呪怨 (角川ホラー文庫 78-4)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 84
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  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043572045

感想・レビュー・書評

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  • 2020.10.5
    普通に面白い。2,3時間でサクッと読める。
    怖いか怖くないかで言うと全く怖くない。
    伽耶子が陰キャすぎてやばい。
    陰キャを怒らせると怖いな。

    とっくに死んでるのに、新しい住民のコイツが嫌いなアイツに似てるから殺したとかそんなのいちいち日記につけてるのは可愛くて笑っちゃった。

    トシオくんは普通に良い子。
    剛雄がクズ。

    映画もドラマも一通り見たけど、
    楽しさで言うとこの小説が一番楽しかった。

    真奈美さんが剛雄にやられるシーンは、
    妊娠中に読まなくてよかった。笑

    ネトフリの呪怨もっかい見たくなったな。


    伽耶子にも平凡ながらも幸せな時があったわけで、それが一瞬にして壊れてしまったのは少し切ない。

  • 読みやすい。 伽耶子は、わがままな小さい子供のまま大人になって、わがままで人を殺している。 最後の俊雄が生まれる前のエピソードだけが少し救われる。

  • 伽椰子は人生をずっと暗がりのなかで生きてきた。人に笑われ、顧みられず、誰にも必要とされていないと感じ生きてきた。 そんな彼女も、剛雄に見初められ、結婚し子供ができ、やっと幸せを手にいれたと思っていた。あの惨劇に見舞われるまでは。 リングに続き日本で有名なホラー映画の小説版。伽椰子もジャパンホラー界ではリングの貞子と同じぐらい有名な幽霊ではないだろうか。あとその息子の俊雄も。 何年も前に読んだ作品なので、内容は伽椰子の人間性は覚えていなかったがこんな感じだったっけとびっくり。でも、あの惨劇が起こるまで、夫(少し粗っぽいが)とかわいい子供と間違いなく幸せに暮らしていたのだからその点は同情する。あの余計な一言がなければ円満な家庭で暮らし続けれていたのだろうかと思うと少しやるせない。要らんこと言いのあの医者が死なないのはちょっと不服。

  • 映画のような恐ろしさは無いものの細かく個人の背景が書かれているので面白かったです。何よりも彼女の心情描写が沢山あるので、分かりやすかった。

  • ホラー映画のノベライズ。
    夫の妄執で殺された伽耶子とその息子の俊雄の亡霊が一軒家に住み着き、その家を訪れた人々を次々に殺していく。
    登場人物の感情表現がどれもこれも同じで、それが引っ掛かってしまう。
    恐怖を覚えた際の描写が「唇を舐めた」「尿意」の二つだけで、絶命した際の描写は「闇が訪れた」しかない。
    場面切り替えで挟まれる、世界のオカルト小話でストーリーのテンポが落ちる。

  • 貞子VS伽椰子の小説を読むための前知識として購入、読了。呪怨を映像で見たことがないのでなんとも言えないが、文章が丁寧で映像がリアルに頭の中に流れてきて、凄く臨場感があった。ただ、俊雄の存在があまりにも不明である。5年後の中田先生のクラスに俊雄がいる。そして訪れた家は「佐伯」。中田は幻を見せられていた?ところどころ不明な点があったが…。これは2で解消されるのだろうか。

  • 当時リアタイで読了
    描写が生々しかったりエレベーターの俊雄くんの所は想像しただけでめっちゃ怖かった記憶がある;;(∩´~`∩);;
    妊婦の腹裂いて胎児を取り出すっていうのもサイコパスみが凄くて震えたけど、そういうの嫌いじゃない←

  • 実は映画の呪怨を完全に観たことがない。チラッとだけ観たことあるけど、布団のなかが怖くなった。これ、映像が先でしたか...。伽椰子の心の内を知れば観られるかもしれないと思ったけど辛いだけだった。巡る恨みの連鎖。最後の伽椰子の話が特に辛い...

  • 怖い、怖かった。
    でも、読み進めてしまった。
    怖かった。
    1人ひとり、または2人、3人と。
    ・・・・あっ・・・・あっ・・・・あっ・・・・

  • 映画は観たはずだけど、伽耶子のエピソードはほとんど記憶になかった。こういう因縁があったのね。
    スッキリしたけど、やはりノベライズだからだろうか、小説としてはイマイチ。
    あと、「女性の指紋」とかガソリンをポリタンクに入れて運んだりしたり、昔の漫画みたいにかなり適当な部分もあったりして、ちょっとそれはどうなのと思ってしまった。

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著者プロフィール

1961年、東京都出身。法政大学文学部卒業。93年、『履き忘れたもう片方の靴』で第30回文芸賞佳作を受賞し、デビュー。『アンダー・ユア・ベッド』『殺人勤務医』『絶望ブランコ』『愛されすぎた女』『裏アカ』など、著書多数。2019年には『殺人鬼を飼う女』『アンダー・ユア・ベッド』が立て続けに映画化され、話題に。

「2023年 『破滅へと続く道 右か、左か』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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