さらわれたい女 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
3.27
  • (21)
  • (88)
  • (187)
  • (33)
  • (4)
本棚登録 : 849
感想 : 93
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043595037

作品紹介・あらすじ

「私を誘拐してください」。借金だらけの便利屋を訪れた美しい人妻。報酬は百万円。夫の愛を確かめるための狂言誘拐はシナリオ通りに進むが、身を隠していた女が殺されているのを見つけて……。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「あとがき」で歌野晶午さんが書いている通り、この本が執筆された1991年では通信手段が今(文庫本になった1997年)とはまるで違っていて、発信者の電話番号なんて分からない?し、自動車電話や車載兼用ショルダーフォンとか何だそれ?ドアのカギも針金で開けるなんて今では無理だし。
    でもその時代にあった事件と思うと妙にリアルな感じがして面白かった。
    登場人物みんなが、寂しさや情けなさや悪さを少しずつ分け持っているような感じが…なんだろ、ちょっと悲しく思えた。

  • 面白かった。歌野さんにはバチバチにハマることが多いが今回もバッチバチ。

    私の癖として、まず巻末の解説などをチラ見し、内容に触れるか触れないかのとこまで読んでから本編スタートする。この本の巻末には「あとがき~あるいは読前の注意」の項目が。この本は1997年刊行で時代設定が古く、自動車電話やショルダーフォンの説明が。あと今は当たり前の番号通知機能がないこと。ダイヤルQ2や伝言ダイヤル。四半世紀の進化の速度を改めて確認。現在の状況でこの偽装誘拐は実行不可能。

    本編は「私を誘拐してください」から始まる。依頼された便利屋の視点で物語は進む。裏の裏をかいた偽装誘拐でまんまと身代金を奪取した便利屋。だが偽装人質が死んでいた。もうこの設定だけでゾクゾクする。あとは読んでのお楽しみ。2000年に「カオス」というタイトルで映画化されていたそうだが、さすがに携帯電話になっていたと。

    あと気になるのが岡嶋二人。初耳の作家さん。面白そう。

  • 「私を誘拐してください」
    狂言誘拐を便利屋に依頼するところから始まる物語
    ある日依頼した女性は死んで(殺されて)いた
    なぜ?一体何が起こっているのか?

    時代背景がひと昔前なのがいい味を出していた

    後半は入り込んで一気に読み終わる
    ただ死体を切ってあれこれする表現が少し「オエッ」ってなったなぁ

  •  久しぶりに「面白かった!」と言える作品に出合えた。「葉桜~」はどうにも馴染めなかったけれど、こちらはいい意味で小細工があり、ついついページが進んでしまう。短めの作品なので、無駄も少なく、面白さがシンプルに詰まったいい作品だった。もうちょっと引き延ばしても楽しめたなと思った。解決してからの展開が早かったな。叙述式に思えて、実は叙述式でないというパターンはなかなか面白い。純粋に面白い推理小説だった。

  • 最後に、とんでもないどんでん返しが。

    欲望が丸出しで、正直怖かったが。

    • kuroayameさん
      えぇーっ!!
      とんでもないどんでん返しですか!!
      正直怖かっただなんてーっ!!
      レビューを拝見させていただいただけでも、その恐怖度が伝わって...
      えぇーっ!!
      とんでもないどんでん返しですか!!
      正直怖かっただなんてーっ!!
      レビューを拝見させていただいただけでも、その恐怖度が伝わってきました・・・。
      2012/11/18
    • しをん。さん
      たまたま、TVでやっていたもので・・・。
      映像から入り、そして本を読んだのでだいたい話は分かっていたのですが、それでも人間の欲望が丸出しでそ...
      たまたま、TVでやっていたもので・・・。
      映像から入り、そして本を読んだのでだいたい話は分かっていたのですが、それでも人間の欲望が丸出しでそういう意味で怖かったですね。
      2012/11/18
  • 初の作家さん。
    ストーリーも文体も読みやすくて、すんなり入ってきた。
    狂言誘拐に便乗して身代金を奪うとこまでも面白いし、その後の便利屋の右往左往状態も面白い。
    すごくシンプルで、メッコリ読むタイプの本じゃないけど、気分転換に気楽に読むのにぴったり。
    最後は「ほぉ。そう締めるか。」と感心。

  •  構想、展開が面白くて一気に読了しました。歌野晶午「さらわれたい女」、2006.1発行(文庫)。

  • 単純に、面白かった。
    トリックとしては、先が読めるような気がしないではないけれど
    これが初版1991年というんだから歌野晶午さんはホントすごいとしか。。。

    後半の便利屋さんが
    「桜庭の季節に~」の探偵さんと被ってしまったのは私だけ?
    もうどうしようもない男なんだけど惹かれるというかなんというか

    歌野晶午さんの描く男の人ってなんかかっこいいんだよなあ…

    あと、あとがきがいい!
    1997に書かれたあとがきと
    2006に書かれたあとがきと。
    あんまりあとがきまで読まない派だったけど
    おもしろくて読み進めてしまった。

    時代の進化が、作家さんを悩ませるんですね…
    でも最後までとっても楽しく読ませていただきました!

  • 狂言誘拐。それを2つの視点から表現していてとても面白かった。

  • 読みやすい娯楽小説

全93件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1988年『長い家の殺人』でデビュー。2004年『葉桜の季節に君を想うということ』で第57回推理作家協会賞、第4回本格ミステリ大賞をダブル受賞。2010年『密室殺人ゲーム2.0』で第10回本格ミステリ大賞をふたたび受賞。

「2022年 『首切り島の一夜』 で使われていた紹介文から引用しています。」

歌野晶午の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×