ハッピーエンドにさよならを (角川文庫)

著者 : 歌野晶午
  • KADOKAWA (2010年9月25日発売)
3.52
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  • 本棚登録 :659
  • レビュー :78
  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043595075

ハッピーエンドにさよならを (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • アンハッピーエンドな短編集

    「おねえちゃん」
    骨髄移植のために生まれたと勘違いした女子高生が両親と姉を殺す

    「サクラチル」
    東大受験に失敗しまくる息子ともう潮時だと感じる母

    「天国の兄に一筆啓上」
    3頁からなる兄にあてた犯罪告白手紙

    「消された15番」
    背番号15の高校球児を劇愛する母がTV中継を中断させた誘拐殺人犯に逆切れする

    「死面」
    開かずの間に保管されていた仮面を被って肝試しで殺される

    「防疫」
    幼稚園のお受験調教を体験していた彼女が子供を産まない理由

    「玉川上死」
    死体のふりして玉川を流れていた男子高生の同級生がその模様を撮影中に殺される

    「殺人休暇」
    OLがストーカー男を殺す

    「永遠の契り」
    憧れの女子を自宅に誘った男子の青春

    「In the lap of the mother」
    パチンコ好きの母が子供を殺す

    「尊厳、死」
    仕事も自殺も面倒なホームレスがホームレス狩りにあいボランティア女性を殺す


    「おねえちゃん」は映画「私の中のあなた」の発展系で面白かった。

  • 面白かった。私は好きです。
    絶対にハッピーエンドにならないと分かってるのに読んで暗い気持ちになる。でもただ暗い気持ちなだけでなく、落ちがあって、軽くえぇーってなります。

  • 歌野晶午はね、こういう無慈悲な話を書くのがピカイチ上手。

    密室殺人ゲームのときから思ってたけど、理由のない理不尽な話がわたしは好きなのかもしれない。歪んでるかなぁ。

    特にお気に入りなのは、プレゼントを送りつけられる女の話と、パチンコ狂いの母親の話。
    どっちも加害者の方は罪に対して無自覚なの。とっっても自己中!
    プレゼント送りつけられる女の話は、最後の一文がゾワっときた~こわい!

    2018.04.22

  • 短編11作品を収録した物語。
    タイトルの「ハッピーエンドにさよならを」のとおりどの物語もハッピーエンドとは遠い結末になっている。
    読んでいて感じたのは、「これってミステリーだろうか?」という思い。
    「おねえちゃん」にしろ「死面」にしろ、ミステリーというよりもホラー色が強い感じがした。
    登場人物たちはどれも強烈だ。
    思い込みの激しさは、そのまま事件へと繋がっていく。
    平凡な人間が何かをきっかけに間違った方向へと突き進んでいくのか。
    スイッチが入っていないだけで要素は最初からあるのか。
    それとも少しずつ積み重ねられていく何かがあふれたときに間違えてしまうのか。
    人の抱える恐ろしさを垣間見るような物語が多かった。

    これといって突出した物語はない。
    歌野さんの物語を初めて読む人には他の物語をお勧めしたい。
    けっして出来の悪い物語ではないけれど、最初に読む物語は歌野さんらしい傑作が他にもある。
    これぞ歌野!という物語を読んでほしいと思う。

  • 小説にはまり始めてから読んだ、初めての短編集。どのお話も、短くて黒かったです。特に気に入ったのが、「殺人休暇」です。あの最後の一行の怖さ?ったら、何とも言えません。

  • 後味悪いの結構すき。
    女作家イヤミスって感じのはあんまりだが、こういうのは好き。

  • 気味の悪い読み口が後を引きます。

  • 悲しい話や救いのない話が好きな私はとても楽しめました。短編集ということで、サクサク読める一冊です。もちろん歌野さんですから、叙述トリックというかひっかけみたいなものは散りばめられていますが、物語として面白いので何度も読んでしまいます。
    タイトルを裏切らない作品ばかりですから、興味を持った方にはぜひ手にとっていただきたいです。

  • 2015.9/9〜12。タイトル通りバッドエンドを寄せ集めた短編集。仕掛けも歌野さんらしく、当たりはずれは少々あるものの満足。「防疫」、「尊厳、死」が特によかった。

  • 物凄いひきこまれた!!
    基本、短編は好みではないけれど短い中にギュギューっといろんなものが詰まってた。そして、あれだけの数がある作品にはずれがなし。
    素晴らしい。

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