- 角川書店 (2010年9月25日発売)
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感想 : 178件
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784043595075
作品紹介・あらすじ
望みどおりの結末なんて、現実ではめったにないと思いませんか? もちろん物語だって……偉才のミステリ作家が仕掛けるブラックユーモアと企みに満ちた奇想天外のアンチ・ハッピーエンドストーリー!
みんなの感想まとめ
人間の本質に迫るアンチハッピーエンドの短編集で、様々なジャンルの物語が織り交ぜられています。ブラックユーモアや皮肉に満ちたストーリーは、読者に痛快さを与えつつも、リアリティのある嫌な後味を残します。各...
感想・レビュー・書評
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表題名の通り、アンチハッピーエンドな11作品の短編集。
初読、歌野晶午。
私が小説読書デビューした際、ミステリ作家を調査していた時に出逢い、入手するもずっと本棚に鎮座し続けていた本作品。約600日の時を経て、ようやく通読に至った。
サスペンスあり、ミステリあり、ホラーあり、コメディあり。
総じて皮肉に満ちた物語たちに痛快さを感じた私は悪趣味だろうか。
どの作品もエグみほどのインパクトはない。どちらかと言えば薄味だ。だからこそリアリティがあって嫌な後味を残している。よって、バッドエンド…よりもアンチハッピーエンドの方がしっくりくる。シュールなのだ。
しかも、短編の中にショートショートも塗されていて、緩急をつけているところが小賢しいじゃないか。兎角、読者の想像力に委ねる物語の終い方が良い。こういうアプローチは好きだ。中でも個人的に『殺人休暇』『玉川上水』『尊厳、死』は絶品。
人間の数奇で自堕落に陰惨な側面を垣間見たい方、「うわっ」もしくは「ええっ」と呟きたい方にお勧めしたい一冊である。 -
文章一つ一つに意味があり、丁寧に読みたい本。短編集ながら、人間の本質的な部分に迫った内容になっており、考えながら読むので中身がありすぎる。時代が少し古いので「保母」と言う言葉やジェンダーに関する感覚が今では違和感を感じるが、虐待など今も繰り返される問題と向き合い、知らない間に読者の心理が弄ばれ引きずり込まれる。読書というより、自分が当事者として実際に経験したような読後感。各短編の不気味な終わりかたがゾクリとして、それがまた良い。好き。
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おみごとです!
表題でおおかたの想像はつくのですが、その期待を裏切らないアンハッピーエンドの11連発。
あ…と軽いものから、おお!…と周到なものや、嗚呼…とやるせないものまでいろんなイヤミスが盛りだくさん。
短編集なので、通勤通学にいかがでしょう!と言いたいところですが、1日のスタートにこの世界観に浸ればどんよりすること請け合い。
「おはよう!」と声をかけてくれた友人や同僚に引き攣った笑顔を見せることになるやもしれません。
11話もあるのに、読後に各目次を振り返るとどれもストーリーをしっかり思い出せるインパクトある短編集になっていると思います。
個人的には
「サクラチル」
「消された15番」
「尊厳、死」
が面白かったです。
人の心はその人にしか分からない。そこにどんな深い闇が潜んでいるのかは、実は本人にだって分からないから怖いのです。
今年の4冊目 -
短編集
いくつかの話の落ちに はっとさせられたものもがあったが、長い…と思う1本もあり
なんとなく言い回しが古く感じられるものがあったが 全体的に面白かった -
タイトル通り後味のよくない短編集。
なのに面白い。
バッドエンドではなく、このアンハッピーエンド感がちょうど良い。
打ちのめされるようなショックの代わりに不幸な結末が用意されている。
全く予期せぬ展開に驚いたり、先入観にとらわれて騙されたりしながら、結局最後まで楽しんでしまった。 -
ハッピーエンドを迎えられなかった11話が収録された短編集で、どの話も終始陰鬱な雰囲気が漂いつつも所々に見られる違和感がラストへ向けた伏線となっており短いながらも切れ味抜群だった。全部陰鬱なラストなのにさっぱりした読後感なのが奇妙だった。
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多分、個人史上ミステリー2作目?の読了。
初めて読んだときも本作と同じ歌野晶午さんの作品だった。でも、今回は短編集だ。
何を読もうかと悩んでいたときに、フラッと立ち寄ったブックオフで見つけて、毒々しい色合いと薬のパッケージみたいな警告書きされた表紙が気になって見たところ、以前にも読んだことある作家さんで気になったので買ってみた。
タイトルからも分かるようにハッピーエンドではない。
読むと少し思い気持ちにはなるけどニュースでよくみかける事件などが出てきたり、刊行された年は違うけど、どれも社会問題?がテーマになっている気がする。
事件にはどれも犯人側と被害者側の苦悩が詰まっていると知った。でも、重い描写が苦手な人は向いてないかも。ちゃんとどんでん返しのある作品もあるから面白かった。 -
黒い…
ハッピーエンドがお望みの方は、
本書には手を出さないでください。
最初の「おねえちゃん」から
この時点で相談されても
自分が美保子だったらと思うと
絶望感しかない。
両眼の前を覆った手のひらの
指の隙間から覗き見する感じですかね。
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タイトルの通りオチが全てバッドエンド。
先入観で読んでいると最後の数ページで驚かされる。
読み始めるとどんどん先が気になって直ぐ読めてしまった。
私の中では「おねえちゃん」が1番怖かった。全ての物語に言えることかもしれないが、人の捉え方次第で善意や悪意のないことでも真逆になったりするんだと人との関わり方は難しいなと感じた一冊だった。 -
アンハッピーエンドな短編集
「おねえちゃん」
骨髄移植のために生まれたと勘違いした女子高生が両親と姉を殺す
「サクラチル」
東大受験に失敗しまくる息子ともう潮時だと感じる母
「天国の兄に一筆啓上」
3頁からなる兄にあてた犯罪告白手紙
「消された15番」
背番号15の高校球児を劇愛する母がTV中継を中断させた誘拐殺人犯に逆切れする
「死面」
開かずの間に保管されていた仮面を被って肝試しで殺される
「防疫」
幼稚園のお受験調教を体験していた彼女が子供を産まない理由
「玉川上死」
死体のふりして玉川を流れていた男子高生の同級生がその模様を撮影中に殺される
「殺人休暇」
OLがストーカー男を殺す
「永遠の契り」
憧れの女子を自宅に誘った男子の青春
「In the lap of the mother」
パチンコ好きの母が子供を殺す
「尊厳、死」
仕事も自殺も面倒なホームレスがホームレス狩りにあいボランティア女性を殺す
「おねえちゃん」は映画「私の中のあなた」の発展系で面白かった。 -
これもまあ、個人的・夏のホラー特集。発表された年代は結構バラバラな短編集。氏の手になるアンハッピーエンド作品集となれば、それなりの品質が保証されているようなものだし、概ねそれは裏切られない。ただ、表題で結末の方向性を決定づけられてしまっている以上、そこまで意外過ぎる展開もまた期待しづらい訳で、その点では、どうしても物足りなさを感じざるを得ない。面白くはあったけど。
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普段はどちらかといえばハッピーエンドを好むが、ひょんなことからこの本に出会い久しぶりに小説を読んだ。
短編集で読みやすく、しっかりオチがついているので満足度は高い。
タイトルのとおりバッドエンドしかないので後味が悪く一気読みすると少し暗い気持ちにはなった。 -
いや、そうはならんやろ。
ミステリと言うにはオチが強引すぎる… -
良くも悪くも歌野氏らしい作品。後味が悪い短編集。ハッピーエンドだらけの小説にお腹いっぱいの方にはお勧め作品です。
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物語をどこで終わらせるかで、それがハッピーエンドなのかバッドエンドなのかが決まると思う。
この本は、一番悪いタイミングで終わらせた話の集まりだ。
個人的には「死面」が好きだ。ホラーのような不気味さがあり、ミステリーの要素もあり、最後までゾクっとさせるものがある。死面のビジュアルが色鮮やかに脳裏に浮かぶのも恐ろしい。
どうしてもこういう本、特に短編集は、最後ばかりが気になってしまって、途中を読み急ぐ傾向がわたしにはあるようだ。あっという間に読んでしまってこれという感想はないが、いくつかの話は本当に面白かった。
この本が好きな人におすすめの本
著者プロフィール
歌野晶午の作品

「絶望ノート」入手しております^ ^
かなり分厚いので既にヤられてますが、奏悟さん推しということは内容も濃密ですな。...
「絶望ノート」入手しております^ ^
かなり分厚いので既にヤられてますが、奏悟さん推しということは内容も濃密ですな。なんせ「絶望」ですもんね。楽しみです。
「世界の終わり、あるいは始まり」入手します!
おススメありがとうございます!
確かに読み始めるまでは、躊躇する分厚さかもですね。
なんせ「絶望」・・・私の性癖は黒新堂でバレてますね笑
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確かに読み始めるまでは、躊躇する分厚さかもですね。
なんせ「絶望」・・・私の性癖は黒新堂でバレてますね笑
ラストで「グフッ」と喉から変な音が出たのはこの本が初めてです( ゚∀゚)ノ
レビュー楽しみに待っております!