リスク (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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感想 : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043582044

作品紹介・あらすじ

亡くなった父が、貯金を崩してインターネット株取引!?頑なな郵貯派がなぜ。遺産はどこに。ある日住んでいた社宅が売られることに。僕ら一家は、住宅展示場をまわり始めた。でも、ローンって本当に大丈夫!?別称「リストラ村」に異動になった三好。ところが会社のネットワークにウィルスメールがばらまかれ、三好の研究が突如脚光を浴び-。誰にでも起こりうる危機。そんなときあなたはどうする?突如として起こった三つの一大事を、コミカルに描く短篇集。

感想・レビュー・書評

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  • 「お金持ちになる方法」
    ほんとにいいお父さん。ほんとにいい話。

    「住宅病」
    何か大きな買い物をするときとか、
    子供を大学に行かせるときの親の気持ち。
    考えたことのないことを、考えさせられた。

    「十五中年漂村記」
    夢を捨てないおじさんたち。かっこいい。

  • 3つの短編。株と住宅とリストラ。本当家を買うって国が進めてきたんだろうけど、何のために買うのかと本当思う。まぁ私はずっと持ち家に住んできたけど。最後の『十五中年漂村記』はいい話だった。ロボット作りたい人って男には大勢いそうだな。

  •  筆者の初めての短編集だという。3作入っている。それぞれ「株」「マイホーム購入」「リストラ」をテーマにしてる。
     最初のふたつはいわば情報小説のようなもの。あまり知られていない(僕が知らないだけだろうか)情報をちりばめて、それで物語を進めていく。登場人物が新しい情報を得てあれこれ考えたり行動したりするのを、追体験していく感じである。それぞれの情報はなかなか「へえ」と思うものが多く、興味深く読むことができた。小説としてはどうかというと、それほど感心はしなかった。どちらもちょっとした落ちで物語を締めくくってるのだけど、その落ちが弱い。いかにもそこで物語を終えるための落ちって感じがしてしまう。ほんとうだったらもっとつっこめるネタなんじゃないだろうかって、そこまでの情報が面白いだけに思ってしまうのだ。「マイホーム購入」の話については、別の意味でも「?」だった。
     面白かったのは最後の話。まあ極端な物語なんだとは思うけど、笑えたしちょっと神妙な気持ちになった。コンゲーム的である。こういうのなら、また読みたいなって思う。
    2004/8/19

  • 井上尚登好きの主人の本棚から読んだ一冊。
    短編が3本収録されている。

    ひとつめの話は、株のリスク。
    著者が頑張って、株について勉強した感じが伝わってきた。

    ふたつめの話は、住宅購入のリスク。
    結末が・・・私立の学校に行けば解決するって問題じゃないだろう、と思う。

    最後の話に出てくるロボットが好き。

  • リスクはチャンス!▼リスクにまつわる短編集。株のリスク、住宅購入のリスク、リストラのリスクの3つの話をコミカルに、そして感動的に綴っています。▼とくに、3つ目の十五中年漂村記は井上尚登らしさが出ている!俺の思う井上尚登らしさとは、最後に一発逆転?的なことがおきるというものだ。短編ながら、その特徴を発揮できている点で楽しんで読むことができるであろう。

  • 株・ローン・リストラ。
    がんばれって応援したくなる男たちのお話。

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著者プロフィール

1959年、神奈川県を経て、放送作家となる。99年「T.R.Y.」で第19回横溝正史賞正賞を受賞。著書に「C.H.E.」「キャピタル ダンス」「リスク」など。

「2017年 『ポーツマスの贋作 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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