スコッチ・ゲーム (角川文庫)

  • 角川書店 (2002年5月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784043540037

作品紹介・あらすじ

郷里の高校卒業を控えたタカチが学園の寮へ帰ってくると、同性の恋人が殺されていた。なぜ彼女は殺されたのか?キャンパス四人組のシリーズ第四弾!

みんなの感想まとめ

青春とミステリーが融合した作品で、主人公タカチの成長と過去の事件が描かれています。高校卒業を控えたタカチが、同性愛の恋人の死という衝撃的な出来事に直面し、彼の内面や人間関係が深く掘り下げられます。タッ...

感想・レビュー・書評

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  • タック&タカチシリーズ。
    相変わらず、タカチはどうでもいいことに悩んで、大きく考えて頭でっかちになってると40を越えたおじさんは思う。
    でも最後にタカチから出たタックへの感謝の言葉は青春小説として結構感動。
    それにしてもいくらなんでも犯人わからんだろ。動機も想像できるレベルも越えている。そんなことで殺人する?

    ボアンとウサコはちょっとしか出ない。

  • 楽しめました。

    シリーズモノの一冊と知らずに読んだので、シリーズの登場人物たちが出て来たら急に暗黙の了解的に説明的な文章が無くなって「???」となったが、本筋が分からなくなる程ではなかった。
    シリーズの登場人物は(ちょっとしか出なかったけど)魅力ありますね。他のも読みたくなった。

    んで肝心のミステリとしてのストーリーのほうだけど、犯人が本当に意外な人で、こんなの分かりっこないよ(笑)!って思った。
    それも含めて楽しめました。

  • 匠千暁シリーズ長編。タカチ編、といってもよい。
    ユーモアと残酷性を兼ね備えたシリーズであるが、今作に前者の要素はない。
    一方後者はふんだんで、青春ものというレベルではない、かなり哲学の入った自我・エゴにまつわる思考がぐるぐると描かれる。
    そんな下りと併せて語られる事件と、解決編にあたる後編はバッサリと切り離される。
    語り手の変化に加え、全く完成度の高い事件の論理解明。それらを、余計な要素を抜いて、ほとんど会話文で、短いページ数で疾走するように書き下す。
    前半は事件に引き込むように丹念に心理を書き、後半は全てを断ち切るように「まくしたてる」感じは、どちらかといえばスタイリッシュな作品が多い安楽椅子探偵ものにして、異質で際立っている。
    雰囲気の変遷を含むプロットと、解決編の鮮やかさは相当なレベルだと思う。
    そして、犯人がこんなにも登場しないミステリもまた、珍しい。
    4

  • タック&タカチシリーズ・第5弾。

    タカチの高校時代のエピソードが明かされる。
    その事件をタックが解決して、2人の距離が縮まる。
    でも、なんかこの2人が付き合うって、ピンとこない。
    まぁ、付き合うことになるのかどうかは分かりませんが。

  • 匠千暁シリーズ、時系列的な四作目。
    タカチの過去の事件のお話。女子高生が次々惨殺されてかわいそう。タカチの元カノも出てきます。
    タイトルの通り、スコッチに関する謎解きが割とメイン。後半はなんだか酒臭い雰囲気。

    匠千暁シリーズ読むなら外せない感じの一作。青春だなあ。

  • タックシリーズ。タカチが高校生の時に起きた事件を、2年後大学で知り合った、タカチが話をして、仲間たちに解かせる。皆にはミステリーとして話すのだが、タックには実際の事件と解ってしまう。いやー見事に騙されました。犯人があいつとは!タックとタカチの恋愛?いづれどうなるのかもなるのかも楽しみです٩(๑❛ᴗ❛๑)۶

  • オチが好きじゃない(x_x)

  • シリーズだとは知らず、いきなりここをよみました。
    いろいろ以外で面白かった。

  • 秀逸!!
    私は推理小説を読んでいる時に、犯人を一緒に推理しながら読んでいます(大抵の人はそうか・・・)そして特別賢いわけでもないのですが、数だけはたくさん推理小説を読んでいるおかげで犯人をだいたい当てられるんです。
    しかし、スコッチ・ゲームの犯人は当てられませんでした。
    確かに消去法で考えていくと、本屋の店員木戸しか残って来ないんですが、まさかと思っていました。
    ここまで綺麗に惨敗(犯人を当てられないこと)すると、清々しい!
    そして少しづつ繋がっていく、タックとタカチの絆。タカチの言っていた「タックの言葉は自分で言うより重い」が分かってきたかも。同情するわけでも、責め立てるわけでもなく、淡々と事実を説明する話し方だからこそ、ガードをすり抜けて心にダイレクトに伝わってしまうんですね。自虐的小説と言われる所以もここにあるんだな。
    (読み終わった直後のテンションで書いてしまったので、かなり高いテンションになってしまいました)

  • わたしの嫌いなタカチが主人公。
    じゃぁ読むなと言うところだけど、先に読んでしまった『依存(いぞん)』への繋がり方が気になるので。
    今回も「自分の美貌を嫌悪してるくせに、他人がその美貌に媚びへつらうのは当たり前」みたいな傲慢な感じ全開。
    あぁやだやだ。
    しかもこういう愛の形が理解できないわたしには、全くもって面白くない本だった。
    既に購入済の『解体諸因』、タックシリーズで既に発行されている『謎亭論処』と『黒の貴婦人』ではタカチがでしゃばってきませんように。

  • タカチの過去回想編。
    意外性のある犯人ではありましたが、
    どうにもこうにも・・・。

  • 匠千暁シリーズ5作目を間2冊飛ばして読みました。なさそうでありうる残酷な事件。酒の上での会話はものすごく軽いにもかかわらず、衝撃的な結末にはいろいろ考えさせられます。

  • 5

  • 匠千暁シリーズ。
    このシリーズ自体が、ミステリそのものとは言い難いので登場人物に共感できるor好感が持てる人でないと読むのがつらいです。

  •  前半、まだ若いタカチが巻き込まれた(ほぼ完璧に当事者だけど)殺人事件の話が延々と続く。話はとてもおもしろい。ただ、思いっきりシリアスだ。別に殺人事件が起きるからでも、犯人がどうやら精神的にやばそうだからではない。作中の登場人物が語る男性像が、妙に説得力があるからだ。その「男性とはこういうものだ」という考え方が、タカチというステキな女性の生き方を変えていくのだけど、読んでいるこちらとしても、反発すると同時に、もしかしたら自分もそうかもしれないな、という妙な納得をしてしまうのが、とても怖いのである。そういう意味で、本当に前半は読んでいて辛かった。

     後半に入って、いつものメンバーによるいつもの「安楽椅子探偵」的「解釈」的解決になっていく。仮説が次々と展開されないだけ、逆に結論に説得力がある。前半の重さを引きずっているから決していつものような軽快さはないけれど、細かい伏線がきれいにつながってひとつのドラマを浮かび上がらせてくれる感じは、とても魅力的だ。

     ただし、どうもタカチが通俗的になって気がして、そういう点ではタカチファンの自分は不満である。タックがいいね。でも、タック視点で書かれた物語のほうが僕は好き。
    2008/4/2

  • 河原でウイスキイの中身を捨て、すすいでから空き瓶を捨て去ったのはなぜか。
    泥酔して寮に帰るとルームメイトが殺されていたという友人・高瀬千帆が関連した過去の事件を大学生・匠千暁が推理する話。
    タックシリーズ第四弾。

    タカチの成長っぷりが見られます。
    納得するかどうかは別にすると、意外な動機。謎解きはちょっと貧相な印象ですが、青春譚として読後感はすっきり。

  • タックシリーズは、推理小説でありながら、青春小説であるような感じがして好きです。本作は、読んでで違和感を覚えましたが、最後の方で違和感の招待に気付きました。実は昔に読んだ事ありました。でも、殆ど覚えてなかったんで、新鮮に味わえました。

  • 匠千暁シリーズ。タカチの過去。

    事件そのものよりも、人間関係が流動的、という言葉が腑に落ちた。もっとも、被害者が加害者になりうるのではなく、被害者と認識した時点で加害者でもあると思うけれども。

  • タック&タカチ・シリーズ

    タカチが高校生時代に起きた事件。タカチの「恋人」でルームメイトの恵の死。恵との関係を疑われる教師・惟道。同じ女子寮での殺人事件。殺害されたのは惟道と関係があると思われる生徒のルームメイト。惟道の仕組んだと思われるタカチの万引き事件を捕えた書店員の死。そして新たな殺人事件。捨てられたスコッチと洗われた瓶に隠された謎。


    削除

  • このシリーズは、何気に考えさせられることが多い。前回の「仔羊達の聖夜」でもそうだったし。(ん…?『麦酒~』は?)
    親子関係とストーカーを同列に論じちゃうのはすごいけど、確かにその通りかも。自分の人間関係、つきあいかたに関して、ちょっと見直したほうがいいのかも知れないと思った。

    タカチは一皮むけましたね。っていうか、一歩踏み出せたって感じか。次はタックかな。
    やっぱりこの2人の関係は、恋人というより盟友という気がする。別に2人でなにかを交わしたわけではないけど。あ、今回助けに行くって取り交わしたっけね。やはり盟友だな。こういう関係っていいなあと思う。対等だから。恋人同士っていうと、どうも力関係がね…あるよね!(笑)

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著者プロフィール

1960年高知県生まれ。米エカード大学創作法専修卒業。
『聯殺』が第1回鮎川哲也賞の最終候補となり、1995年に『解体諸因』でデビュー。同年、『七回死んだ男』を上梓。
本格ミステリとSFの融合をはじめ、多彩な作風で次々に話題作を発表する。
近著に『夢の迷い路』、『沈黙の目撃者』、『逢魔が刻 腕貫探偵リブート』などがある。

「2023年 『夢魔の牢獄』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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