- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043585021
作品紹介・あらすじ
十五年前、大物歌舞伎役者の跡取り息子として将来を期待されていた少年・市村音也が幼くして死亡した。音也の妹の笙子は、自分が兄を殺したのではないかという誰にも言えない疑問を抱いて成長したが……。
感想・レビュー・書評
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taaaさん、こんばんは♪
この本、古いカバーのものを長らく積みっぱなしなのですが、
シリーズなのですか?!
知りませんでした(^...taaaさん、こんばんは♪
この本、古いカバーのものを長らく積みっぱなしなのですが、
シリーズなのですか?!
知りませんでした(^^;)
裏表紙のあらすじにはシリーズらしいことを書いていないので、
てっきり単独のお話だと思っていました。一作目から買ってこなくちゃ!
後ろのカバー袖の既刊本のところには、
「散りしかたみに」と「桜姫」しか載っていないのですけれど、
「桜姫」はシリーズ4作目なのですね。
taaaさんのレビューのおかげで、シリーズと気付けてよかったです~!
ありがとうございます。2014/03/24 -
九月猫さん☆
こんばんは(^-^)
私も一番最初に2冊目の「ガーデン」を読んで
シリーズを知ったんですよ~
「ガーデン」だけ少し...九月猫さん☆
こんばんは(^-^)
私も一番最初に2冊目の「ガーデン」を読んで
シリーズを知ったんですよ~
「ガーデン」だけ少し舞台が違いますが、
後の4冊は全て梨園が舞台です(〃'▽'〃)
続きもの~ってわけではありませんが、
順番に読んだ方が関係性は見えてくるかもです♪
ちなみに、「ねむりねずみ」「ガーデン」「散りしかたみに」
「桜姫」「二人道成寺」の順番です(*^^*)
私はかなり好きなシリーズ♡
九月猫さんにも気に入っていただけたら嬉しいです。2014/03/25 -
taaaさん、こんばんは♪
おおおっ、いろいろとありがとうございます!
ぜひ順番に読みます!
taaaさんのレビューを読んで、
...taaaさん、こんばんは♪
おおおっ、いろいろとありがとうございます!
ぜひ順番に読みます!
taaaさんのレビューを読んで、
「近藤さん、梨園が舞台って設定が好きなんだなぁ。うちにあるのも確かそうだよなぁ」と
思っていたら、まさかその「うちにあるの」もシリーズの一冊だったとは、です(^^;)
文楽好きなので、同じ演目が多い歌舞伎の世界が舞台で興味津々です。
taaaさんがかなりお気に入りとお聞きして、ますます楽しみになりました♡2014/03/26
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小乃原笙子(おのはら しょうこ)は歌舞伎の家の娘。
母と兄を失い、大物歌舞伎役者の父とは折り合いが悪く、家を出ている。
笙子は、15年前に10歳で死亡した兄の音也(おとや)を絞め殺す夢を何度も見る。
ある日、子供の頃、音也とよく遊んだ、という若手歌舞伎役者・中村銀京(なかむら ぎんけい)が笙子の前に現れ、音也の死に疑問を抱いている、と言った。
“その子”が歌舞伎にかかわらなかったら、または歌舞伎の家に生まれなかったら、こんな悲劇は起こらなかったのかもしれない。
離婚をした母親に新しい恋人が出来た“その子”も、生物学的(?)医学的(?)に少し特殊なケースで生まれた“その子”も、話し合いや周囲の理解を得て、幸せに(あるいは普通に)成長して行くこともできたはずだが…
謎が解けて、意外な理由に驚いたが、笙子視点で読んできて、彼女に冷たく当たっていたように見えていた人たちの秘めてきた苦しみと戸惑いにも気づく。
笙子と京介が少しでも理解し合い、新しい関係を築けたらいいなと思う。 -
近藤さんの物語を読むようになってから、歌舞伎にも興味を持つようになった。
跡継ぎの重要性など、たぶん一般人が考えている以上に大きなことなのだろう。
だからこそ、跡継ぎを必要とした父親は兄・音也にこだわり続けたのだと思う。
幼くして亡くなってしまった兄。
入れ替わるように実の父親のもとに引き取られた妹。
二人に接点はないはずなのに妹・笙子は兄を殺した夢を見続ける。
誰にも言えずにずっと悩んできた笙子の前に、兄の死の真相を知りたいという銀京が現れる。
兄と出会ったことが歌舞伎に興味を持つきっかけになったと言う銀京。
才能もあり、華もある。
「大部屋役者で終わる気はない」と言いきる銀京には、それ相応の野心もあったとは思う。
芸に対する自信もあっただろうし、厳しい稽古にもついていく覚悟もあっただろう。
銀京というキャラクターがもう少し魅力的だったら…と思ってしまった。
どことなく上滑りしているような感じが残ってしまって、もっと掘り下げた描写があればと感じてしまった。
兄の死の真相はあっけないほどあっさりと語られている。
物語にとって真相は何だったのか?ということよりも、真相を知ってからの笙子の心理描写のほうが細微に語られている。
歌舞伎という独特の世界での出来事。
読んでいて引き込まれるところも多く、それだけに妙に浅く感じてしまったことが残念だった。 -
小菊さんシリーズの3冊目です。
このキャラクター、いいです。
登場人物の「役者」って、人間である前に役者、みたいな設定の人が圧倒的に多い中、この人は「まず人間」なのがとても好感持てます。
またこの話、最後の最後があああっと思わせます。
これがなくても十分ミステリなのに、まだやるか。
世の母親って。。。。頭があがりません。
近藤史恵の文体が好きですー
薄い本が多いのに中身がみっちりあるのは密度が高いのかな。
さほど豪華絢爛な言葉を並べ立てるわけでもないのに
濃度があるところ、ちょこっと皆川博子に近いかな。 -
探偵今泉文吾の梨園ミステリー。
15年前死んだ歌舞伎役者の息子をめぐる物語。ミステリーというより、恋愛ものっぽい感じかな。梨園という世界の特殊性が、まるで万華鏡を見ているようなきらびやかさと、不思議さを投げかけてくる。
死んだ少年の妹が、若手歌舞伎役者に恋をする。
けれど、その恋は胸が熱くなるようなものではなく、むしろ冴え冴えとして自身も相手もやりきれなさに身もだえするようなものだ。
だから「桜姫」なのだ。
その若手の歌舞伎役者が演じる演目として出てくる「桜姫」で、特に引用されるわけでもない。むしろ、読み終わった直後はなぜ「桜姫」なのか首をかしげたぐらいだった。
姫君として生まれながらヤクザな男に恋をして、転落していく「桜姫」
近藤史恵は作中で「そこにあるのは、女という存在のふてぶてしさだ」と書いている。
ふてぶてしさだけだろうか。それは、どんな状況になろうと変わらない、変わることのできない、そんな存在なのではないだろうか。
人は、変わるものだ。
けれど、ここにあるのはそれを否定しようとあがく人の姿のように感じた。 -
大物歌舞伎役者の息子が幼くして亡くなった。その妹は自分が兄を絞め殺した夢を何度も見て、本当に自分が殺したんじゃないだろか?と思っていた。歌舞伎の話なのだが、歌舞伎を知らなくてもスラスラ読めた。真相は…そういうことかと思った。
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想定していたよりも悲しい終わりじゃなかった
出てくる人の中に嫌な奴がいなかったのが救い