- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043575015
感想・レビュー・書評
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全く何もかも不明の失血死に立ち向かう人々の活躍を描く。
最初読んだときは、突拍子もない話かと思ったが、最近のAIの進歩を踏まえて読んでみると少し恐ろしい気もしてくる。人間の脳に影響を及ぼすウイルス、それがAIによって作り出され、完全にコントロールされたとしたら、どんな未来が待っているか。考えただけでもゾッとする。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
各地で突然の失血死が連続する。死亡した人間には死因となる疾患も認められず、また死者たちを結ぶ接点もない。医師の若勢は、死者たちを調べ、脳神経細胞の異常な繁殖に気づくが、脳細胞そのものは破壊されておらず、細菌も検出されない。見えない原因、とどまることのない死。しかし、やがて若勢のもとをおとずれた二人の人物から、真実は明らかになる。それは、人間自らが作り出してしまった最悪の敵ー。
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ホラーというか科学系SFに近い感じで、怖いというよりは不思議な感じ。
終わり方があんまり好きじゃない。 -
リング以来なかなかご贔屓になりつつある、角川ホラーの作品です。
もちろんこれも「角川ホラー」だったから選んだのですが、あんまりホラーじゃない・・・
確かに謎の病原菌にかかった人の頭がだんだん膨らんでそこから血が吹き出して破裂する様子はホラーですが、話の流れ的にね。お化けとか出ないしね。
別に出て欲しいわけじゃないんですけど、ホラーって聞くとちょっと期待しちゃうって言う・・・どっちなんでしょうね。
多分こういうウイルステロ系の話はホラーとサイエンスサスペンスの間に挟まってどっちつかずで難しいんでしょうね。
またリングかって言われそうですが、「ウイルスの特徴」だの「繁殖の条件」だの聞いてると、リングシリーズはすごいなぁって思います。
リングの前に読みたい、生物おさらい的な話です。