ハッピーエンドにさよならを (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 738
レビュー : 86
  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043595075

作品紹介・あらすじ

望みどおりの結末なんて、現実ではめったにないと思いませんか? もちろん物語だって……偉才のミステリ作家が仕掛けるブラックユーモアと企みに満ちた奇想天外のアンチ・ハッピーエンドストーリー!

感想・レビュー・書評

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  • アンハッピーエンドな短編集

    「おねえちゃん」
    骨髄移植のために生まれたと勘違いした女子高生が両親と姉を殺す

    「サクラチル」
    東大受験に失敗しまくる息子ともう潮時だと感じる母

    「天国の兄に一筆啓上」
    3頁からなる兄にあてた犯罪告白手紙

    「消された15番」
    背番号15の高校球児を劇愛する母がTV中継を中断させた誘拐殺人犯に逆切れする

    「死面」
    開かずの間に保管されていた仮面を被って肝試しで殺される

    「防疫」
    幼稚園のお受験調教を体験していた彼女が子供を産まない理由

    「玉川上死」
    死体のふりして玉川を流れていた男子高生の同級生がその模様を撮影中に殺される

    「殺人休暇」
    OLがストーカー男を殺す

    「永遠の契り」
    憧れの女子を自宅に誘った男子の青春

    「In the lap of the mother」
    パチンコ好きの母が子供を殺す

    「尊厳、死」
    仕事も自殺も面倒なホームレスがホームレス狩りにあいボランティア女性を殺す


    「おねえちゃん」は映画「私の中のあなた」の発展系で面白かった。

  • タイトル通り、ハッピーエンドではない話が集まった一冊。ものすごく短いものもある。
    印象に残ったのは以下。

    ・サクラチル
    駄目夫に苦労させられている妻…と近所のみんなが思っていた家。その妻が殺したのはその駄目夫…とおもわせて、実は多浪の息子だった。叙述トリック的な話。

    ・死面
    開かずの間に保管されていた、幼い頃亡くなった少女のデスマスク。
    それを悪戯に被った少年は叔父に殺されてしまう。実は少女は昔、叔父が殺していた。

    ・永遠の契り
    憧れの女の子をついに自宅に誘った男子。
    爆発しろと思ってたら爆発した(マジで)。

    ・In the lap of the mother
    パチンコ屋で車の中に子供を置き去りにして殺す親に憤りを覚えた主人公の女性。
    しかし自分の子をパチンコ屋に同行させ、子供はパチンコ玉を誤飲して死亡。

  • 面白かった。私は好きです。
    絶対にハッピーエンドにならないと分かってるのに読んで暗い気持ちになる。でもただ暗い気持ちなだけでなく、落ちがあって、軽くえぇーってなります。

  • 読み慣れた方はオチを薄々感づいてしまうような、大がかりでは無いもののブラックな雰囲気が効いている短編集

  • おねえちゃん★★★★
    サクラチル★★★★
    天国の兄に一筆啓上★
    消された15番★★★
    死面★★★★
    防疫★★★
    玉川上死★★★★★
    殺人休暇★★★
    永遠の契り★
    In the lap of the mother★★
    尊厳、死★★★

    タイトルにある様に、全てアンハッピーエンドな物語。
    ただ、最近良くあるイヤミスほど、嫌な後味は無いので、個人的には面白く読了しました。

  • 短編集だがタイトル作はない。このタイトルにも意味があった。この作家だからこその流れやオチが読めてしまい、残念。でもそれは作家のせいだけでもないか。

  • 文体が少し苦手だが、10年前の作品と考えると、今にも通じる話題が数々(YouTuberとか児童虐待とか)あり面白かったのかなと思う。ただ終わり方がどれも味気ないというか、物足りないかなーと思ってしまった。

  • 11編、全て不幸な結末

    読み始めは何も問題ない一見して幸せな物語が続きますがラストで一転して落とします。タイトルの通り「ハッピーエンドにさよならを」です。
    こういう短編集は好きなので一気読みでした。
    たった5ページで終わる簡単な不幸な物語から怒りが出る不幸な物語、哀しくなる不幸な物語。全てなんかゾワゾワします。

  • 毒のある結末。ハッピーエンドはなし。だからこそ小さな幸せの日常をふりかえる。

  • アンハッピーが軽いタッチで書かれています。読みやすく、時には考え、感情が通り抜けていきます。短編集好きですが、これはなかなか読んで良かった一冊。

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著者プロフィール

1988年9月、『長い家の殺人』でデビュー。

「2017年 『7人の名探偵 新本格30周年記念アンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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