髑髏検校 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.49
  • (8)
  • (19)
  • (23)
  • (7)
  • (0)
本棚登録 : 201
感想 : 13
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043555062

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 表題作の髑髏検校の方は和製ドラキュラ伯爵的な感じだし、オチも含めて良かったが、
    もう一編の神変稲妻車がまあ登場人物多い・文体も読みづらい・話の展開わからん、でとうとうギブアップ。
    髑髏検校のおかげで星増えてる感じ。

  • 横溝正史の歴史物。中長編2作が収められており、1本目が和製ドラキュラで、2本目は不思議な笛をめぐる冒険活劇。

    いずれの作品も、「なんとかだからタマラナイ」というような、講談や紙芝居口調で続くため、読む方にも勢いがつくものの、場面転換が多すぎてどこで何をやっているのかを把握するのが困難。さらにこれでもかと、キャラクター満載に仕上げてあるため、固くなった頭には相当辛い。

    しかも「神変稲妻車」はかなり長い部類の作品のため、途中完全にだれてしまう。講談ならではのダジャレや冗談も挿入されているものの、それを楽しむ余裕もなく、とにかく惰性で読みきった感がある。

    内容的には、和製ドラキュラの中途半端感よりは、里見八犬伝がごとく3つの笛を求めて東奔西走し、昨日の敵が今日の仲間になる2作目のほうが内容は濃い。

    とはいえ、子供向けかな。ルビがほとんど無いんだけど。

  • 角川文庫の企画「今月の文庫編集長」で、京極さんが薦めていたので購入。文体が古いので読みづらかった。現代作家が好きな人には不向きだと思う。

著者プロフィール

1902 年5 月25 日、兵庫県生まれ。本名・正史(まさし)。
1921 年に「恐ろしき四月馬鹿」でデビュー。大阪薬学専門学
校卒業後は実家で薬剤師として働いていたが、江戸川乱歩の
呼びかけに応じて上京、博文館へ入社して編集者となる。32
年より専業作家となり、一時的な休筆期間はあるものの、晩
年まで旺盛な執筆活動を展開した。48 年、金田一耕助探偵譚
の第一作「本陣殺人事件」(46)で第1 回探偵作家クラブ賞長
編賞を受賞。1981 年12 月28 日、結腸ガンのため国立病院医
療センターで死去。

「2022年 『赤屋敷殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

横溝正史の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×