更級日記 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)

制作 : 川村 裕子 
  • 角川学芸出版
3.88
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本棚登録 : 158
レビュー : 23
  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043574162

作品紹介・あらすじ

平安時代の女性の日記。父の任地である東国で育った作者は京へ上り、ようやく手に入れた憧れの物語を読みふけった。女房として宮家へ出仕するものの、すぐに引退し結婚。夫は包容力も財力もある人だったが、20年に満たない結婚生活ののち、死別。その後は訪れる人もまれな寂しい生活を過ごす。13歳から40年におよぶ日記に描かれた、ついに思いこがれた生活を手にすることのなかった一生が、今の世にも胸に迫る。

感想・レビュー・書評

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  •  図書館から借りました


     更級日記の作者は菅原孝標女(すがわらのたかすえのむすめ)。
     その抜粋したもの(?)を現代語、原文、解釈、の三つでわかりやすくしたもの。

     『姫のためなら死ねる』という漫画(百合。清少納言と定子のいちゃこちゃら)に出てきたのですが、更級日記をよく知らず、「え、こんなオタクな内容の日記なの?」と、興味を持ち、読んだのでした。

     ・・・・・・人間って、このころから成長してないんですね!

     まあそれはさておき。

     ふんわふんわと物語に耽溺してきた少女時代。
     その後、行かず後家化させられていた(親が悪いよ、これ)けれど、それでもやはりどこかふわふわしていた彼女。
     なんていう、生々しさ。
     居るよね。なんか、こんな人、現代にいっぱいいるよね?

     親が引退して、彼女が仕事に出ると、ようやく親たちは彼女に結婚の世話をする。このとき、すでに30歳を過ぎている。
     なんで、その前に世話してやらなかったというと。
     家の切り盛りをさせていたからだ。
     親が引退(父は引退、母は出家)して、人付き合いや、死んだ姉の子らを全部任せてしまったからだ、この物語に耽溺しがちのお嬢さんに。
     そんで、外に働きに出かけると、あわてて結婚相手をあてがう。
     自分たちで使い勝手が悪くなったので、世間体に合わせることをようやくやったわけだ。

     ただし。選ばれた旦那はちゃんと良い人だったらしい。
     そんなに出てこないが、鷹揚である。

     
     このころの人にしては「不信心」で、お祈りするのも「源氏物語読みたい。早く京にいかせてよー」と、等身大の仏様作らせて祈るとか、そういうレベル。
     そういう子なのですよ。

     こんな話とは知らなかったので・・・古典って奥が深い。

  • 原文、現代語訳、解説に加えて、写真やコラムも挿入されているお得な一冊。…なんつって、ほとんど原文は読まなかったけど。主人公の、先のことを考えず、ただただ大好きな物語を読んで過ごす姿が他人とは思えず。私もいつかこの主人公のように後悔するのかなあ。

  • 平安時代に興味が出てきたので、何か読んでみたいと思っていた。源氏物語は長くて導入部分でつまづくことが分かっていたので、もっと簡単なものを探していたところ更級日記に行き着いた。

    作者である藤原高標の娘とは、簡単に言うと文学オタクの中学生女子。京都で流行りの源氏物語を読みたくて、ウズウズしている田舎の少女。
    彼女の願い叶って京に引っ越し、源氏物語を昼夜問わず熱中する様。平安時代も現代もあまり変わらないんだなと思った。
    物語中では、乳母や姉が亡くなったり、家が火事で燃えたりする。そういう中で、彼女もだんだん年老いていく。外ばかり見てる若い時代から、自分の内面を見つめるように移り変わる。

    更級日記とか古文苦手な自分としては身構えていたが、読んでみると分かりやすいし、現代の生活にも通ずる部分があって面白かった。

  • 物語が好きになり、読みたくてたまらなくなる純粋だった主人公が、現実を知り、埋没していく中、運命の出会いをして、でも現実は物語のようにうまくいくわけでなく。ただ夫は冷たい訳ではないのでそこは蜻蛉〜の兼家とは違う部分です。

  • 「ー」

    孝標の娘が書いた日記。
    物語に興味を持った少女は、宗教を蔑ろにする。

  • (Kindle版)

  • Simple yet Touching life of an "ordinary girl"

  • 文学少女だった筆者が年を重ねて夢に見たことに後になって気付く。更科は夫が亡くなった長野の最終赴任地から名付けられている。

  • 大好きな一冊。文学を愛して止まない彼女が愛おしくて堪らない。

  • 読了。

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