ブードゥー・チャイルド (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.30
  • (15)
  • (68)
  • (132)
  • (22)
  • (2)
本棚登録 : 553
感想 : 70
  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043595013

作品紹介・あらすじ

ぼくには前世があるのです。チャーリー、それがぼくの名前でした。ある雨の晩、おなかをえぐられて、ぼくは死にました。――現世に蘇る前世でいちばん残酷な日。戦慄の殺人劇の謎を描く新本格ミステリ大作!

感想・レビュー・書評

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  • 歌野晶午、前期の傑作。
    雰囲気作りが丁寧なので、トリックの意外性がそこまででもないのに不思議と大きく見える。
    本格ミステリにおける舞台設定は、やはり「それでしかない」と思わせるのが第一条件だと思う。
    このトリック(真相)にはこの舞台が最適だと思わせてくれた。
    探偵役も独特のキャラクターで楽しい。
    発刊当時に読んでいたら衝撃は倍以上だったろう。

    ①魅力的な謎……6/6
    ②精緻なサスペンス……4/6
    ③鮮明な結末……5/6
    ④印象的な文章表現……5/6
    ⑤先鋭的なテーマ性……5/6(当時においては、という注付きで)
    計25/30
    星4

  • うんうん隠れた名作って感じ。
    前世の記憶を持つ少年という魅力的な謎に始まり、中学生という微妙な年齢の二人がハードボイルドさながらに捜査、推理を進めていき、自らの変わった出生を語る天才少年に出会い...

    中弛みせず、まさにノンストップ。

    代理出産というのが本書の主を担う真相となっているが、個人的には 
    ホリー・キンデス→堀井キンです という聞き間違いや、晃士という文字を悪魔と十字架に見間違えてしまうというトリックがとても面白かった。
    しかもトリックを知ってから目次の裏の絵を見ると「晃士」に見えてくるのが不思議...

    ネットを使って論議をしたりネットで知り合った人と実際に会ったり、という今作の中で使われていることが『密室殺人ゲーム』に繋がったんだろうなと感じる。

  • 3

  • 月並みな感想だけど面白かった!

    日下部晃士は前世の記憶を持っていた。
    自分は黒人のチャーリーと言う名前で、悪魔バロン・サムデイに母親を殺された。

    そして現世でも事件が起こってしまう。

    途中で、悪魔の紋章の秘密に気づき、晃士の前世や出生の謎にも気づいたので、あっと驚くような展開はなかったけれど、辻占ジュリアンの登場が凄く良かった!

    ジュリアンは実はチャーリーの弟だったとか、そんな展開があったら良かったなぁ。ジュリアンがもっと活躍する話があってもいい。と言うか望んでいます。

  • 前世の記憶に悩まされる少年。そしてホラーチックなタイトル。ホラーかな、SF要素もあるのかな、と思わせておいてミステリーで着地。
    さくさく読めて面白かった。

  • これはSFなんだろうか、いやまさか、ちょっとおカタめ?
    と思っていたけど、そんなことなかった。

    焦点は前世を持つという主人公の出生に当てられて進んでいくのだけど、後半になるにつれ、こいつの人生はなんて数奇なんだと。主人公である晃士も姉の麻衣も、理解が良すぎる…。

    天才少年探偵とやらが出てくるのを今か今かと、うずうずしながら読んでいました。ジュリアンと晃士&麻衣トリオの探偵ものとか、あったら読んでみたいくらい。

    出生の真相は、代理母云々のだいたいの知識があれば、たぶんすぐピンとくると思う。どんでん返しこそなかったけれど、貼られた伏線が綺麗に回収されてすっきりでした。
    真相が真相だっただけに、陰鬱に終わってしまうのだろうかと思ってたけど、むしろ清々しいくらい明るく終わってて笑いました。おもしろかった!

  • 2015.3/3〜11。とても楽しめた。前世の記憶が現世の殺人事件と関わってくる。ファンタジーかと思いきや、さすが歌野さん。

  • 少年の前世の記憶の謎を解く物語。
    早い段階から、なんとなく結末は読めるんだけど、それなりに面白かった。
    ただねぇ、産みの母親と育ての母親を両方とも殺されたわけでしょ、この少年は。
    にしては、理解がありすぎる気が。
    もうちょっと心の傷は深いと思うんだけどな。

  • 悪魔祓いや前世といった非科学的かつ神秘めいた言葉と猟奇殺人という組み合わせだが、真相は人類が種の保存のために生み出した科学が解き明かすところが面白い。今でこそその是非が社会的に問われたり、芸能人夫妻がその方法を使ったりと、その言葉は広く一般に聞かれるようになったが、本書が刊行された当時ではかなり先進的なテーマであったはずだ。

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著者プロフィール

1961年千葉県生まれ。東京農工大学卒。88年『長い家の殺人』でデビュー。2003年に刊行された『葉桜の季節に君を想うということ』が「このミステリーがすごい!」「本格ミステリ・ベスト10」共に第1位、第57回日本推理作家協会賞、第4回本格ミステリ大賞を受賞。10年には『密室殺人ゲーム2.0』で史上初、2度目となる第10回本格ミステリ大賞を受賞。その他の著書に、『世界の終わり、あるいは始まり』『家守』『ずっとあなたが好きでした』等がある。

「2021年 『名探偵は反抗期 舞田ひとみの推理ノート』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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