藤村の「夜明け前」 ビギナーズ・クラシックス 近代文学編 (角川ソフィア文庫)

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  • 角川学芸出版 (2006年1月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (322ページ) / ISBN・EAN: 9784043574131

作品紹介・あらすじ

近代の「夜明け」を生き、苦悩した誠実な知識人・青山半蔵。幕末維新の激動の世相を背景に、御一新を熱望しつつ御一新に裏切られていく半蔵の精神の軌跡をえがいた、日本近代文学最高の長編小説の完全ダイジェスト版。原作を読みたくてもあまりの長さに手が出なかった人、タイムスリップして、木曽路の一隅から明治維新の時代を一望・体験してみたい人必読。必要な歴史・制度・事件などのコラムも満載。

感想・レビュー・書評

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  • 高校時代の修学旅行で馬籠に行った。是非とも読んでおくようにとの事で読む試みはしたが、多分数ページで挫折したハズだ。

    ビギナーズ・クラシックスの試みは人によっては邪道と思われるかもしれないが、私は大方好感を持って読み続けられた。

    あらすじ本だと、「読んだ感」は全く得られないし、かと言って、過去に挫折した本を再度トライしても読み切る自信は無い。そんな中で原作に触れながら背景説明をしてくれるのは本当に助かる。あたかも私設教師に講釈してもらいながら読み進める感覚。何でもそうだが、一度全体図が見えると、始める前には難しいと思っていた事が実は比較的簡単だったと思えてくる事がよくある。

    野口悠紀雄氏に倣って、「パラシュート読書」とでも名付けてみようか…

  •  ダイジェストとはいえ、その時代に生きた人々が生き生きと描写され、重い時代の中でひたむきに生きていく人間の姿が、日本を作っていったのだと思う。
     ぜひ、一読することをおススメします。

  • 読書会の課題(^^;;長編は無理かなって笑
    今でいうファスト小説?
    飛ばして読むなんて!って思うんだけど…
    全拒否よりマシと思って勘弁していただきましょう
    この本の始めにある言葉にしたがって
    まずダイジェストからこの世界に入ってみる事にします

    長く続いた雑誌連載のようです
    何もない時代の楽しみ
    待っている連載は生活の励みだったのだろうな
    しかし結構しんどい物語
    切り開いて行くより翻弄されている人生ですよね
    痛快サクセスストーリーではないのに読み継がれているのはリアル感があるから
    ○一般人が中心にストーリーが進むから身近な家族を思う
    ○中央の動きは記録があるしよく知られているが、関連地域の歴史も興味深い
    ○現代も変わらない人間の心の動き

    自分に近い人物ではない印象だったので本編も客観的に読んでしまいそうです
    まあこういった小説があったということを認識した感じです

    街道としての興味はあるので
    訪れる事があれば有意義な旅が出来そうです!

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