本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (321ページ) / ISBN・EAN: 9784043553013
みんなの感想まとめ
人間の心理の深淵に迫る、衝撃的な実話に基づいた手記です。埼玉愛犬家連続殺人事件の共犯者が語るこの物語は、冷静さと異常性が交錯する心理描写が特徴で、普通の人々の中に潜む恐怖を浮き彫りにします。読者は、共...
感想・レビュー・書評
-
中々手に入らなかった本を図書館に予約して読めた。半ば諦めていたので図書館の方に感謝。冷たい熱帯魚という映画はこの話をもとに作られたとの事。私は映画を観ていたので本当に驚いた。まさか、あんな事件が実際にあったなんて。あまりにもイカれた男に巻き込まれていく男。その描写がフィクションではないということが何より怖い。私の周りにも普通にそんな人が居てその人に関わった為に人生が狂ってしまうかもと考えただけで鳥肌が立ちそう。笑いながら人を殺せる人間って世の中にはいるんですよね…
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
何かの記事で、この本が絶版になり、6000円近くのプレミアムがついたと知った。
あれ、この表紙、どっかで見たことある気がする?
と本棚を調べたらあったあった。
ついでにぐぐってみたら、Wikiに掲載のこの事件、
グレイアウトしてあった。こわー。なんでだろう?
正直事件そのものの怖さからしたら、
新堂冬樹の「殺し合う家族」の元となる、北九州連続殺人事件の方がすごいと思う。
起訴当時、阪神淡路大震災の報道でうやむやになったこの埼玉の事件とは違い、
北九州のそれは、あまりの事件の凄惨さに、報道機関側が報道規制をしたらしい、
という逸話も信じられる気がするから。
なのになぜ、こちらが絶版なのか???
正直本当にこの共犯者が書いたのか、個人的にはギモン。
話したストーリーを丁寧に、起こしたライターさんがいたのじゃないだろうか?
時間的座標軸の動きがあまりに見事でムリがなく、
よくできた独白ドラマを見るようだからだ。
出所直前、出所後の女性との邂逅、思い出話、挟まる思い出とエピソード。
所々に赤裸々に描かれる担当検事への軽蔑、関根への憎まれ口、子供への思慕。
ただ、ふと我に帰るとこの本の怖さは、そこにこそあったのではないかという気がする。
4人の殺人に関わりつつも、見事に心理的な調和を保つ、この共犯者。
恐怖を感じながらも冷静に主犯を距離を置き、
検事に言われた「不起訴」の約束の不履行を真実なじる。
「嘘をつく奴に協力は出来ない」と怒る男だがその本人が、
4人の殺人を間近で見、死体の解体に協力をしているのだ。
殺人鬼の最も近くにいながらも、
女性を愛したり子供の安否を心から気遣い涙を流す。
その<フツウ>な心理描写がきわめて異常だということに、
おそらく本人が全く気づいていない、その事態がきわめて怖い一冊。
大学教授で刑法を教えているかつての後輩が昔、飲んだときに私に、
「あのね、思っているほどこっちの世界とあっちの世界って離れてないんだよね。
本当にフツウな人なんだよ、向こうの世界の人って。」
って言ったのを思い出す。
‥理解不能な怪物で異物である方が、どれほどか救われるのだが。 -
「埼玉愛犬家連続殺人事件」の共犯者による私小説のような手記。
詳細なセリフがどこまで事実通りであるかや、素人にしては構成上手すぎない?といった疑いがあるけど、文章自体の稚拙さや、主張したい内容を考えるとリアリティがあり、何よりも共犯者自身が書いている、という事実が本当なら読む価値はあると思います。
ただ、あまり高くはなさそうな知性や洞察力、または平凡な感性によって書かれているので、園子温の「冷たい熱帯魚」と対して変わらない凡庸な価値観の物語に仕上がっている気がする。
猟奇的とかマインドコントロールとかサイコパスといったワードが好きな人は好きだろうなと思うサブカルレベルの本。
生首や死姦は大昔からあったろうに。
「冷たい熱帯魚」のわざとらしい表現よりかはまだマシだけど、猟奇性を強調した大袈裟な表現にゲンナリはした。 -
平成29年8月20日読了。
-
スーパーヘビー級。
-
プロの物書きでもないのに読ませる文章。最高!
-
埼玉愛犬家連続殺人事件の共犯者・山崎氏が自ら書いた衝撃のノンフィクション。
絶版だったためAmazonで4700円くらいで購入した。
人を騙してボロ儲けしたり人を平気で殺してバラす奴なのに、なぜかクスリと笑えてしまう関根のキャラクターがなんとも印象的。当事者じゃなければ感じることのできない恐怖や緊迫感がなんともリアルに描かれている。
グロよりも、いろんな意味で人間って怖いと思わされる本だった。
文章が面白く(代筆がいるという話もあるが)ページをめくる手が止まらなります。 -
90年代に日本中を震撼させた埼玉愛犬家連続殺人事件の共犯者が出所後、事件の内容を小説化したもの。一応本人が書いたとされているが……ゴーストライターが書いたらしい(文章がうますぎるので読めば分かる)。
内容はとにかくグロい。ペットショップを経営する主犯の男のいかにもサイコパスっぽい言動や風呂場での死体切断シーンは迫力のある描写で、それだけで読む価値がある。男の「ボディーを透明にする」という言い回しは印象深かった。なるほど確かに透明になる。
ただ不満なのは、後半主人公がやたら警察に噛みつく点。曲がりなりにも本人が書いているという体裁をとっている以上、こういう風に書かれると冷める。格好よすぎるというか、映画的というか……。加えて、主犯の男を多重人格みたいに説明するシーンがあるがそれは間違っている。おそらく男は単に淡白で感情の切り替えが早いサイコパスだ。時代劇ファンで松平と名乗ったりするのもその証拠だ(海外のサイコパスはよく映画スターを気取る。日本だと時代劇になるのかもしれない)。 -
-
「愛犬家連続殺人事件」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9F%BC%E7%8E%89%E6%84%9B%E7%8A%AC%E5%AE%B6%E9%80%A3%E7%B6%9A%E6%AE%BA%E4%BA%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6
私が知る限り関根は、九州の松永太、韓国のユ・ヨンチョルを凌ぎ、アジア史上最凶のサイコだと思います。
関根自身が本書の中で「俺と勝負出来そうな奴が現れた」と英のフレデリック・ウエストの名を挙げてますが、いい勝負でしょう。
※ウエストについてはコリン・ウィルソン著『「死体の庭」あるいは「恐怖の館」殺人事件』を参照下さい。私は吐き気を催してすぐ止めましたが。
この事件で驚くのは関根だけでなく、嫁も同等にサイコだという点です。
鼻歌まじりに死体解体を手伝ってたそうなのですが、その理由が、解体後、ダンナには焼却作業が残っていて、その間は確実にばれずに、愛人とゆっくり出来ることを考えていたそうです。
常人では想像も出来ない思考です。
今度、本書をモチーフに「冷たい熱帯魚」と言うタイトルで映画化されます。
映画では犬がアロワナに変更されるのですが、インチキの手口があまりにも酷似していて驚きました。
関根曰く
「儲けようと思ったら値段の無いものを売ることだ。もちろん相場はある、他の店でも売ってるものなら安い方で買う。だが、他の店で扱ってなかったら、俺の店で買うしかないんだ。金持ち相手に値段の無いものを売る、これが俺の商売だ。何しろそれが一番儲かる。」
と、うそぶき悪辣な手法で犬たちを高額で売りつけていきます。
手法はヤバイので割愛いたします。
さて、映画ではどこまで描けるのかな? -
決して面白くないわけじゃないんだけど、なかなか読み進まず結局読み切らないまま図書館に返却しました。「冷たい熱帯魚」は、結構忠実に作ってあるんだな。私的には映画の方が良かった。原作を映像化作品が上回る稀有な例かも。
-
吐きそうになった。
慣れというのは恐ろしい。 -
冷たい熱帯魚を観る前に。。。と思い読んでみた。
あまりスリルを感じることもなく淡々と読み進めてしまったのは
あまりに現実感がないからか、
わたしが冷酷な人間なのか(笑) -
ベストセラーになっていない、すごい本があるんだな。
-
沢井 鯨の本を読んだ時と同じがっかり感がある
-
冷たい熱帯魚を見てから読了。ノンフィクションであることが怖い。
-
冷たい熱帯魚を観た
既存の絶望的なものが全部消えて新しい絶望の芽が残る(芽吹く)のはいつもの園子温のパターンだと思う -
あの埼玉県の愛犬家殺人事件の共犯者が書いた事件の真相。園子温監督の『冷たい熱帯魚』の予告観て、読みたくなって今さら読んでみた。有名な事件だったからある程度概要は知っていたけれど、改めて読んでみるとすごい。当事者が書いているだけあって、かなり緊迫感が伝わってくる。文章がうまいから余計に、スラスラと引き込まれるように一気に読めてしまった。解体シーンはもちろんのこと、関根の人柄など、当事者にしかわからないリアリティがある。しかし、最後の検事や警察との絡みはちょっと・・・やはりズルズルと共犯者であり続けただけあって、著者である山崎もどこかおかしいのかな。何故そんなにエラそうなのかがわからない。警察も、そんなに下手になっちゃっていいのか・・。自己弁護のために出したんだろうとは思うが、最後の著者の行動には嫌悪感を抱く。
本棚登録 :
感想 :
