57577Go city、go city、city! (角川文庫 ま 21-3)
- KADOKAWA (2003年2月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043594030
感想・レビュー・書評
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中学生のころ、何度も読んだ。
年齢を重ねるにつれ、読み返す頻度は少なくなったけれども、
十数年たった今も、いまだに私の手元にある。
きっとこれからもずっと手元にあるんだと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
朝倉世界一さんや、魚喃キリコさんの4コマまであって、素敵! この4コマに短歌を流し込む、という手法も面白かったです。ひとつひとつの短歌に対する理解も、普通に表現されているよりも増す気が。
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既出の歌に四コマの絵がついたもの。
本人としては、こう切って欲しかったのかとわかり面白かった。
この人の歌は、ぐるぐると濃縮したものが、救われずに蒸発した感じを受ける。
うーん、賢者タイムになったらどうなるのだろう。 -
2013/02/05
自宅 -
ますのの短歌はかなり好きだが、
これはそれに4コマ漫画が付いている。
有名な人々が描いているようだが、個人的にはあんまり。
漫画を見ても、ああ。と思うだけで特に心動かされるものはなかった。
折角の言葉の広がりを抑制しているような。
こういう企画としては面白いのかも。 -
マンガ方式じゃなくても良かったかなと個人的に思った。
短歌自体は魅力を感じました。 -
1999年に出版された短歌集の文庫版である。元の版の単行本は目を通したことがないのだが、この文庫版では枡野氏の短歌に23名のクリエイターたちが4コマ漫画(なかにはマンガじゃないのもあるけど)をつけているので、ビジュアル的にも面白い。短歌っていうとどうしても地味なイメージがあるのでこういう試みは楽しいと思う。
俳句やら短歌やらっていうと学校の国語の時間に習ったっきりという人も多いし、難解で退屈というイメージがつきまとうが、こういうのは純粋に面白いか面白くないかで判断してもいいものだと思う(その他の文学作品にしても然り)。解らなければ解らないでいい。敬遠する必要はない。
それにしても作者の枡野氏の描く短歌はとてもイメージ豊かだ。
『辞書をひきバレンタインが破廉恥の隣にあると気づいている日』
なんてのはドキッとさせられるがどことなく共感を呼ぶものだ。そんな男女の細やかな一面を始めとして人の心理の恥ずかしい部分をたった31文字でペロッと露わにしてみせる作品は、どこか照れくさく、どこか大切なもののような気がする。
参加クリエイターは業田良家、辛酸なめ子、しりあがり寿、魚喃キリコ、松尾スズキ、南Q太、やまだないと、リリー・フランキーと豪華…らしい(知らない人もいっぱいいた)。
ただ気になるのは、たくさんの作品が収められているのにたった23首にしか4コマが添えられていない事。なんか4コマがつけられている短歌とつけられていない短歌があって中途半端な感じがした。これだったら全部字だけでもよかったかな、という気はちょっとした。
『あの夏の数かぎりない君になら殺されたっていいと思った』
他にも一瞬ドキッとさせられる短歌がたくさん収められています。面白いです。 -
現代短歌集です。枡野さんはこの頃(2003年以前)糸井重里さんのほぼ日刊イトイ新聞にて連載をもっておられました。そこで彼と彼の短歌を知ってこの本を購入したのです。短歌は古文を使う古いものじゃない、今の言葉でも十分に楽しめて表現できるんだということがわかる作品集でした。えっちな短歌も面白いです。