甘い鞭 (角川ホラー文庫)

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レビュー : 35
  • Amazon.co.jp ・本 (447ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043572199

作品紹介・あらすじ

高校1年生の時に隣家に棲む男に拉致監禁された奈緒子。1か月にわたって弄ばれ続けた彼女は、男を殺害し辛うじて地獄から生還した。凄絶なトラウマを抱えたまま成長し、現在は不妊治療専門の医師として活躍する奈緒子だが、美貌の女医として評判の彼女のもう1つの顔、それはSMクラブに所属する売れっ子M嬢"セリカ"だった。過去と現在、サディスティックな欲望とマゾヒスティックな願望が交錯する、驚愕の問題作。

感想・レビュー・書評

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  • エロティック(風な)言葉の羅列。
    リアルさはあえて抑えたのでしょうか?
    わざとそれ風な言葉を並べ、エロティック風な文を作ったとしか思えないほど、表現が乏しいと感じました。
    プレイ時の表現なんて、そんなもんか?
    ってほど。臨場感がない。

    不妊治療の仕事、不妊で悩む患者、忌々しい過去、それによる目覚め、母との関係、普段とは違う副業、終始思い出す自分を犯した男…
    という「材料」がありながら、
    男性目線の言葉のチョイスによって、ねっとり感やドロッドロ感がない。
    女の感覚ってものが文から感じられないんだよなぁ。
    最後病院の委員長の息子が客で来たとか、
    それくらいの展開もあるわけでもなく、
    これ、ホラーではないですよね。
    サスペンスというほどはらはらしない。
    過去との切り替えも「紐解く」ってほどでもない。

    ありえないということが起こるのが小説ですよね?だから、忌々しい過去からマゾヒズムに目覚めてしまった!って展開でも話に展開があるなら…とは思うんです。
    材料があるだけに、勿体ないなーって。

  • 昼は産婦人科医、夜はデリバリーM嬢と二つの顔を持つ美人の二面性を描いた本作だが。
    ホラーじゃないよね、これ。
    ミステリーの要素があれば何でもホラーと呼ぶ風潮が嫌いだ!
    大して面白くないのに最後まで読んでしまったよ、とほほ。

    とにかく冗長な文章。
    同じシーンが何度も挟み込まれて、無駄にページを費やしている。

    不妊治療のために主人公である女医を訪れる夫婦の場面は現実的。
    著者自身の体験を元にしているらしい。
    しかし、SMプレイの描写はお粗末。
    もう少し勉強するなり取材するなりしてから書いて欲しいところ。
    「硬い鞭」「痛い鞭」という稚拙な言葉もいただけないし。
    そもそも鞭は柔らかいほうが肉に絡みついて痛いはずだが…
    乗馬鞭なんて痛くないし。

    SMの本質には迫ることができていないのは残念です。
    って、あんまり突っ込むとオイラ何者?ってことになるので、この辺で。

  • 大石圭氏の書く女性はワンパターンで、著者はこういう人が好きなんだろうなぁと思う。過去の監禁被害のトラウマからSM嬢に、という設定は良いのだがどうにもSMプレイに臨場感がない。登場人物が何を考えているのかわからないのも特徴的なのだが、少女が男を殺した場面は特に違和感が……早く逃げなさいよと。

  • 壇蜜の映画という事で買ったけど、強姦や不妊治療などの話もあり、重かった感じ。内容はあまり無いので3時間あれば読了出来る。

  •  雰囲気のある表紙だこと、わたしのはアミアミタイツの表紙なのだが、こちらにレビューすることにした。檀蜜の鞭を振るう姿がエグイ(笑 ホラー文庫なのにホラーじゃないし、官能小説っていう括りでもない・・・レイプされた過去を持つ女医の精神構造が分からなくても、もう少し気味の悪さが伝わればよかった。その辺は村上龍に軍配が上がる。

  • 岬奈緒子の波乱に富んだ人生を、高校生時代と社会人になった現在とを平行して記載した面白い形式の物語だ.隣家の男に学校帰りに拉致された奈緒子.不妊治療医師として働きながら、SMクラブの売れっ子でもある奈緒子.最後に2つの殺人が発生するラストは面白かった.

  • まず最初にこれは映画を見た。壇蜜の濡場がただ見たいというだけで鑑賞したら、トラウマ級のホラーエロスサスペンスで、その日の夜は寝付けないくらいガチで恐ろしい話しだった。

    それでも、そう、その甘い鞭はじわりじわりと私のマゾヒスティックな部分に痛みと共に甘い蜜を染み込ませ、時が立つと共に「もう一度、痛くて甘くてたまらないあの味を」と心が甚振られ快感を伴って疼くようになってしまった。
    (SMの誕生である?)

    折しも、自分に最近必要なのは自己啓発書だけではなく文学的な部分も評価できる上で官能的な、ドキドキするような小説だと日々の生活で感じ、良い教材はないものかと思案していた。

    官能小説は「この雌豚めw貴様が欲しいのはどの肉(ry」的な、とにかく堕ちに堕ちた低俗なものから、まるで神々しささえ感じるようなドロドロがサラサラに見えるようなものまで多様であると拝察する(実はちゃんと読んで事ないのだよ)。

    とりあえず知性を感じさせる、そして自分の語彙や教養が深まるような表現を知りたかったので、今回ワタシが求めたのは後者であった。
    甘い蜜の味と、自分自身がナニカひとつ進展したい期待を持って、遂に本著を手にとったのである。

    結果:エロス=ただのSM=SM全然興味なくてドキドキしないしちょっと不快
    陵辱=映画と違って言葉遣いと年齢にリアリティがなく、受けるショックも少ない=これまで読んだことがある程度
    トラウマ=↑のリアリティの無さから、過去と現在にあまり結びつかず、どうも他人の話のように感じられ感情移入しにくい


    結論からいうと、珍しく原作よりも映画のほうがよく出来てる作品。

    ドキドキするような官能を求めてる場合はNG。

    SMに興味が無い場合、「へぇー」で終わりかねない。
    ※題材が非常に重たいのに、その軽さはあまりよろしいものではない。もっと深く重く受け止めさせる読後感にさせてほしかった。

    てか、そもそもこの小説って官能小説にはカテゴライズされてなかったみたいだねw

  • 2009年読了。

  • 壇蜜が主演の映画化って書いてあったので買ってみた。
    要は官能小説。でも上っ面w
    エロでもホラーでもないような。
    ん~・・・・・。さくっと読むにはいいと思うけど。

  • 女たちは何を求め何を考えているのか?不自然、不思議な設定と思う。人間としてのリアリティが無い。セリカ

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著者プロフィール

1961年、東京都生まれ。法政大学文学部卒。93年「履き忘れたもう片方の靴」で第30回文藝賞佳作を受賞してデビュー。著書に『アンダー・ユア・ベッド』『湘南人肉医』『檻の中の少女』『甘い鞭』など多数。

「2018年 『モニター越しの飼育』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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