞いを続けることもなく、ただバレないようにうまくやればいいと考えるだけだと著者は言います。こうした状況で道徳を説くことは、ホンネとタテマエの乖離を招き、大人の世界は「ウソ社会」だという実感を強化することになって、かえって逆効果だと考えられることになります。

    こうした状況を踏まえて著者は、価値を伝達するのではなく、こうしたシステムの状況を分析した上で、問題が生じないようなメカニズムを整備することこそが必要だと論じています。

    価値についての議論を棚上げにすることで、初めてシステムについて議論する舞台が開けてくるということに、非常に興味を覚えました。ただ、著者のような極端な設計主義がどれほど有効なのかという批判が、保守派の側から提出されることになるのではないかという気もします。

  • 宮台の本結構買ってるな
    図書館でも借りてるしな
    暇なとき読むといい本
    読みやすいしね

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著者プロフィール

社会学者。東京都立大学教授。近著に『14歳からの社会学』(世界文化社)、『私たちはどこから来て、どこへ行くのか』(幻冬舎)など。

「2021年 『崩壊を加速させよ 「社会」が沈んで「世界」が浮上する』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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