復讐執行人 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 220
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043572113

作品紹介・あらすじ

香月健太郎は33歳。妻と5歳と6歳の娘たちと4人で横浜の郊外の住宅街に暮らしている。明日からゴールデンウィーク、家族旅行でバリ島へ行くという夜に、その事件は起きた――。

感想・レビュー・書評

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  • 美しい妻と可愛い2人の娘をもつ香月。幸せな家族の幸せは1人の男によって恐ろしく残虐な方法で突然奪われた。犯人の男は誰なのか?男と妻の関係は?何故、家族の幸せは奪われたのか?助けられなかった後悔と自分自身への怒りで毎日悶々としている中、更なる事件が起こる。犯人の目的はなんなのか?

    大石圭作品の醍醐味を聞かれたらリアルな残虐性が1つであると思う。
    文章を読み進めるのが怖くなる、吐き気が込み上げてるほどのリアルな恐怖。
    この作品も見事に大石圭作品だった。
    犯人が分かった時は少し物足りないような気もしたが、真実を知るとゾクッとした。


  • 家族を奪われた男は復讐を誓う…
    残虐なシーンに眉をひそめ、悲しみに胸を塞がれる。けれども読了後の感想としては普通、でした。
    グッと来るものがなく、ただただ酷い話。

  • 被害者側からの目線の小説。

    ちょっとしたどんでん返し。
    面白かったです。

  •  様々な知識を得ることが出来る、という作品ではありませんが、面白い作品でした。
     この作品は今まで読んだ中で一番大石圭らしくない作品でしたが、やはり雰囲気はあります。
    上手くまとめることができませんが、結末も中々良かったと思います。

  • 大石氏の、久々の新作!!

    大石氏の小説は、相変わらず読みやすいですね。
    時間がかからない。さくっと読めます。

    いつも大石氏は、加害者側からの視点での殺しがメインになっていたと思います。
    が、今回は違います。
    被害者の心理と加害者の心理が織り交ざり、何度も視点を変えた話になっています。

    ホラー小説というより、サスペンスに近いかんじでしょうか。
    怖い、恐ろしいとかはあまりありませんが、表現がなんというか迫ってくる感じで、読みふけってしまうかんじでした。



    …でもぶちゃけ、いつもの殺人鬼モノの方が好みかもしれないなぁ。
    ホラー文庫にはやはり 「怖さ」がもっと欲しいかも。

  • ふとしたことで昔のことを思い出し復讐に走る男…復讐もの好きです。更に大石圭さんということで期待度も増しました。やはり人間の暗い感情を書くのが上手です。

  • 本人が忘れているようなことでも、その場にいた別の人からしたら実は重要な意味合いを持つこともあるよなと。

  • またしても加害者サイドからの殺人を描いた作品。やはりどろどろで読み心地がいいとは言えないんだけれど、思いのほか不快感は感じさせられない。ラストはかえって後味いいんじゃないかとすら思えちゃったなあ。「お薦め」ではないけれど。
    タイトルどおり「復讐」の物語。物語の核心は「復讐の動機が何か」という部分なんだけど……ええ? そんなことでっ? というのが正直な感想。でもそれが当事者の視点で語られているので、妙な哀惜すら感じてしまうなあ。


  • 男に嫉妬って

    本とにコワイ、と思った本。

  • 家族を殺された、被害者である主人公。そして、主人公の家族を殺した、加害者である男の物語が絡み合っています。
    ラスト間際のどんでん返しには驚きました。どんでん返しというほどのものではないかもしれませんが、「そういうことか!」といった感じです。
    殺されたから殺す。復讐をテーマにしただけあって、内容はそれなりに重かったです。
    約束の大切さ、そして、人の記憶の曖昧さを思い知った一冊でした。

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著者プロフィール

1961年、東京都出身。法政大学文学部卒業。93年、『履き忘れたもう片方の靴』で第30回文芸賞佳作を受賞し、デビュー。『アンダー・ユア・ベッド』『殺人勤務医』『絶望ブランコ』『愛されすぎた女』『裏アカ』など、著書多数。2019年には『殺人鬼を飼う女』『アンダー・ユア・ベッド』が立て続けに映画化され、話題に。

「2023年 『破滅へと続く道 右か、左か』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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