本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784043595051
作品紹介・あらすじ
カントクに選手生命を台無しにされたと、失意のうちに自殺したマラソンランナーのアユミ。同じクラブ・チームのジェシカは自分のことのように胸を痛めて泣いた。それから七年後。新たな事件が起こり……。
みんなの感想まとめ
陸上選手を中心に描かれたミステリ作品で、選手たちの心理描写が繊細に表現されています。著者特有のトリッキーな展開が魅力ですが、トリックの性質から賛否が分かれる部分もあります。特に、伏線が巧みに散りばめら...
感想・レビュー・書評
-
陸上選手に焦点を当てたミステリ作品。
作者らしいトリッキーなトリックが炸裂するけど、有名な「葉桜」に比べると少しパンチが弱いかも。
けれど、選手の心理描写なども合わさって、その淡白さが作品の雰囲気に一役買ってると思いました。
この作品割と賛否両論なのですが、その理由がメインのトリックがアンフェアであることに起因するそうで...
確かに予備知識が前提ではあるんですが、結構露骨な伏線が序盤に散りばめられており、そこからこの発想に行き着くのは、頭が良い人ならイケるんじゃないかと思います。(自分の頭脳だけならまだしも、今の時代ネットもありますし。)
ただトリックの性質上、謎を解かないまま読んだ方が楽しめる作品だと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
全く予想だにしてませんでした笑
そうね、この方は葉桜の作者だもんね笑
そういうトリックしちゃうよね。笑笑
読者を騙すトリック。そして、希望に溢れるラスト。読みやすい文章。これぞ、歌野晶午文学ですね。 -
なかなか珍しいスポーツミステリーです。
あとがきにも記されていますが、作品全体に大きな
仕掛けが施されています。
読者はまさにその仕掛けにミスリードされます。
その仕掛けは最後に当然明かされてますが、
「それはないよなあ」と思うか「やられた」と
思うかで読後感が違ってきます。
個人的には前者でしたが、よくこんなことを考え
つくものだ、と感心しました。 -
読みやすい文章。短めの分量。シンプルなトリック。希望に溢れる結末。
ミステリとしても青春小説としても読め、娯楽作品として優れていると思う。ブクログでの評価は低めだが、個人的には高評価。 -
アルバカーキでマラソンのナショナルチームに属するエチオピア人のジェシカ。ある夜、練習に参加しなくなったチームメイトの日本人アユミが異様な格好で人形に釘を打ち付けているのを見てしまい———。
特に、アユミが走れなくなった理由をジェシカに説明する描写が好き。「努力の価値は本人が決めるものであり、他人が評価できるものではない」そんなアユミの台詞にやるせなさと怒りが滲んでいて辛い。
さすがの叙述トリック。 -
なぜこれをチョイスしたのか、忘れてしまったけど、確かトヨザキ書評集からだったか。歌野作品だけにどんでん系を勝手に期待してたけど、そういう意味では拍子抜け。でも、物語そのものが読ませる内容だったし、事件と謎解きを主眼にしているのではない、と考えると、これはこれでアリかも。それにしても、グランドキャニオンにおける瞬間移動の謎は、結局最後までほったらかしなんですね。
-
一気読み!本のタイトルで騙されたぁ!! でも時系列は苦手らしく、読み解くのに時間かかりました汗 わかってみると、ほぉ!!!あっぱれですわ!!という感じ。この単純な話なのに伏線で騙される感じがなんとも好き。
-
-
歌野晶午さんの小説を読むのは二冊目。
マラソンランナーのジェシカと、もう一人のランナー・アユミが主人公。彼女を中心に、ある事件が起こる。しかも軸となる事件が起こるのは物語の中盤。
著者は昔マラソンをやっていたことがあるようで、その経験も生かされているようだ。
1冊目に読んだ「葉桜の季節に君を想うということ」が傑作だったため(ご存知、我らがSMAP中居正広がスマスマでオススメしてくれて読んだ一冊だ)、期待値が自分の中で上がりすぎてたかな・・・。「分身」というのが大きな伏線となって物語のキーになると思いきや、大きな山場がなかったように感じてしまった。 -
2016年3月22日読了。
2016年84冊目。 -
2015.7/22〜25。歌野さんならではの作品。やはり騙してくれるが、ジェシカとアユミのキャラクターをもう少し掘り下げても面白かったかもしれない。
-
歌野さんらしい、読み応えのある作品でした。
クライマックスに向かうにつれて、本当にわくわくする。
蓋を開けてみれば何も謎はない、素直な事件なわけですが、またもや綺麗に騙されました。
この見事さが本当にはまります。
ただ、エピローグ(?)部分はちょっと説明が冗長に感じられてしまいました。
グランドキャニオンのくだりもそうですが、必ずしも一から十まで登場人物の口から語らせなくても良かったのでは?という気もします。
グランドキャニオンの別れ際の謎くらいは、調べればわかることですし、そのままにしておいても、作品に余韻も出るし、ある日突然気づいてにやり、なんてこともありそうで私好みかな…なんて。
とはいえ、面白かったです。 -
なるほど。本だからこそのトリック。
-
タイトルに惹かれて読んでみたが、、、
こういう叙述トリックは、ツボにはまれば面白いんだけど、そうでなければ「なんじゃこりゃ」となってしまうので、難しい。よく考えられてるなとは思うんだけど。 -
本格ミステリーという範疇から少しズレたミステリー。トリック自体は素直で、ミスリードの罠をあれこれ探るよりも、登場人物に添って読んでいく方が楽しめる。
自分の限界について悩み、苦しむ姿を描いた作品は個人的に好きなので、スポーツ愛好者や何かに本気で打ち込んだ経験のある人は割と入り込める作品なのでは。 -
どういうこっちゃと思って読み進め、アンフェアを感じてしまう一点で終了。
あまりピンと来なかった。
著者プロフィール
歌野晶午の作品
本棚登録 :
感想 :
