T.R.Y. (角川文庫)

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レビュー : 55
  • Amazon.co.jp ・本 (446ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043582013

作品紹介・あらすじ

一九一一年、上海。服役中の刑務所で暗殺者に命を狙われた日本人詐欺師、伊沢修は、同房の中国人、関に助けられる。その夜、伊沢は革命家である関からある計画への協力を要請された。それは、革命のための武器の調達、それも、騙し、奪い取る。そのターゲットは日本陸軍参謀次長-。暗殺者から身を守ることを交換条件としてこの企てに加担した伊沢は、刑務所を抜け出し、執拗な暗殺者の追走を受けつつ、関たちとともに壮大な計画を進めていく。騙し騙されるサスペンスフルなコン・ゲームとスピード感、全選考委員の大絶賛を受けて第一九回横溝正史賞を受賞した超大作。

感想・レビュー・書評

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  • 予想の上をいく詐欺。疾走感がすごい!
    明治頃の歴史に詳しければ、もっと面白く読めたのかなと思う。歴史関係の本でも読んでみようかな。

  •  構成も練られているし、よくできた小説です。
     でも、個人的にはあまりはまらなかった。色んな要素積み込み過ぎて脇役達がモブキャラみたいになってて、終盤の大事な場面でも緊張感が無かった。ゴチャゴチャ色んなキャラが出て来て、パニック小説みたくなってた。
     
     焦点を合わせている場所がところどころずれていて、そこにページ数を割かなくてもいいじゃないかと言う場面で何ページと会話があったり、重要な伏線が淡白に描かれていて、うーんとちょっと首を捻ってしまった。

     けれど、パズル的には上手くはまるところにはまるので、そういうのが好きな方は楽しめるでしょう。

  •  読み始めは緻密さの無い福井晴敏作品って感じ。主人公を軸に話が進むのでわかりやすい。

     でも甘い。どんでん返し満載なんだが、緊張感に欠ける。なんでやろ? 登場人物に感情移入できないからなんだが、書き込みが足りなということか。ハードカバー故重かったから一気読みしたが、それなりの作品かな。

  • 時代背景といい 革命という言葉が輝きを持っていた時代。
    詐欺師 伊沢は 中国の革命に 協力しようとする。
    孫文 そして 関の 中国の革命に
    武器を ペテンして 調達しようとするのだ。

    伊沢のグループには 青幇である 陳
    韓国人の パク という 多国籍の仲間がつながる。
    不思議な集団である。

    一方 だまされるのは 陸軍中将 東。
    陸軍の中で 熾烈な 出世争いのなかでの
    功を急ぐ姿が 浮き彫りに。

    いくつかの思惑があって、その思惑は
    予想通りだったり、予想外だったり。
    一番の予想外は 伊沢を殺そうとする 赤眉である。

    伊沢には 宿敵ともいえる 人がいて 山名は、
    ロシア革命の時にも 裏をかかれた苦い経験があった。

    複雑に 錯綜しながら 詐欺の行為はすすんでいく。

    喜春姉さんの キップのよさ。
    山県有朋のもつ カリスマ性。
    愛新覚羅のニセモノの活躍。
    いたるところに、ユーモアが隠されている。

  •  書評で「どんでん返しがここまでたくさんあると面白い」とあったので読んでみた。
     でも、そんなに褒めるほどでもないと思う。
     どん伝返しは数で攻める方法と、質でうならせる方法の、二種類あるんだろうなと思った。

  • もともと自分の周りではあまり前評判がよくなかったので、ハードル低い感じで読み始めたら前半は結構面白かった。

    でもやっぱり後半でちょっと緊張感を維持できない感じがやや残念。

  • ◎!大好き。

  • 横溝正史賞作品。明治33年(Y2K問題で良く出てくる1900年)から辛亥革命までの日本、清が舞台となり、日本人詐欺師が主人公、革命に情熱を燃やす中国人、日本への憎しみに燃える韓国人、中国美人などが、チームとなって日本陸軍幹部を詐欺に陥れようとする。騙しに継ぐ騙し、どんでん返しの面白さ、読後感も爽やか、痛快、そしてお洒落な、ぜひお勧め本です。

  • 面白いと思うのだが舞台がちょっと苦手だったのでリタイア

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プロフィール

1959年、神奈川県を経て、放送作家となる。99年「T.R.Y.」で第19回横溝正史賞正賞を受賞。著書に「C.H.E.」「キャピタル ダンス」「リスク」など。

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