枕草子 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 (角川文庫ソフィア 95 ビギナーズ・クラシックス)

制作 : 角川書店 
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043574018

作品紹介・あらすじ

「源氏物語」とともに王朝女流文学を代表する珠玉の随筆集「枕草子」。清少納言の感性によって描写された機知に溢れる宮廷生活を、現代語訳を読むだけでもダイレクトに味わえる。装束・有職など図版も豊富に収録。

感想・レビュー・書評

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  • 原典は既読済み。
    勉強のし直しも兼ねての再読。

  • 『清少納言を求めて、フィンランドから京都へ』という本を読んだ際、フィンランドの現代女性が夢中になった枕草子を日本人なのにほとんど読んだことがないことに気づき、改めて読んでみることにした。

    本書は枕草子の有名な章段をピックアップし、初めに現代語訳、次に原文、最後に解説やコラムを掲載する。すべてをきちんと読み込むのがベストかもしれないが、現代語訳をざっと読んで気軽に内容を楽しむこともでき、さすがビギナーズ・クラシックス、といった構成である。

    これまで読んでいなかったたくさんの章段を読んでみて感じたのは、枕草子の醍醐味は「あるある~」という共感性だ、ということである。

    『めったにないもの。舅に褒められる婿。また、姑に褒められるお嫁さん。』ああ、嫁姑、婿舅問題は1000年たっても変わらないのだ。
    『(めったにないもの。)全然欠点のない人。顔立ち・心・ふるまいもすぐれていて、ずっと世間で人付き合いをしてきて、ほんの少しの非難も受けない人。』そうそう、人間誰でも欠点はあるもの。
    『はらはらして困るもの。お客などに会って話しているとき、奥の部屋で内輪話などをするのを、止めるに止められないで聞いている気分。好きな男がひどく酔っ払って、同じことを繰り返ししゃべる。当人が聞いているのを知らず、その人の噂話をしたとき。』わかる・・いたたまれない気持ちになる。
    『(はらはらして困るもの。)にくらしい顔をした赤ん坊を、親だけはかわいいものだから、いとしがりかわいがり、赤ん坊の声色で、言ったことなどを口まねするの。』そんな身もふたもないことを・・と思いつつ納得する自分がいる。
    『格別気にもされないもの。陰陽の大凶日。』数日に一回はあるらしいので、気にしていられないよね。

    枕草子の中で半分近くを占めるのは、このあるあるねたなんだそうだ。
    教科書に載っている章段は日本の四季や王朝のしきたりについてのものが多く、古典の勉強、歴史の勉強に資することを目的に選定されているような気がする。それは大事なことかもしれないが、それだけだと枕草子の本当の面白さは伝わりにくいのではないだろうか。
    枕草子をすべて読むと、フィンランドの女性が枕草子に親しんだのと同じくらい日本人も共感できるような気がする。

    次は現代語訳で全章段を読んでみたい。

  • 原文(書き下し文)と現代語訳が並んでいて、話しの内容を現代語で楽に読みつつ、面白いと思った個所は原文に当たって、言い回しを比べたり、音読したりできる。
    学生時代に好きだと思った個所と、今回再読して、同じところを変わらず好きと思った段もあったし、当時はあまり惹かれず今回惹かれた段などもあって面白い。季節や自然への想い、好きなモノ、好感を持つものはこんなに昔も今も、変わらない通じるものもあるようで不思議。一条天皇と定子と彰子、道隆と道長、紫式部と清少納言の実際はどんなだったのだろうか?と想像される。

  • 読みやすくてよい。原文は飛ばして、現代語訳と注釈のみだったけど、面白かった。1000年前でも人間模様はおんなじ!と思えて。

  • 冬は早朝(つとめて)。雪が降り積もっているのはもちろんのこと、はりつめたように寒い朝、火などを大急ぎでおこして、炭火を部屋から部屋へ運んでまわるのも、いかにも冬の早朝らしい。昼になってだんだん寒さが緩むと、火鉢の炭火も白く灰をかぶってしまって間の抜けた感じ。
    今朝の大雪を見たら、清少納言はどういうかしら?いつの間にか、家族誰も起きてない早朝、カーテンを開けた瞬間に、まだ誰も足跡をつけていない銀世界が目の前に広がっていたときのあの感動、ワクワクした高揚感。そういうものがなくなっているなぁとふと気づきました。雪かきと電車の遅れと車の運転……ああ、イヤだなぁ、もう!と何年も繰り返し思ってるなぁと。こんなときに、ゆったりと外の雪景色を眺めながら枕草子を読み、雅な平安時代の宮廷生活を感じられたらなんて素敵でしょう。。。
    とはいえ、清少納言にとって雅やかな暮らしは長くは続かなかったなんて。全く持って学生時代に習った古典や歴史は覚えてないなぁ…反省です。
    この『ビギナーズ・クラシックス日本の古典』はとても読みやすかったです。そして、もっと知りたいなぁと思ったら、参考文献も載せてあったりして難しいことはムリだけど、でも勉強してみたい!と思ったわたしのようなものには、とても親切だと思いました。
    わたしが、とくに気にいった随筆は、第20段『中宮様のまわりはいつも春爛漫』です。桜のもとおしゃれな中宮の兄、伊周の雅やか雰囲気が絵になって浮かんできます。この一年あまり後に悲劇は起こるのですが、『枕草子』の世界はいつもきらびやかで華やかだったそうです。

  • 正確に書くと星3.5。
    枕草子は小学生の頃以来で内容もあまり覚えていなかったので読み返してみた。
    私はやはり一番有名な『春はあけぼの…』が好きだと思った。あれが一番情景を理解できる。
    このシリーズは解説が面白いものが多く好きだ。他のも読んでみたいと思う。

  • 原文と書き下し文、解説の構成。全文ではなく抜粋。
    とりあえず読んだ気にはなれる。

  • かなり読みやすかった!
    現代語訳→本文→解説の流れはやはりわかりやすい。枕草子の中で自分はどのパターンが好きかの認識もできた。全文読めそうかどうかの判断に使えそうなので、シリーズの他のやつ読んでみよう!
    あと、枕草子は全文チャレンジだー。

  • 春はあけぼのに誘われて、購入に至りました。あ、大河ドラマの影響です。笑
    宮中や四季折々、その他の美しいシーンの折々を綴る書。現代語に変換しても美しいです。こちらは言わば入門書なので、私のように古文に精通していないけど、知ってみたいな、と思った方におすすめです。

  • なんか、ちゃんと読んだことないなー。
    古典文学、ちょっと苦手だなー。
    ってことで、ビギナーには良さそうだったので。

    難しく考えてたけど、日常の感じる事ととか、なかなか取っ付きやすい感覚、昔も今も変わらないんだ!って、清少納言が身近な人に感じた。

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