散りしかたみに (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 304
感想 : 40
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043585014

作品紹介・あらすじ

歌舞伎座での公演中、芝居とは無関係の部分で必ず桜の花びらが散る。誰が、何のために、どうやってこの花びらを降らせているのか? 一枚の花びらから、梨園の中で隠されてきた哀しい事実が明らかになる――。

感想・レビュー・書評

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  • この人の歌舞伎シリーズ嫌いじゃないんだけど これはちょっと難しかった。
    切ない結末には泣けたケド。
    厳しい世界だ。

  • 歌舞伎界ミステリと言うことで興味津々に読み始めたら、なんとシリーズの何冊めかだったみたい。
    「以前の事件」が気になる。

    華やかな歌舞伎の裏舞台を覗けるところが楽しい。
    番頭さんがご贔屓さんを案内とか、廊下が狭いとか。早変わりの吹替えとか。
    けど、暗いー!ドロドロだし、痛い!
    どことなく横溝臭が漂う。
    型破りな着付けでも粋な美女、虹子。
    それに魅入られる、市川伊織。
    探偵の今泉の直感がやや強引で、謎解きは2ドラみたいなのが残念だけど、
    犯人のやるせない最後の言葉には余韻が残る。

  • 歌舞伎シリーズ。歌舞伎の公演中に毎日花びらが散る。上には誰もいないのに誰がやっているのか?最後にまさかこう来るとは!とどんでん返しに全く気づかなかった。

  • 作者の歌舞伎愛が感じられる作品。歌舞伎を全く知らないので、ピンと来ない箇所が多く、読み進め難い。歌舞伎って面白そうと思わせてくれる。

  • 歌舞伎シリーズ

  • 2016/03/26ブックオフ購入
    2016/04/12読了

  • 今泉文吾と小菊シリーズ、二作目。
    難しいなあ~と思いつつ読み進むと、序破急…
    種明かしの場面で、そうだったのか!
    と、悲劇に打たれる…
    けれど、自分がもっとちゃんと、劇中で演じられている歌舞伎の作品を理解していれば、途中から推理できて、もっと楽しく読めたのになあ、と思う。
    近藤史恵の伝統芸能シリーズは、演目の内容に要注意だ。
    難しくても、よ~く吟味すべし。
    もう結末は分かってしまったけれど、後でまた読みたい。

  • 2014.9.20読了虹子には嫌悪感。それにしても、どうして今泉には最初から真相が見えていてのかが不可解。いくらなんでも勘がよすぎないだろうか?

  • 歌舞伎の知識ゼロの人間には、この文章からその様子を伺うのは、ちょいと難しかったなぁ。人間模様のドロドロを描くか歌舞伎の魅力を語るかどっちかに傾けた方が良かったんじゃないかな。薄い本だからどっちも中途半端な気がした。

  • 歌舞伎の筋書きのところとかはちょっと難しくて
    読むの大変だったけどそれがあっても
    すらすら読み進められちゃう

    でも、哀しい。
    真実を知ることが全てじゃないって
    この間なんかドラマとかでやってたけど
    これはまさにそれだった。

  • 歌舞伎のミステリー。
    ちょっと難しかったな。

  • 歌舞伎シリーズ第二弾。今泉探偵ものとしては3作目。
    公演中に一枚だけ落ちてくる花びらの謎を追うことから始まる。
    梨園の世界を垣間みるのは面白いが、話自体は物哀しい。

    歌舞伎のストーリーとリンクしているみたいなので、歌舞伎を知ってると動機や背景がわかってしまうかも。

  • 自転車競技や歌舞伎などの、普段見られない世界を見せてくれる著者。
    梨園のしきたりや舞台の裏側の記述には、とても興味をそそられます。
    本作では本朝廿四孝を軸に、藤娘や鏡獅子の筋や台詞を知ることが出来て、それも楽しい。
    今泉探偵の活躍が続いたらいいのに。。。

  • 歌舞伎の世界を舞台にするミステリ。虹子の不思議な魅力はどうでもいいとして、陽子が辿った道になんのコメントがないことに不満が残るかも。

  • 歌舞伎を舞台にしたミステリー小説。

    近藤さんの、少し重たい物語と
    人の感情の表現が、綺麗だけどほんのり暗い所が好きです。

    探偵・今泉シリーズなので、前回のものから順番に読むのかオススメです!

  • 前作「ガーデン」とはまた変わって「ねむりねずみ」に引き続きの梨園物。
    基本的にこういう雰囲気の作品は嫌いではない。むしろ、好きだが、今作はちょっと上滑りしたかもしれない。ミステリの手法にこだわった感があるからかな? もちろん、ミステリも好きだが、こういう雰囲気の作品なら犯人探しは二の次にもっとがっつり人物に迫りたいかも。。ミステリだから仕方ないけど、探偵側の目線より対象のほうをもっと描いてほしい。
    でも、事件の幕引きが基本的には好きじゃないパターンで終わっているのだが、それはあまり気にならなかった。この人の作品はそうなのかもしれない。いつもなら残念に思うところだが、ちょっと想像したくない感じではあるけど悪くなかった。特に、ほかにいくらでも代わりはいる、と明記されてしまうあたりとか。
    とりあえず、近藤史恵は小休止。また気が向いたら続きを読みたい。なにせ、読みやすいから。

  • 探偵小泉シリーズ。いい加減わたしは『ねむりねずみ』を読めと。

  • 歌舞伎を舞台にしたミステリーもの。
    舞台に花びらが散るという謎がメイン。

    短いのであっという間に読めます。

  • 好きな歌舞伎シリーズです。

  • 乱読時なのでうっすらとした記憶。これもトリックより登場人物や物語内の空気が好きという本

  • ねむりねずみ、の続き。
    複雑な愛が交差するミステリー……、で合ってるかな?

    難しいです。

  • シリーズ二作目。何度も読みたいという作品ではない。

  • シリーズものと知らなかったんですが読みはじめると、シリーズものだということを明らかにほのめかしつつかかれてあります。なんかそのほのめかし方が親切じゃない気がするんだけど、シリーズものを途中から読むのが外道なのだから仕方ないのか?まぁ、話自体は前作を読んでなくても問題ないです。

    感想としてはすっごい微妙。
    情報の提示が恐ろしくなく、読者に推理させてくんないかんじ。ミステリーじゃないの?とツッコミたい。ミステリーじゃないと思って読めばよかったのかな。
    なもので、最後の種明かしが「あ、そう」で済まされちゃうんです。
    探偵役の影も薄いし、というかキャラが全体的にぼやーっとしてるし。
    文体も句読点がやたら多くて、よけいに読みにくい気がする。これは好みの問題かもしれないけど。

  • 探偵今泉くんと歌舞伎の女形 小菊コンビのミステリ。芝居好きにはおもしろさ3倍増しでしょうか(笑) ただ、同じ二人の活躍する『ねむりねずみ』に比べると根本的な原因にちょっと無理があるかしらん・・という気もしますが このコンビ、おもしろく魅力的なんで許しちゃいます(笑)

  • 2009/04/15読了

  • 歌舞伎界というのも全く縁のない世界です。予備知識がなくても内容に関わる知識はある程度作品内で補完されていますが、想像するのは少しだけ難しい。虹子さんの装いは文章で読んでいるだけでもなんとも粋でどきどきします。

  • 小菊と今泉探偵&山本くんのシリーズ。このひとの話に出てくる人間は男も女も激情を隠し持った脆いひとたちが多いです。あいかわらず探偵は影薄すぎるうえに役立たず。笑。

  • ちょっと歌舞伎の世界がわかった。

  • ★あらすじ★歌舞伎界を舞台にしたシリーズ第二弾。公演中に一枚だけ降ってくる花びらの謎を解くため、女形の瀬川小菊は友人の探偵・今泉文吾に相談を持ち掛ける。その頃、人気役者の市川伊織のもとには謎の美女の影が…
    ★感想★シリーズものとは知らずにこちらを先に読んでしまいましたが、作品世界は充分楽しめました。ミステリというより、特殊な世界ゆえの悲劇という人間ドラマを読む作品なんだと思います。公演中に降ってくる花びらの謎や、歌舞伎の演目がストーリーと同調してくるところなど演出が見事です。

  • 今泉くんが出ている中でも歌舞伎のシリーズ。

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著者プロフィール

1969年大阪府生まれ。大阪芸術大学文芸学科卒業。1993年『凍える島』で「鮎川哲也賞」を受賞し、デビュー。2008年『サクリファイス』で、「大藪春彦賞」を受賞。「ビストロ・パ・マル」シリーズをはじめ、『おはようおかえり』『たまごの旅人』『夜の向こうの蛹たち』『ときどき旅に出るカフェ』『スーツケースの半分は』『岩窟姫』『三つの名を持つ犬』『ホテル・カイザリン』等、多数発表する。

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