ジェシカが駆け抜けた七年間について (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 444
レビュー : 59
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043595051

作品紹介・あらすじ

カントクに選手生命を台無しにされたと、失意のうちに自殺したマラソンランナーのアユミ。同じクラブ・チームのジェシカは自分のことのように胸を痛めて泣いた。それから七年後。新たな事件が起こり……。

感想・レビュー・書評

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  • なかなか珍しいスポーツミステリーです。
    あとがきにも記されていますが、作品全体に大きな
    仕掛けが施されています。

    読者はまさにその仕掛けにミスリードされます。
    その仕掛けは最後に当然明かされてますが、
    「それはないよなあ」と思うか「やられた」と
    思うかで読後感が違ってきます。

    個人的には前者でしたが、よくこんなことを考え
    つくものだ、と感心しました。

  • 叙述トリックの人と知っていたのでそのつもりで読む。時間がポイントだろうとは気づいたものの、数年離れての場面転換にうまいこと騙された。原田歩と大学生のエピソードは本筋に関係があったのかどうか。

  • なぜこれをチョイスしたのか、忘れてしまったけど、確かトヨザキ書評集からだったか。歌野作品だけにどんでん系を勝手に期待してたけど、そういう意味では拍子抜け。でも、物語そのものが読ませる内容だったし、事件と謎解きを主眼にしているのではない、と考えると、これはこれでアリかも。それにしても、グランドキャニオンにおける瞬間移動の謎は、結局最後までほったらかしなんですね。

  • 一気読み!本のタイトルで騙されたぁ!! でも時系列は苦手らしく、読み解くのに時間かかりました汗 わかってみると、ほぉ!!!あっぱれですわ!!という感じ。この単純な話なのに伏線で騙される感じがなんとも好き。

  • 歌野晶午さんの小説を読むのは二冊目。
    マラソンランナーのジェシカと、もう一人のランナー・アユミが主人公。彼女を中心に、ある事件が起こる。しかも軸となる事件が起こるのは物語の中盤。
    著者は昔マラソンをやっていたことがあるようで、その経験も生かされているようだ。
    1冊目に読んだ「葉桜の季節に君を想うということ」が傑作だったため(ご存知、我らがSMAP中居正広がスマスマでオススメしてくれて読んだ一冊だ)、期待値が自分の中で上がりすぎてたかな・・・。「分身」というのが大きな伏線となって物語のキーになると思いきや、大きな山場がなかったように感じてしまった。

  • 前に読んでた『葉桜の季節に君を想うということ』が超!納得いかなかっただけに、このトリックはまだしっくりいった。
    エチオピア人のジェシカが主人公だからこそできるトリック。これは相当の知識がないと書けんよなあ。歌野晶午そのあたりすげえ。❝エチオピア暦❞なんて存在も知らんやったに。もちろん一般人が知らんの前提やから成功するんだが。
    しかし前のページを何回も読み返してしまう…頭がこんがらがる(汗)

  • ミステリーが読みたい第2弾。
    この作家さんは「葉桜の季節に君を想うということ」がおすすめされてたんだけど、図書館になかったのでこちらで。
    アメリカの陸上クラブチームで走る、エチオピア人のジェシカ・エドル。深夜に走っていると、チームメイトの日本人ハラダ・アユミが丑の刻参りをしている所を見かけてしまう。それからしばらくしてハラダアユミがチームをやめることになる。「才能がないから」と言ってやめていったハラダアユミはその後、LAで自殺死体となって発見される・・・というストーリー。
    たぶんエチオピア時間が謎を解く鍵だったんだろうけど、何だかよく分からないままに終わってしまった・・・アユミがやめる→大会で監督が殺される→アユミが自殺するって流れだったってこと?
    あとはエチオピアのインジェラの説明やエチオピア時間の説明が、ジェシカがしているというよりはネットや本で得た知識をそのまま書いてる感があったかな。

  • 2016年3月22日読了。
    2016年84冊目。

  • 読みやすい文章。短めの分量。シンプルなトリック。希望に溢れる結末。
    ミステリとしても青春小説としても読め、娯楽作品として優れていると思う。ブクログでの評価は低めだが、個人的には高評価。

  • 2015.7/22〜25。歌野さんならではの作品。やはり騙してくれるが、ジェシカとアユミのキャラクターをもう少し掘り下げても面白かったかもしれない。

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著者プロフィール

1961年千葉県生まれ。東京農工大学卒。88年『長い家の殺人』でデビュー。2003年に刊行された『葉桜の季節に君を想うということ』が「このミステリーがすごい!」「本格ミステリ・ベスト10」共に第1位、第57回日本推理作家協会賞、第4回本格ミステリ大賞を受賞。10年には『密室殺人ゲーム2.0』で史上初、2度目となる第10回本格ミステリ大賞を受賞。その他の著書に、『世界の終わり、あるいは始まり』『家守』『ずっとあなたが好きでした』等がある。

「2021年 『名探偵は反抗期 舞田ひとみの推理ノート』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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