受精 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
3.18
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本棚登録 : 183
レビュー : 33
  • Amazon.co.jp ・本 (728ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043589012

作品紹介・あらすじ

恋人を交通事故で失って以来、北園舞子には、見るもの触れるものすべてが無意味に感じられた。悲しみは赤く焼けた炭火のようにいつまでも残った。舞子はかつて2人で訪れた蛾眉山に登り、そこで出会った外国人の老僧から、「恋人は生きている、彼の子供を生みたくないか」ともちかけられる。その言葉は、"生ける屍"同然となった舞子にとって、天恵以外の何物でもなかった。舞子は老僧に導かれ、ブラジルの港町サルヴァドールへと旅立つ。死んだ恋人の子供を身ごもるために…。押し寄せる感動。衝撃のラスト!比類なき愛と生命の物語。

感想・レビュー・書評

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  • 読了後、色々考えるとミステリーとしては随分矛盾を持っているのが判ります。
    舞子・寛順と老僧の出会いは計画できなかったはずだし、「彼の子供を生める」の言葉も余りに現実離れしており、そうそう乗っては来ないでしょう。他にも強制付会的な要素はたくさん持っています。そういう見方でいえば14つは付けすぎです。
    それでも最後まで読ませるのは単なるミステリーではなく、そこに何か別の人間ドラマのようなものを織り込ませる帚木さんの筆力だと思います。
    実は出張前に手をつけていたのですが、途中まで読んで「挫折するかも」の懸念があり、出張には持っていきませんでした。少し間をおいて読み続けたのですが、後半は結構一気に読み切れました。まあそこらを勘案して14つです。

  • 恋人を交通事故で失って以来、北園舞子には、見るもの触れるものすべてが無意味に感じられた。悲しみは赤く焼けた炭火のようにいつまでも残った。舞子はかつて2人で訪れた蛾眉山に登り、そこで出会った外国人の老僧から、「恋人は生きている、彼の子供を生みたくないか」ともちかけられる。その言葉は、“生ける屍”同然となった舞子にとって、天恵以外の何物でもなかった。舞子は老僧に導かれ、ブラジルの港町サルヴァドールへと旅立つ。死んだ恋人の子供を身ごもるために…

  • うろ覚えだけど、ヒトラーってアーリア人以外は認めてないんじゃなかったっけ?
    そんなヒトラーを信奉するナチの残党が日本人や韓国人を選ぶかな?
    という割りと肝のところで引っ掛かかったので、読後は少しスッキリしない。
    ヒトラー出さないで他の理由にして欲しかったな。

  • この本が出版された年よりさらに科学は進んでいる。小説の中の話ではなく現実は・・・と考えてしまいます。

  • 2014.8月

  • 2014年1月

  • 閉鎖病棟の帚木さん。精神科医の視点から描かれた閉鎖病棟は読み応えがあったのですがこれは…うーん。

    愛し合っていた恋人を不慮の事故で失った女性たちが、亡くした恋人の子を身籠るためブラジルに向かうお話なんだけど、オチが怖すぎる。
    くわばら、くわばら。

  • 読んだのは単行本

  • はじめに気付くと退屈。
    気付かなくても前半は退屈。が、そのせいでオチに気付かない。
    主人公に共感はできないかもしれないけど、そういうものだろうなとは思う。
    最後まで読めばおもしろい。

  • 「閉鎖病棟」「三たびの海峡」「臓器農場」「逃亡」と帚木作品のファンであった私としては、この作品は正直がっかりでした。
    個々の固有名詞でオチが早い段階で分ってしまい、
    「どう収束させるのかしら」と思って読み進めていたら、
    ホログラムと洗脳ときました・・・。お粗末。

    左卍からハーケンクロイツを想像できない主人公にも閉口したせいか、
    ストーリーが一層つまらなく感じられ、読み続けるのは修行レベルでした。

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プロフィール

1947年、福岡県生まれ。東大仏文卒後、TBS勤務。その後、九大医学部を卒業し、現在は精神科医。93年「三たびの海峡」で吉川英治文学新人賞、95年「閉鎖病棟」で山本周五郎賞、97年「逃亡で」柴田連三郎賞、10年「水神」で新田次郎賞、12年「蠅の帝国」「蛍の航跡」で日本医療小説大賞、13年「日御子」で歴史時代作家クラブ章作品賞をそれぞれ受賞した。

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