バベル消滅 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 76
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043586011

作品紹介・あらすじ

小さな島の版画館で警備員として働く風見国彦は、毎日決まった時間に訪れるセーラー服の美少女に気づく。彼女の目的は、アントニスゾーンの版画『バベルの塔の崩壊』。閉館までその作品の前に立ちつくしている少女に、風見は興味を抱く。同じ頃、島では連続殺人事件が発生。殺人現場には必ず「バベルの塔」の絵が残されていた。殺人事件の犯人は誰か、バベルに秘められたメッセージは何か、そして美少女と事件の関係は?自作の絵画と小説を融合させるという全く新しい試みで注目を集める作家の、ミステリ・マインドに溢れる一作。

感想・レビュー・書評

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  • 美術教師の殺人現場には、バベルの塔をモチーフにした自身の作品が置かれていた。さらに第2の事件現場にもバベルの塔が残されていて...。他の作品同様、閉鎖的で薄暗い雰囲気、謎多き少女、この辺りを描かせたら右に出るものはいないだろう。彼女の残したメッセージもベタではあるが良い。ただ、仕掛けに二番煎じ感は否めない。

  • ー バスの中に子供たちが密集している。これは本当はかなり異常な事態なのではないだろうか。人間も生物である以上、他者の入り得ぬ領域、テリトリーを持っている筈である。その不可侵領域を最初から子供たちは奪われている。

    満員電車や混雑したバスで通学し、教室は鮨詰め状態、机ほどのスペースの確保もままならない。家でも同じだ。家族から侵食される。彼らには居場所がない。《場所》を確保できないのだ。

    しかし人は場所の中にしか存在できない。その時、現実に求められない場所を彼らはどこに求めているのだろう。 ー

    飛鳥部勝則の作品は本当に面白い。
    ミステリーの中に自分の絵画を使う稀有な作家。
    何でこんなに面白いのに、絶版のまま放って置かれるのだろう?
    他の作品も読みたいのに、絶版の為にネットの中古では1万円超えして中々手に入らない。時間あるときに神保町で宝探ししたいなぁ〜。

  • オッサンミーツガールと一作目と似た仕掛けにやられた。なんなんだこの読後感は……

  • えーっと、「濡れた心」読んだら読みたくなって、読み返し。
    やっぱこの人の描く、賢い少年は好きかもしれない。
    おじさんと少女でいうと、この話が一番好きです。

  • うーん。
    この反則ギリギリの感じ…
    ってがギリアウトなんじゃねーかっていう…
    この話の流れでこのネタをぶっ放してくるなんて思わないって普通。

    事件自体は、島で起こる幾つもの殺人事件の各現場に残された『バベルの塔』というミッシングリンクを頼りに、事件の繋がりを探し真相に迫る。
    というミステリのど真ん中なんだけどね…
    結末は意見の割れるとこでしょう。

    こんなこと言ってても好きなんですよね。
    こーゆーの。

  • 逆転の発想というのか、倒立した真相は面白い。あと飛鳥部の書く女の子はどれもCV.林原めぐみで再生される件について

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