トランプ台上の首 (角川ホラー文庫)

  • 角川書店 (2000年9月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (289ページ) / ISBN・EAN: 9784043555017

感想・レビュー・書評

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  • 【トランプ台上の首】
    表題作。
    これは古谷一行金田一耕助のドラマで見たことがあるなぁと思っていたが、
    ドラマとは全く設定が違って、「え?こんな話?」と驚き。
    金田一耕助シリーズは映像化の際、細部が改変されることが多いけど、これは動機含め全く違うもんだから・・・。
    まぁこの話のままなら、ドラマにして時間がもつ内容ではないからな。
    事件関係者である、船で惣菜を売りわたる飯田屋の宇野宇之助って、名前がすごい。
    金田一耕助は、やはり何もしないし、犯人が逃走するまで手をこまねいている。
    いつもいつも、なにが名探偵なのだろう。

    【貸しボート十三号】
    ただよう貸しボートの中で、若い男と妙齢女性の遺体が発見される。
    二人の遺体は、首を切り落とそうとして完全には成し遂げず、わずかに首がつながっている状態だった。
    登場人物たちが、これならいっそ首なし遺体や生首のほうがよほどマシだ的なことを言ってたのが、たしかにね。想像してぞっとした。
    警察と金田一が、この事件はなんと呼ぼうか?ブンヤ(新聞)はどう書くかな?とか呑気なこと言ってて、
    「半生首心中事件」だとかなんとか、とにかく「心中」って言葉を使用していたんだけど・・・
    いやいや、ふたりとも首切断されかかっているなら明らかに心中じゃないし第三者が関与してるだろ。男と女が死んでたら心中って、安直すぎやしないか?
    私の想定外にいろいろな人の思惑が交錯する複雑な結末だったものの、殺した女(正当防衛)よりも、その女を助けよう&部の名誉を守りたいと思い工作した男のほうが悪くなるというの?
    昔の話は、そのへんの基準が今と違ってよくわからん。

    おまけのように巻末に記載されていた、探偵小説に関するエッセイ、おもしろかった。
    顔なし遺体は、顔なし遺体と思われている人が百発百中で犯人。
    確かにそうだね、今も昔も。

  • 二つの作品が収録されている。
    うん。おもしろい。
    でも、なぁーんか不完全燃焼で終わっちゃった感がある。
    巻末にある「探偵小説講座」がすごくよかった。

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著者プロフィール

1902 年5 月25 日、兵庫県生まれ。本名・正史(まさし)。
1921 年に「恐ろしき四月馬鹿」でデビュー。大阪薬学専門学
校卒業後は実家で薬剤師として働いていたが、江戸川乱歩の
呼びかけに応じて上京、博文館へ入社して編集者となる。32
年より専業作家となり、一時的な休筆期間はあるものの、晩
年まで旺盛な執筆活動を展開した。48 年、金田一耕助探偵譚
の第一作「本陣殺人事件」(46)で第1 回探偵作家クラブ賞長
編賞を受賞。1981 年12 月28 日、結腸ガンのため国立病院医
療センターで死去。

「2022年 『赤屋敷殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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