57577Go city、go city、city! (角川文庫 ま 21-3)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043594030

感想・レビュー・書評

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  • 中学生のころ、何度も読んだ。
    年齢を重ねるにつれ、読み返す頻度は少なくなったけれども、
    十数年たった今も、いまだに私の手元にある。
    きっとこれからもずっと手元にあるんだと思う。

  • 歌人・枡野浩一さん。
    短歌、目を通す作業ということであれば、通勤の行きの電車に乗っている間に読み終わる。
    後からじっくりとお気に入りの短歌を探す。

    「短歌の本」ということでは、枡野さんの本以外はまだ購入してみたことがないので比較はできないけれど、短歌って面白い。

    「口語」で詠まれている枡野さんの短歌を見て、思うことは。
    すごくコミカルなものもあれば、すごくシリアスなものもあって、でも、全部現実的…”現実”だな、ってこと。
    私の勝手な解釈ですけど、そう思った。

    無駄だからやらないんだね 無駄のない人生なんて必要あるの
    (「57577」より)
    痛くて、救われる。

  •  朝倉世界一さんや、魚喃キリコさんの4コマまであって、素敵! この4コマに短歌を流し込む、という手法も面白かったです。ひとつひとつの短歌に対する理解も、普通に表現されているよりも増す気が。

  • 地元の図書館には枡野浩一の本がほとんどなくて残念だ。これは前出した歌集に4コマ漫画風のイラストを描いてもらったものらしい。イラストがあるものとないものがあるのは何故だ。こないだのショートソングとだぶるもの多し。『ファミリーがレスってわけか 真夜中のファミレスにいる常連客は』『塩酸をうすめたものが希塩酸ならば希望はうすめた望み』が好きだ。

  • 既出の歌に四コマの絵がついたもの。
    本人としては、こう切って欲しかったのかとわかり面白かった。
    この人の歌は、ぐるぐると濃縮したものが、救われずに蒸発した感じを受ける。
    うーん、賢者タイムになったらどうなるのだろう。

  • 2013/02/05
    自宅

  • ますのの短歌はかなり好きだが、
    これはそれに4コマ漫画が付いている。
    有名な人々が描いているようだが、個人的にはあんまり。
    漫画を見ても、ああ。と思うだけで特に心動かされるものはなかった。
    折角の言葉の広がりを抑制しているような。
    こういう企画としては面白いのかも。

  • マンガ方式じゃなくても良かったかなと個人的に思った。
    短歌自体は魅力を感じました。

  •  1999年に出版された短歌集の文庫版である。元の版の単行本は目を通したことがないのだが、この文庫版では枡野氏の短歌に23名のクリエイターたちが4コマ漫画(なかにはマンガじゃないのもあるけど)をつけているので、ビジュアル的にも面白い。短歌っていうとどうしても地味なイメージがあるのでこういう試みは楽しいと思う。

     俳句やら短歌やらっていうと学校の国語の時間に習ったっきりという人も多いし、難解で退屈というイメージがつきまとうが、こういうのは純粋に面白いか面白くないかで判断してもいいものだと思う(その他の文学作品にしても然り)。解らなければ解らないでいい。敬遠する必要はない。
     それにしても作者の枡野氏の描く短歌はとてもイメージ豊かだ。
    『辞書をひきバレンタインが破廉恥の隣にあると気づいている日』
     なんてのはドキッとさせられるがどことなく共感を呼ぶものだ。そんな男女の細やかな一面を始めとして人の心理の恥ずかしい部分をたった31文字でペロッと露わにしてみせる作品は、どこか照れくさく、どこか大切なもののような気がする。

     参加クリエイターは業田良家、辛酸なめ子、しりあがり寿、魚喃キリコ、松尾スズキ、南Q太、やまだないと、リリー・フランキーと豪華…らしい(知らない人もいっぱいいた)。
     ただ気になるのは、たくさんの作品が収められているのにたった23首にしか4コマが添えられていない事。なんか4コマがつけられている短歌とつけられていない短歌があって中途半端な感じがした。これだったら全部字だけでもよかったかな、という気はちょっとした。
    『あの夏の数かぎりない君になら殺されたっていいと思った』
     他にも一瞬ドキッとさせられる短歌がたくさん収められています。面白いです。

  • 現代短歌集です。枡野さんはこの頃(2003年以前)糸井重里さんのほぼ日刊イトイ新聞にて連載をもっておられました。そこで彼と彼の短歌を知ってこの本を購入したのです。短歌は古文を使う古いものじゃない、今の言葉でも十分に楽しめて表現できるんだということがわかる作品集でした。えっちな短歌も面白いです。

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著者プロフィール

一九六八年東京都生まれ。歌人。雑誌ライター、広告会社のコピーライターなどを経て一九九七年、短歌絵本を二冊同時刊行し歌人デビュー。短歌代表作は高校国語教科書に掲載された。短歌小説『ショートソング』、アンソロジー『ドラえもん短歌』、入門書『かんたん短歌の作り方』、『毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである 枡野浩一全短歌集』など著書多数。目黒雅也や内田かずひろの絵と組み、絵本・児童小説も手がけている。

「2023年 『おやすみ短歌』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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