蘭月闇の契り (角川ホラー文庫 72-2)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 46
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043537020

作品紹介・あらすじ

-口笛の聞こえる夜、おれは死ぬ-若き当主が謎の死をとげてから、幽霊屋敷となった広壮な廃屋に、四人の少年少女が忍びこんだ。かれらが廃屋の光と闇のむこうでみたものが、それぞれの運命を変えてゆく。ふたりが消えて、ふたりが残った。生き残った少女が美しく成長したとき、四人の運命がふたたび交差し、凄惨な復讐がはじまる。ファンタジック・ホラーの傑作。

感想・レビュー・書評

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  •  いい話なのだが、うーん…………安心感がありすぎる?とでも言うのだろうか。あまり酷いことにならないような気がしていて、怖いという感じではなかった。

     あとやっぱりヒロインの立場がないw

  • 彼女のホラー作品は恐怖の根源を序盤から中盤で明らかにしつつ、ただ漠然と湿った空気を漂わせる空気の中で登場人物がそれぞれの美しくない、汚くもない、言うなれば人間味のようなものを晒しながら動き回る、といった印象があるのですが、このお話も例に漏れずその様でした。
    内容もさることながら、私の好みど真ん中でした。信雪の屈折した性格がとても好きです。
    ジュブナイル小説だからか、ファンタジー要素が強すぎるなと感じた部分が少しあって、そこはいただけなかったなと思いました。

  • 中学生くらいの頃わりと見た名前だなと思って読んでみました。
    取り立てて独創的なわけではないんですが、面白かったです。最後はまあお約束的な展開ですが。

  •  角川ホラー文庫なので、ホラーなんだけど、わかりにくい。主人公の10歳ぐらい、17歳ぐらい、28歳ぐらい、と幽霊屋敷の主人の話が前後に入るのだけど、構成が悪いのかとにかくピントがあってない気がした。
     地名がぽこっと出てきて、でもかえって架空の町に感じられるあたりは、好感があったんだけどな。
     面白くない訳じゃないけど、未消化という感がどうしてもぬぐえない。

  • 久々読み返してみたら結構よい。真魚のおじいちゃんの若い頃の部分とかもうちょっと知りたい感じ。おじいちゃん含め、ややゲイ傾向なのは、意味があるんかなー?

  • 昔、あるところに真魚、伸雪、晶彦、和雄という余人の子供がいた。
    その四人はある日、幽霊屋敷と呼ばれる家に忍び込み、四人の中の一人、真魚は不思議なものを目にする。

    人間のエゴが少し、ちらりと見えた気がします。
    あと、儚さも見えました。

  • 故郷と幼馴染と、<家>の背負う運命が図子慧の手にかかると、かくも怪しく艶かしさを帯びてくる…彼女の作品はいつでもヒロインはかっこいい。<トリック2>のエンディングを思い出すのはワタシだけでしょうか(笑)?

  • スティーブンキングの『IT』を連想させる。でも、恐怖の根源が曖昧な気がして、もっと書いて欲しかったな。(2002.4.2)

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著者プロフィール

図子慧一九六〇年、愛媛県生まれ。八六年「クルトフォルケンの神話」で第八回コバルト大賞を受賞しデビュー。ライトノベル、一般文芸書を多数執筆。主な著書に『アンドロギュヌスの皮膚』『ラザロ・ラザロ』『愛は、こぼれるqの音色』『5分でわかる10年後の自分 2030年のハローワーク』など。

「2022年 『ここだけのお金の使いかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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