受命 (角川文庫)

  • 角川書店 (2009年9月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (688ページ) / ISBN・EAN: 9784043589029

作品紹介・あらすじ

招聘医師として平壌入りを決意した津村。万景峰号で海峡を渡った舞子。中国国境から潜入した寛順と東源。彼らの運命が交錯するとき、現代史を塗り替える大事件が勃発する。北朝鮮の深層を抉り出す衝撃作。

みんなの感想まとめ

北朝鮮を舞台にしたこの作品は、権力者の専横がもたらす社会の歪みや、一般市民の苦悩を多角的に描いています。主人公たちが直面する現実は、飢餓や貧困といった過酷な状況の中でも気高く生きる人々の姿を浮き彫りに...

感想・レビュー・書評

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  • 北朝鮮首領暗殺

  • 結局「レーベンスボルン」がどんなものか少ししか判らないけど、前作にでも書いてあるのかな。

  • 久々の箒木先生。
    医療モノではない。北朝鮮描写がリアル。

  • 北朝鮮の話。一般市民の貧困、飢餓。特権階級にのみ許された待遇。権力者がいかに国をダメにしてるかを訴えている。貧困にあえぎながらも気高い精神を持つもの、権力者に侍るもの、主人公達を交えながら色んな視点で書かれてて飽きない。良い本。

  • ある事件で知り合いになった人たちが立場は違えど同じ時期に北朝鮮に行くことになり、現地で思いもかけない事態に巻き込まれて行く話。
    医療系の話ではない。
    感想としては作者が北朝鮮について知るにつれ、国としての体制がおかしいと憤っているのを物語形式で言いたかっただけなのかな、と。
    最後の事件は大雑把すぎて、現実感がなかった。

  • 作者にしては凡作。

  • 10年前に書かれた、「受難」の前作。

    当時の北朝鮮内外の情勢が、人々の暮らし方も含め、詳しく描写されているが、十分に悲惨だ。

    本書の舞台は先代、即ち建国第2代の指導者下であったが、今の第3代の指導者下での生活はいかなるものか。

    「民主主義人民共和国」と称しつつ、金王朝(それ自体十分な欺瞞により始まったものだが)存続を唯一の目的とする体制において、一般民衆の扱いは推して知るべしだろう。

  • わくわく感、ハラハラ感を久々に味わった。閉鎖された国とも言える北朝鮮を舞台がリアル。2015.11.17

  • フィクションとは思えず読んでしまう。「受命 Calling」と題名もすばらしく感じるほどの読み応えがあった。前作あるとは知らず読み始めたが大丈夫。順番は変わってしまったが「受精」も読んでみたい。

  • 2014年1月

  • すごいんです、帚木蓬生。あの北朝鮮に同時期に入国した3組の人間達。それは偶然ではなかったのか?この3組がいつ、どこで交わるのか?そしてどうなるのか?もう、先が気になってどんどん読みたくなる。

  • 2012.2.26(日)¥200。
    2012.3.13(火)。

  • 三者の運命が交錯するときに「北」の革命が起こる。
    最後の暗殺劇はハラハラとしてスリル満点だった。
    実は全てが何十年も前から繋がっていたんだ。

    ただ、そこまでたどり着くのになかなか読み進められなかった。

  • 『受精』の続編。
    限りなくノンフィクションなフィクション。

    ネタバレしない程度に気になったことのメモ。
    「わが国が力を入れているのは何といってもサッカーです」 (p183)
    「(略)血は、混じり合うのを意識するためにあります」 (p273)
    「天命を聞くのが受命(コーリング)です」 (p545)
    〈行くは径に由らず〉 (p591)

  • 珍しい(?)北朝鮮を舞台とした小説。現代を描いているのだけど、史実に基づいて書かれているので、フィクションではあるものの、一部はノンフィクションの小説となっています。
    個人的には医学モノと思って読んでいたら、いい意味で期待を裏切られた感じです。

    ところでこの小説、「受精」という小説から続くお話のようです。これから読む場合は「受精」から先に読むほうがいいです。買いにいかなくっちゃ。。。


    2011年7月追記

    この前作の受精は読む必要なし、という個人的な結論に達しました。
    受精の感想はこちら↓
    http://booklog.jp/users/ray-bookshelf/archives/4043589018

  • 読み終わり、他の方のレビューを見て納得できたのですが、日系ブラジル人医師と日本人OLその友達の韓国人とのつながりの「ブラジルでの悲しい過去」について気になっていたのですが、「受精」と繋がっていたのですね。
    この悲しい過去繋がりの4人が、それぞれの理由で北朝鮮に入っていきます。北朝鮮の描写がリアルすぎて、途中の日本人OLが気分を悪くするあたりで、私自身も気分が悪くなってしまいつつ、最後までじっくり読みました。

  • うなるほどの内容。帚木蓬生という作家の魂の咆哮を感じる。現在の北朝鮮と韓国の関係をモチーフに作り上げたとは思われないほどの現実性を帯び、それだけに深い悲しみを彷彿とさせられる。

  • 北京の国際学会で知り合った北朝鮮の医師に招聘を請われた日系ブラジル人医師。この医師と前作「受精」からの訳あり関係のOLが、縁あって在日朝鮮人の実業家会長の付き添いとして万景峰号に乗り込む。一方、OLの友人である韓国女性は、脱北した韓国実業家の密命を帯びて北朝鮮に密入国。

    三者三様の北朝鮮入国であったが、彼らの運命が一つの目的(彼がいるかぎり、この国に未来はない)に向かって収斂していく。。。

    いやぁ、、、フィクションなんでしょうけど、これがドキュメンタリーだと云われても信用したくなってしまうくらい、あのお国事情が事細かに書かれています。

    (2010/2/24)

  • 現役の精神科医である帚木蓬生の著書はどれも「人の尊厳」のような物を丁寧にそしてしっかりとした筆致で描いているので、お気に入りの作家の1人なんです。

    「受命 Calling」も人の尊厳についても描かれていますが、そこに某国の事情というのが加わったことにより深く考えさせられる1冊でした。


    物語の始まりは、日系ブラジル人医師、津村リカルド民男が北京での国際会議の席で平壌産院の許日好(ホ・イルホ)医師と出会い、北朝鮮の平壌産院での指導をお願いされるところから始まります。

    最初は返事を保留した津村医師ですが、旧友で脱北者を支援するNGO活動を行っている車世奉(チャ・セボン)と会うことで平壌産院行きを決意します。

    それと平行する形で、元々津山医師と親交のあった、日本人の北園舞子、韓国にいる寛順(カンスン)もそれぞれ別の事情を抱えながら北朝鮮に向かうことになります。

    そして、この3人が北朝鮮内で出会うときに国家を揺るがす一大事件が起こる・・・

    といった流れになっています。

    3人が最後に同じ場所に集結する「必然性」が薄いのが若干気になりましたが、そんなことは些細に感じるくらい北朝鮮の悲惨な現状とそれと反比例する綺麗な景色といったことを丹念に描いているので、物語に入りやすかったです。

  • /?day=20081002

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著者プロフィール

1947年、福岡県小郡市生まれ。東京大学文学部仏文科卒業後、TBSに勤務。退職後、九州大学医学部に学び、精神科医に。’93年に『三たびの海峡』(新潮社)で第14回吉川英治文学新人賞、’95年『閉鎖病棟』(新潮社)で第8回山本周五郎賞、’97年『逃亡』(新潮社)で第10回柴田錬三郎賞、’10年『水神』(新潮社)で第29回新田次郎文学賞、’11年『ソルハ』(あかね書房)で第60回小学館児童出版文化賞、12年『蠅の帝国』『蛍の航跡』(ともに新潮社)で第1回日本医療小説大賞、13年『日御子』(講談社)で第2回歴史時代作家クラブ賞作品賞、2018年『守教』(新潮社)で第52回吉川英治文学賞および第24回中山義秀文学賞を受賞。近著に『天に星 地に花』(集英社)、『悲素』(新潮社)、『受難』(KADOKAWA)など。

「2020年 『襲来 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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