天皇が十九人いた―さまざまなる戦後 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
2.91
  • (0)
  • (1)
  • (8)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 33
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (390ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043556038

作品紹介・あらすじ

熊沢天皇、外村天皇、佐藤天皇、竹山天皇、三浦天皇…。戦後、自らを本物の天皇だと称する男たちが、各地に現れた。その数十九人。著者は彼ら全員の背後関係を調査していくうちに、あるひとりの奇妙な老人にたどり着く。そしてその老人の口から自称天皇とGHQとの関係が明らかにされていった…。天皇を名のった男たち、東条英機、鶴田浩二、市川雷蔵、沖縄戦の「白い旗の少女」、そして昭和天皇…。昭和という時代を生き抜いていったさまざまな人たちのさまざまな戦後。そのひとつひとつを克明に取材し、時代と日本人の姿を追求していった傑作人物ルポルタージュ集。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 「天皇が十九人いた」を昨日から読み始めた。うおっ! おもしろいぞ。乱立する「自称天皇」たち、そしてそのバックに存在したひとりの男、GHQとの関係、と文庫の裏に書いてあったとおりググッと引き込まれ、コリャ一気に読んでしまいそうと思ったら、アレ、終わっちゃった。ページにして40数ページ。本全体が400ページ近くあるのに1/10程度で。そりゃないだろー。これじゃ序章じゃないか。この書名のつけかたはサギだー!20030611
    -----
    文庫裏の紹介テキストを読んで「おお、これじゃああ!」と思ったものの、そりゃ序章だけじゃんといきなり肩透かし。でもそれに続く天皇行幸、東郷平八郎、鶴田浩二と市川雷蔵あたりはおもしろかった。とくに天皇行幸の章は当時の国民にとっての天皇の存在というものが具体的な心情としてとてもわかりやすく、またそれゆえの天皇自身や周りの人たちの苦悩がくっきりと描かれていて胸を打たれた。普段はこうした人物ルポルタージュはほとんど読まないので結果的にはタイトルにだまされてよかったというべきか。この人のノンフィクションは読ませる文章のような気がする。グッと来るポイントを配するのがうまいというか。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    熊沢天皇、外村天皇、佐藤天皇、竹山天皇、三浦天皇…。戦後、自らを本物の天皇だと称する男たちが、各地に現れた。その数十九人。著者は彼ら全員の背後関係を調査していくうちに、あるひとりの奇妙な老人にたどり着く。そしてその老人の口から自称天皇とGHQとの関係が明らかにされていった…。天皇を名のった男たち、東条英機、鶴田浩二、市川雷蔵、沖縄戦の「白い旗の少女」、そして昭和天皇…。昭和という時代を生き抜いていったさまざまな人たちのさまざまな戦後。そのひとつひとつを克明に取材し、時代と日本人の姿を追求していった傑作人物ルポルタージュ集。

  • 綿密な調査を通じて描いた、さまざまな戦後日本の物語。内容は、熊沢天皇や天皇の戦後始めての行幸、東条英機や市川雷蔵など。戦後をそれぞれの側面から生き生きと描き出すうまさは、著者ならではのもの。

全3件中 1 - 3件を表示

プロフィール

1939(昭和14)年北海道生まれ。現代史研究家、ノンフィクション作家。同志社大学文学部卒。1972年『死なう団事件』で作家デビュー。2004年個人誌『昭和史講座』の刊行により菊池寛賞受賞。2017年『ナショナリズムの昭和』で和辻哲郎文化賞を受賞。近現代史の実証的研究をつづけ、これまで約4000人から証言を得ている。『陸軍省軍務局と日米開戦』『あの戦争は何だったのか』『昭和史の大河を往く』シリーズなど著書多数。

保阪正康の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
京極 夏彦
有効な右矢印 無効な右矢印
ツイートする