処刑列車 (角川ホラー文庫)

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  • 角川書店 (2005年5月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784043572106

作品紹介・あらすじ

「この電車は占拠した!」乗客の中に潜む、目に見えない犯人グループ。彼が仕掛けた残虐な生き残りゲームとは!? 小田原発・東京行きの快速アクティーを舞台に、剥き出しの悪意が爆走するパニック・ホラー!

みんなの感想まとめ

緊迫感あふれる生き残りゲームを描いたこの作品は、乗客の中に潜む犯人グループとの心理戦が繰り広げられます。序盤は誰が犯人か分からず、ドキドキ感が高まる中、物語が進むにつれてその真相が明らかに。後半には、...

感想・レビュー・書評

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  • 最初はおおっ!

    誰が犯人かが分からない、殺戮の真意がわからない、この展開は?
    どきどきはらはらで前半を終わり、さ、つぎはつぎは?と思った後半‥


    えー?
    犯人、そこ?
    しかもその理由、それ?

    一気に説得力を失い失速するストーリー。
    期待がでかかった故に、ガッカリ度もアップ。


    ‥だから、大石圭は読まないって誓ったのに。

  • 小田原始発の東海道線、15両編成、全車両2階建ての『快速アクティー』東京行き。朝のラッシュアワーの過ぎた車内には、空席が目立つ。外は、異様な暑さだが車内には、快適な冷房が聞いていた。
    突然車内に鋭い音が響き渡った。運転室のガラスが割れたのだ。サングラスの男は、銃で脅して運転手に鉄橋の上で止まるように支持をだした。
    茅ケ崎・平塚間の鉄橋で止まった列車は、彼らに占拠された。犯人グループは運転手と車掌を殺害。乗り合わせたすべての乗客を一部の車両に閉じ込めた。
    そして、殺戮が始まる・・・。
    鉄橋の中に孤立した電車。警察は、鉄橋出口で待機してるが手出しができない。車内で起こる殺戮。犯人グループと乗客との一方的なやりとり。無差別な悪意が暴走するホラーです。

    後半は、ちょっと面白かったです。おわり方が曖昧なのでその辺が残念です個人的に恐くなかったのですが、ん〜他の人は、違うのかな?さてはて?

  • 好きすぎる本。
    平塚市の馬入橋に聖地巡礼へ行き、この橋で電車が停止させられ、人々が落ちたりしたのかぁと感動した。
    「殺された者にとっては殺されたという事実だけが問題なのであって、殺された理由など問題ではない」は至上この上ない名言。
    私は今でも中学時代のいじめを覚えている。精神が未発達の児童がしたこと、大昔のこと、など社会の良識が超自我として自己を抑制する。しかし抑えつけられているだけでソレは消えない。社会の良識で測る理不尽度は本書よりマシだろう。そんな昔のことを!とアンダーユアベッドの千尋並みに驚いた。

  • 読了

  • 大石圭の初期作品で、単行本は1999年に河出書房新社から刊行。
    以前に読んだ2002年の大石作品『自由殺人』も強烈なパニック・サスペンスでしたが、これも素晴らしいパニック・サスペンス。
    角川ホラーで、『リング』『呪怨』を思い浮かべる人には全く向いてない、1970年代のホラー映画のような理不尽ホラー。
    平塚の七夕祭りの一日前、7月6日の昼間に、東海道線の快速アクティーが謎の武装集団に乗っ取られる、という序盤から、神奈川県民の自分はわくわくさせられます。
    乗客に紛れた、老若男女様々な狂人達に監禁されて、次々に殺されるというのが、どうにも70年代ホラー映画的。犯人グループには子供もいるのが、恐るべき子供たちテーマの、やはり70年代ホラー映画っぽさを醸し出します。極限状態では人間が一番怖い、というのはスティーヴン・キング的ですけどね。
    物語が四分の三ほど過ぎたところで、ようやく主犯格の正体がわかると、面白さが加速。自分は、この主犯格がわかったー時点で興奮度最高潮でした。更には主犯格の正体で、この事件自体が、何かの暗喩だったのだと気付かされると、物語が持つテーマ性が胸に突き刺さり始めます。ここは、70年代ホラー映画を越えたところでしょうね。
    読む人を投げ放すようなラストも、観ている人を途方に暮れさせる70年代ホラー映画のようで最高。

  • 電車を舞台としたパニックホラー作品。こういう内容だと分かっていて読んでいるのだから不快になるのも当然だけど
    すごく嫌な感じでした。息詰まる攻防戦とか、意外な真実とか、 そういう分かりやすさが欲しかった。だってこれじゃあ気持ち悪いだけの読了感ですもの…。

  • どこにも救いがない物語。
    なぜ自分が殺されなければならないのか、わからないままに奪われていく命。
    生き残るために乗客たちはさまざまな行動にでる。
    けれど、犯人たちの行動はそんなものでは止まらない。
    徹底した究極の「悪意」に対抗できるものなんてあるのだろうか?
    誰もが持っているかもしれない「闇」のようなものを描きたかったのだと思うのだけれど。
    強烈なインパクトはある。
    でも、人物描写といい心理的な掘り下げといい動機といい、説得力に欠けている気がした。
    他人の命を犠牲にして自分だけが助かった人間。
    実際の事件でも、似たようなことがあったのを思い出した。
    通報して乗客を助けようとした・・・と弁明したらしいが、ひとりが逃げたことで激昂した犯人が残された人間に危害を加えたのは事実である。
    自分の命と他人の命。
    極限状態での判断は、その人が持っている本質的なものに大きく左右されるのだろう。
    後味の悪さだけが残ってしまった。
    意味のわからない(意味のない)暴走は本当に怖い。

  • 東海道線を占拠した「彼ら」。
    乗っ取られた車内で犯人たち殺戮が始まる。
    「彼ら」の目的とは!?

    いつものごとく特に理由のない殺戮劇。。。

  • タイトルどおり次々に殺されます。
    理不尽に殺されます。
    終始殺されます。

  • 大石圭ワールドと云える作品。読み始めから引き込まれます。列車で起きる殺戮…絶望感や焦燥感といった負の感情がよく表れていて好きです。やはり有りそうで無い設定がうまい人だ。ただ、動機がなぁ。。

  • 出生率0に続き、読んだ大石圭。
    これまた中学2年生のころ。すなわち平成8年。
    あのころのうちにとって、衝撃的!でした。
    5分の2。
    ありえそうでありえないだろと思いつつ
    どこかで起こりそう。
    あのころの感想:そこまでして子供ってほしいものなのか?

  • 母体にいたころの記憶は本当に誰もが持ち合わせているものなのだろうか。覚えていないだけなのだろうか…。

    角川ホラー文庫らしい内容ではあるけれど、尻切れトンボのような終わり方で後味の悪い最後となった。
    作者的には「後は読者のご想像にお任せ…」というような意味をこめたのだろうか。うん、後味悪い(笑)

  • グロいのにハマっていた時期読みましたが、大石さんにしては性描写少ないほうだったので、わりかし好きです。笑。作中の双子ちゃんのキャラは個人的にツボでした。でも事件解決してほしかったなあ、という点で残念。もやもやが残りました。

  • 「彼ら」ってとこ、そんな気になるかな?

  • 起承転結は味わえないけど引き込まれる展開
    作中の双子が美しい

  • この作品は、まさに人間の狂気の恐ろしさをあらわした作品だと思います。線路沿いに停車した列車の中で、自らを”彼ら”と呼ぶ犯人たちが乗客達を次々に”処刑”していく様は、ある意味では幽霊が登場するホラー作品より恐ろしいと私は感じます。さらに、物語の終盤になるにつれて犯人たちの正体や目的などが明らかになっていくのですが、そこにも考えさせられるものが色々とあります。他のホラー作品とは違う恐怖を味わえます。

  • 面白いが、「彼ら」と仲間達との関係性があいまいで、随所に詰めの甘さが感じられ残念。是非、映画版をみてみたい。

  • 080427(n 不明)

  • ぅちにはちょっと難しい箇所もあったけど、おもしろかった。
    大石圭さんの本で初めて読んだ一冊だった。
    これを出会いにめっちゃ読み漁ってる。笑

  • 『この電車は彼らが占拠した』
    東海道本線、小田原始発・東京行きの『快速アクティー』は、茅ケ崎・平塚間の鉄橋で突如停止した。
    自らを『彼ら』と名乗る犯人グループ乗っ取られたのだ。『彼ら』は運転手と車掌を射殺し、すべての乗客を一部の車両に閉じこめた。
    ―そして殺戮が始まった―

    『5分の2』だった命。
    犯人グループの中心である双子は世界の全てを憎んでいた。というより出生時に『間引き』として殺された兄弟達の代弁として敵意と悪意を持っていた。
    その悪意に賛同する者達がインターネットで集まり惨劇が起きた・・・

    読んでいて不快になる作品。
    理由なき悪意は救えない。

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著者プロフィール

1961年、東京都出身。法政大学文学部卒業。93年、『履き忘れたもう片方の靴』で第30回文芸賞佳作を受賞し、デビュー。『アンダー・ユア・ベッド』『殺人勤務医』『絶望ブランコ』『愛されすぎた女』『裏アカ』など、著書多数。2019年には『殺人鬼を飼う女』『アンダー・ユア・ベッド』が立て続けに映画化され、話題に。

「2023年 『破滅へと続く道 右か、左か』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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