呪怨 白い老女 (角川ホラー文庫 お 1-55)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (179ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043572205

作品紹介・あらすじ

ある家で、司法試験に落ちた息子が家族5人を次々と惨殺し、自らも首を吊って死んだ。死ぬ瞬間を彼が録音したカセットテープには、彼の声とともに少女の不気味な声が録音されていた。それは、あかねが小学生の頃に親友だった未来の声だった。未来は一家惨殺事件の被害者だったのだ。そして7年後、幼い頃から霊感の強かったあかねの前に黄色い帽子をかぶり赤いランドセルを背負った未来が姿を現す…。

感想・レビュー・書評

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  • 白い老女とは?おばあちゃんのこと??曾孫を守ろうとしたシーンは目頭が熱くなりました。司法試験に落ち続ける篤が起こした身勝手きわまりない残虐な事件は胸糞悪い。とはいえ同情できるのは未来ちゃんだけ。何の罪がない。お友達のあかねちゃんの予知能力や行方不明になった父親の安否など解説がほしいところもありますね

  • <JU-ON SHIROI ROUJO>
      
    装幀者/田島照久

  • 司法試験に落ちた長男が、一家を殺害するという事件が起きた。その後容疑者である長男は首吊り自殺をし、彼は自分が死ぬ瞬間をテープに残していた。警察がそのカセットテープを再生するとまるで誘うような少女の声が長男の声と共に残っていた。サブタイトルは白い老女であるが、白い老女……?こっちも黒い少女みたいに少女でよかったのでは。確かに老女は出てきたが、キーパーソンは間違いなくランドセルの少女である。この作品は無印呪怨や黒い少女のように強烈な怨念を持った幽霊の様なものは、出てこない。ランドセルの少女も殺される間際恨み辛みを呟いたわけでもなく、出てくる老女がそうであるわけでもなく、強いて言うなら長男がそうかな。長男に素因はあったにせよ変貌してしまった原因は家とその家にあった鏡であるが、その家と鏡については、詳細はない。白い人影が一瞬出てきたので、それが伽椰子か俊雄か。派遣されるのは俊雄なので俊雄かな? 黒い少女に比べて不完全燃焼。カセットテープに残された少女の声がもっといかされればよかったなぁと独り言。それを長男は呪いのアイテムとして残したかったし、そうしてほしかった!

  • リアル感があり、かなり怖いです。
    でも読み応えあります。

  • これはなあ……幽霊ものの怖さというよりもむしろ、生きた人間の現代病理、という気がしました。たしかに何かに「取り憑かれた」のが原因なのでしょうが。ううむ、こういうのってホラーでない現実でありそうですからねえ。なおさら怖い。でも嫌な怖さ。
    ところで「白い老女」の正体はいまいち不明ですね。それが怖さに拍車をかけているような気もするかも。

  • 呪怨シリーズでもかなり新しめの作品である。自分が興味をもつのは大抵の場合映画化やアニメ化されたものが多い。見比べることが出来るからだ。この本もやはり呪怨シリーズならではの表現が多い。ネタバレになるので深くは書かないがなるべくなら夜には読みたくない作品である。

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著者プロフィール

1961年、東京都出身。法政大学文学部卒業。93年、『履き忘れたもう片方の靴』で第30回文芸賞佳作を受賞し、デビュー。『アンダー・ユア・ベッド』『殺人勤務医』『絶望ブランコ』『愛されすぎた女』『裏アカ』など、著書多数。2019年には『殺人鬼を飼う女』『アンダー・ユア・ベッド』が立て続けに映画化され、話題に。

「2023年 『破滅へと続く道 右か、左か』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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